伊藤 敏博(いとう としひろ/1956年8月26日~)は、日本のシンガーソングライター。

 

 

 

1956年8月26日、伊藤敏博が生まれる。

新潟県直江津市(現:上越市)出身で、同県西頸城郡青海町(現:糸魚川市)育ち。

 

新潟県立糸魚川高等学校に進学。

 

高校卒業後、日本国有鉄道(国鉄)金沢鉄道管理局(現:JR西日本金沢支社)に就職し、北陸本線(現・えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン)親不知駅運輸係、富山車掌区列車掛を経て同車掌区車掌として勤務。

 

 

1980年9月5日、1stシングル“親不知(おやしらず)情景”(作詞:宮成久雄/作曲:伊藤敏博/編曲:若草恵)を日本コロムビア / BLOW UPから発売し、歌手デビュー。

 

 

1981年、車掌区在職中に制作した“サヨナラ模様”が「ヤマハポピュラーソングコンテスト・第21回つま恋本選会」でグランプリを獲得。

8月31日、受賞曲“サヨナラ模様”(作詞・曲:伊藤敏博/編曲:大村雅朗)を2ndシングルとしてフィリップス・レコード / 日本フォノグラムから発売、70万枚を売り上げる大ヒットを記録する。現在までの全作品の売り上げ枚数は200万枚に達する。

 

12月5日、コッキーポップのテーマ曲にもなった事で全国に広がった“サヨナラ模様” のシングル・ヒットを受けて、LP(アルバム)『サヨナラ模様』を発売。プロデュースは、日本楽器製造株式会社(現:ヤマハ株式会社)の第4代社長で、ヤマハ発動機株式会社創業者でもある川上 源一(かわかみ げんいち/1912年1月30日-2002年5月25日)。オリコン・アルバム週間チャートで最高12位を記録した。

 

デビュー後もシンガーソングライターとして活動する傍ら、引き続き富山車掌区の車掌として城端線、氷見線、富山港線、高山本線、神岡線、北陸本線の列車に乗務したことで「車掌さん歌手」「シンガーソング車掌」として話題を呼んだ。

なお、各種テレビ番組、特に歌番組には電車の中や駅から中継で出演したことから、伊藤目当ての多くの乗客を集めた。国鉄の副業規定禁止の規則に則り、テレビ出演などは全てノーギャラであった(ただし、印税収入は受け取れた)。また金沢鉄道管理局が企画したイベント「伊藤敏博と歌の旅」で車内ライヴを行ったこともあった。

 

 

1982年2月25日、3rdシングル“青春18”を発売、国鉄の特別企画乗車券「青春18のびのびきっぷ」(現:青春18きっぷ)の発売4日後にリリースされ、キャンペーンソング的に「本業」の国鉄のPRにも貢献した。

 

8月25日、4thシングル“秋終記”(作詞:伊藤敏博/作曲:呉田軽穂/編曲:大村雅朗)を発売。呉田軽穂は松任谷由実の変名。

 

10月5日、2nd LP『伊藤敏博II…うさぎ翔ぶ』を発売。

 

 

1983年3月3日、5thシングル“りふれいん”(作詞・曲:佐々木幸男/編曲:平野孝幸)を発売。

 

10月21日、6thシングル“景子”(作詞・曲:伊藤敏博/編曲:平野孝幸)を発売。

 

11月21日、3rd LP『景子へ…伊藤敏博III』を発売。

 

 

1985年から、国鉄分割民営化に伴う職場環境の変化で、国鉄を休職して全国でコンサート活動に取り組む。

1月、7thシングル“愛してるよ/時間のクロスワード”(作詞・曲:伊藤敏博/編曲:飛沢宏元/作詞・曲:荒木一郎/編曲:鷺巣詩郎)を発売。

 

 

1月25日、4th LP『背中の気分』を発売。

7月、8thシングル“ドラマ「女・男・女」”(作詞・曲:伊藤敏博/編曲:飛沢宏元)を発売。

 

12月21日、5thルバム『Four Seasons』をリリース、本作品からLPとCDを併売(CDは翌1986年1月発売)。

 

 

1986年11月21日、9thシングル“風色ろまんす/旅の途中で”(ともに作詞・曲:伊藤敏博/編曲:平野孝幸)をテイチク / コンチネンタルレコードから発売。テレビ朝日系『誘われて二人旅』主題歌。

 

 

12月16日、自身初のベスト・アルバム『伊藤敏博ベスト』を発売。

 

 

1987年3月31日、国鉄最後の日となったこの日付で、国鉄を退職した。

退職後は新潟県西頸城郡青海町(現:糸魚川市)で家業の漁業を手伝いながら音楽活動を続る。後に富山県射水市に居を構えて活動に専念。

6月21日、ミニ・アルバム『Green Forever』を発売。

9月21日、10thシングル“長距離コール”(作詞:伊藤敏博・深川忠義/作曲:深川忠義/編曲:山本健司)を発売。0077DDI イメージソング。

 

11月1日、6thアルバム『男の気持ち、わかりたいなら』を発売。

 

 

1988年4月1日、11thシングル“愛・リフレイン/風色ろまんす II”(作詞:夏冬春秋/作曲:伊藤敏博/編曲:山本健司/作詞・曲:伊藤敏博/編曲:山本健司)を発売。 “愛・リフレイン”はテレビ朝日系『誘われて二人旅』挿入歌、“風色ろまんす II”は同主題歌。

 

5月21日、7thアルバム『風遊』を発売。

 

11月21日、12thシングル“君にもう一度”(作詞:遠藤幸三/作・編曲:森田雅彦)を発売。フジテレビ系『プロ野球ニュース』コーナーテーマソング。

 

 

1989年3月21日、2枚目のベスト・アルバム『伊藤敏博ベストVOLII』を発売。

9月2日、8thアルバム『Look For Myself』を発売。本作からCDのみのリリースとなった。

10月21日、テレビ朝日系『誘われて二人旅』テーマ曲集としてコンピレーション・ミニ・アルバム『誘われて二人旅』を発売。

 

 

1990年5月21日、13thシングル“一枚の切符から”(作詞:伊藤敏博・秋谷銀四郎/作・編曲:野口義修)を発売。テレビ朝日系『誘われて二人旅』テーマ曲。

9月21日、9thアルバム『心にいちばん近い風』を発売。

 

 

1991年7月21日、14thシングル“旅のほとりで”(作詞・曲:伊藤敏博/編曲:山本健司)を発売。表題曲はテレビ朝日系『誘われて二人旅』エンディングテーマ、カップリング曲“風のゆく道”は同オープニングテーマ。

 

 

 

1992年6月5日、15thシングル“こちら夢通り”(作詞・曲:PEE&NAO/編曲:難波正司)を発売。朝日放送『桂べかこのこちら夢通り』テーマソング。

 

 

1994年10月21日、16thシングル“祈りはるかに”(作詞・曲:伊藤敏博/編曲:内藤慎也)を発売。表題曲は新潟テレビ21『稲川淳二&鳥越マリの豪華列車の旅』エンディングテーマ、カップリング曲“風のアンビタシオン (招待状)”は同オープニングテーマ。

 

12月1日、デビュー時から直近までの曲から選曲したベスト・アルバム『伊藤敏博ベストIII「春・夏・秋・冬」』を自身初のCD2枚組で発売。

 

 

1997年7月1日、17thシングル“ワライ”(作詞・曲:伊藤敏博・高原兄)をFOBレコードから発売。富山県未来財団制作曲。

 

 

1998年2月21日、18thシングル“よわむし”(作詞:三浦徳子/作曲:三木たかし/編曲:萩田光雄)をDAIPRO-Xから発売。

 

 

1999年5月21日、19thシングル“再生”(作詞:伊藤敏博/作曲:高原兄/編曲:岩室晶子)を発売。表題曲は「ワライコンサートキャラバン’99」サブ・テーマソング、カップリング曲“家庭”は新潟テレビ21『小野沢裕子のいきいきワイド』オープニングテーマ曲。

 

 

2001年2月21日、20thシングル“ノスタルジック メロディー”と10thアルバム『Re:generation』を同時発売。

 

 

2003年4月26日、「伊藤敏博・中島真紀子」名義でデュエット・シングル“ふたりの富山”をFOB企画から発売。

 

 

2006年12月21日、コンピレーション・アルバム『ポプコン・マイ・リコメンド 伊藤敏博』をキングレコードから発売。

 

 

2011年8月25日、21stシングル“かたるしすの風”(作詞・曲:伊藤敏博)をインディーズ・レーベルから発売。

 

 

2017年5月3日、1stアルバム『サヨナラ模様』がBlu-spec仕様でヤマハミュージックコミュニケーションズから発売。

 

 

現在も北陸地方を拠点に活動を続けている。

KNBラジオ『とれたてワイド朝生』 毎月第1・3水曜日、10時25分頃から「伊藤敏博的歌の万華鏡」出演中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「伊藤敏博」

 

 

(関連記事)