石橋 英子(いしばし えいこ/7月29日~)は、日本のシンガーソングライター、作曲家。フィールド・レコーディングを使った電子音楽の他、フルート、パーカッションなど様々な楽器を自ら演奏する手法で知られる。
石橋 英子は、7月29日生まれ。年齢非公表。千葉県茂原市出身。
2000~2010年、吉田肇率いるパンク・ロック・バンド「PANICSMILE」にドラマーとして参加。ドラム以外にも、ピアノ、フルート、ヴィブラフォン等の楽器を演奏するマルチ・プレイヤーとして活動。
灰野敬二、突然段ボール、山本精一、吉田達也、坂本慎太郎、七尾旅人、町田康、アチコ、ジム・オルーク、山本達久、前野健太、豊田道倫、星野源等といったミュージシャンと共演し、セッションもこなす。映画のサウンドトラック・ドラマの音楽担当、劇団「マームとジプシー」との関わりなど、多彩な活動をしている。
2006年4月19日、アルバム『Works For Everything』をデジターボから発売して、ソロ・デビューを果たす。
2007年3月8日、アチコとのコラボレーション・アルバム『ロラ&ソーダ』をRhythm Tracksから発売。
5月31日、ドラマーの吉田達也率いる「高円寺百景」(第13期)にサポート参加。ラインナップは、吉田達也(Ds,Vo)、坂元健吾(B,Vo)、小森慶子(S-sax,C)、久保田安紀(Vo)、石橋英子(Key,Fl/サポート/「070531」)、ホッピー神山(Key,Vo/サポート/「070531」) 、今堀恒雄(G/ゲスト/「070531」)、壷井彰久:ヴァイオリン(Vn/ゲスト/「070531」)。
6月20日、吉田達也とのコラボレーション・アルバム『Slip Beneath The Distant Tree』を発売。
2008年10月1日、アチコとのコラボレーション・アルバム第二弾『サマードレス』をPerfect Musicから発売。
12月3日、2ndアルバム『Drifting Devil』をPerfect Musicから発売。
2009年7月24日、AOIとのコラボレーション・アルバム『MABOROSHI』をF.M.N.SoundFactoryから発売。
2011年1月6日、3rdアルバム『carapace』をfelicity / Pヴァインから発売。
2012年6月20日、4thアルバム『Imitation of life』をfelicityから発売。
10月17日、5thアルバム『I'm armed」をfelicityから発売。
2013年11月19日、4thアルバム『Imitation of life』をアメリカのレコード・レーベル「ドラッグ・シティ」からリリース。
2014年3月12日、ピアノ・ソロ・アルバム『car and freezer』をリリース。
2016年公開の金子雅和監督映画『アルビノの木』の音楽を担当。シネルファマ・リスボン・インターナショナル・フィルム・アワーズで最優秀音楽賞を受賞。
2017年、John Duncan、Jim O’Rourke、Joe Taliaとともに国内ツアーを行う。
2018年、NHK BSプレミアムの地域発ドラマ『あったまるユートピア』で音楽を担当。
7月4日、7thアルバム『The Dream My Bones Dream』 を発表。家族が遺した写真をきっかけに、自己のルーツである満州の歴史と向き合い作られた。忘れられた歴史を思いながらもセンチメンタリズムやファンタジーを削ぎ落として作品が作られている。耳に残る列車の音は過去と未来を結びつけ、これからの時代の呼び水となっていく。国内でCD、海外でLP盤、配信で発売され、英音楽誌『WIRE』の表紙を飾る他、各雑誌のベストアルバムに選出された。
2019年、アニメ『無限の住人-IMMORTAL -』の音楽を担当し、サウンドトラックをリリース。
同年、イタリアのチェリストFrancesco Dillonの為に制作した作品がイタリア、シエナのキジアーナ音楽院にて1682年にストラディバリに作られたチェロで演奏された。
5月、フランス国立電子音楽研究所Ina-GRMなどの招聘を受けヨーロッパ7カ国を巡るツアーを実施。
6月、タスマニアのフェスDARK MOFOにJoe Taliaとともに出演。
11月、バンド(山本達久、Joe Talia)を率いてオランダ、ユトレヒトのフェスLe Guess Who?とベルギー、コルトレイクのフェスSonic Cityに出演した。
2020年1月、シドニーの美術館Art Gallery of New South Walesでの展覧会「Japan Supernatural」における展示の為の音楽を制作、シドニーフェスティバル期間中に美術館にて発表された。
同年、スイスのフェスティバル「Saint Gehetto」に出演。
2021年8月、映画『ドライブ・マイ・カー』の音楽を担当。これをきっかけに映画監督の濱口竜介と交友を深める。なお、『ドライブ・マイ・カー』は第74回カンヌ国際映画祭で日本映画初となる脚本賞を含む計3部門を受賞した他、第94回アカデミー賞では作品賞・脚色賞を含む計4部門にノミネートされ国際長編映画賞を受賞。その他、世界各国で数多くの映画賞を受賞した。
12月20日、『ドライブ・マイ・カー』サウンドトラックをリリース。
2022年1月、bandcampでリリースしていた『For McCoy』をBlack TruffleよりLPでリリース。
2023年、自身のソロ・ライヴ「GIFT」で上映するための映像製作を濱口に依頼。この映像を使ったパフォーマンスをベルギーや米国ニューヨークで行っている。濱口はこの映像をさらに『悪は存在しない』と題する映画作品として作り直し、これによってヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(審査員賞)を受賞している。
(参照)
Wikipedia「石橋英子」「PANICSMILE」
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