ヨンシー(Jónsi/出生名:Jón Þór Birgisson/1975年4月23日~)は、アイスランドのミュージシャン。ポストロックバンド「シガー・ロス」のヴォーカル兼ギタリスト。




1975年4月23日、ヨン=ソル・ビルギッソンがアイスランドで生まれる。

 

 

1994年、ヨン=ソル・・ビルギッソンことヨンシーこと(ジョンジー)(Jónsi/ Vo,G,Key,Herp)、ゲオルグ・ホルム (Georg “Goggi” Hólm/ B,グロッケンシュピール)、アウグスト・グンナルソン (Ágúst Ævar Gunnarsson/ Ds)の3人により、アイスランドの首都レイキャヴィーク(Reykjavík)にて、「シガー・ロス」(Sigur Rós)を結成。バンド結成のその日にヨンシーの妹が生まれ、「Sigurrós」と名づけられたためバンド名もここから取った。「Sigur Rós」とは、アイスランド語で「勝利、薔薇」を意味する。

 

 

1997年6月、シガー・ロスが1stアルバム『Von』(希望)をリリースして母国アイスランドにてCDデビュー。

 

 

1998年7月に『Von』のリミックス・アルバム『Von brigði』(絶望)をリリースし、一躍その名がアイスランド全土に知れ渡る。
同年、4人目のメンバーとして新たにキャータン・スヴェインソン (Kjartan “Kjarri” Sveinsson/ Key,Pf,Org,G,Fl,Ob,Banj)が新たに加入、4人体制になる。


1999年6月、新メンバーのキャルタンが加わった2ndアルバム『アゲイティス・ビリュン』(Ágætis byrjun/良き船出)をリリース、アイスランドで1位をマークし、英国でも52位でチャート・インするなど世界的な成功を収める。ここからは、"Svefn-g-englar"が全英146位、"Ný batterí"が全英133位に入った。

 

 

同年、創設時からのドラマーであるアウグストが脱退。後任ドラマーとしてオーリー・ディラソン (Orri Pall Dyrason/Ds,Key)を迎える。

 

 

2000年8月5日、初来日、「Summer Sonic 2000 Stage-2」にて公演を行う。

 

 

2001年、初のワンマン来日ツアーを実施、10月11日:名古屋CLUB QUATTRO、10月12日:心斎橋CLUB QUATTRO、10月14・15日:渋谷CLUB QUATTROを開催。

 


2002年10月28日、ディラソン加入後最初の制作となった3rdアルバム『( )』をリリース。アルバムタイトルの「括弧」はタイトルがないことを表し、解釈はリスナーに委ねられている。メンバーは「スヴィガプラタン」と呼び、'The Bracket Album'と訳されている。本作はアイスランドで1位を獲得したのをはじめ、全英49位・全米51位を記録、世界的に高い評価を受け、第46回グラミー賞 最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞、最優秀レコーディング・パッケージ賞にノミネートされた他、数々の賞を受賞した。

 

 

2003年3月、アイスランド映画『Hlemmur』のサウンドトラックをリリース。

5月、『( )』から“Vaka(Untitled #1)”は全英チャートに72位、カナダで4位にランク・インし、MVは2003年にMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードで最優秀ビデオ賞を受賞した。

 

同年、シガー・ロスはレディオヘッドとともに、NYのダンス・カンパニー「マース・カニングハム」の新プロダクションのため、音楽スコアを手掛けた。

 

 

2005年7月、フジロックフェスティバルへの出演を果たした。
9月12日、全曲アイスランド語の歌詞による楽曲で構成した4thアルバム『Takk...』(アイスランド語で「ありがとう」の意)を発売、アイスランド1位・全英16位・全米27位をマークした。ここからは、"Glósóli"がアイスランド1位、"Hoppípolla"が全英24位になった。

 

 

 

同年、アイスランドの音楽に関するドキュメンタリー映画『スクリーミング・マスターピース』 (Gargandi snilld) にバンドとして出演。アイスランドにはなぜ多様かつ豊かな音楽の才能が現れるのかを探求しようとする作品。


2007年9月27日、2006年のアイスランド・ツアーでの演奏を収めたライヴDVD『Heima』をリリースした。
11月5日、2枚組未発表曲集『Hvarf/Heim』(消えた都)をリリース、アイスランド2位・全英23位をマークした。



2008年6月20日、5thアルバム『Með suð í eyrum við spilum endalaust』(残響)を発売、全英5位・全米15位をマークする。収録曲“All Alright”はバンドにとって初めてすべて英語詞の楽曲となっている。また、ここからのシングルは、"Gobbledigook"がアイスランド9位・ベルギー19位、"Inní mér syngur vitleysingur"がアイスランド8位・ベルギー16位・全英152位、"Við spilum endalaust"がベルギー4位になった。

 

 

 

 

 

2009年7月20日、ヨンシーと元パートナーのアレックス・サマーズは、「ヨンシー&アレックス」という名前で、初のアルバム『ライスボーイ・スリープス』をパーロフォン・レコードからリリース。9曲68分が収録されたこのインストゥルメンタル・アルバムはアイスランドで録音され、アコースティック楽器のみで演奏され、ハワイでミックスされた。本アルバムにはアイスランドの弦楽四重奏団アミーナとコパヴォグスデートゥル合唱団が参加している。

12月4日、ヨンシーはウェブサイトを通じてメーリングリスト登録者にトラック“Boy Lilikoi”を無料配布。ソロ・デビュー・アルバムのタイトルが『Go』と発表され、「2010年4月5日の週」に全世界でリリースされることが併せて発表された。

 

 

2010年4月5日、ヨンシーは予定通り1stソロ・アルバム『Go』をアイスランドと英国で発表、翌日には全世界にむけてリリースしてソロ・デビューを果たした。ヨンシーのそれまでの作品の大半が主にアイスランド語とフォンレンスカ語で歌われていたのに対し、本アルバムは主に英語で歌われており、2010年4月12日にイギリスのアルバムチャートで20位にランクインし、米国では全米23位に達した。

 

 

4月6日、ヨンシーはアルバムを擁して、母国アイスランドを除く各国ツアーを敢行。

 

 

2011年11月7日、ライヴ・アルバム『Inni』をリリース、全英45位・全米73位。

 


2012年5月28日、6thアルバム『Valtari』(遠い鼓動)をリリース、アイスランドとアイルランドで1位、全英8位・全米7位に達した。収録曲からMVを作るため、12人の映画監督や映像ディレクターに同じ予算を渡し、各自が感じたまま作品を製作する実験的映像プロジェクト「The Valtari Mystery Film Experiment」がアルバムリリースに伴い開始。ここからは"Varúð"がベルギー82位になった。

 

 

2013年5月、公演ツアーのために来日、5月14日:日本武道館を皮切りに、5月15日:Zepp Nagoya、5月16日:Zepp Fukuoka、5月17日:神戸ワールド記念ホールを回った。

6月17日、7thアルバム『Kveikur』をリリース、アイスランド1位・全英9位・全米14位になった。ここからは、"Brennisteinn"がアイスランド14位、"Ísjaki"がアイスランド12位・ベルギー36位に入った。

 

 

2016年、シングル"Óveður"をリリース。

 

 

2017年、シングル"Á"をリリース。

 

 

2018年10月、オーリーが性的暴行の告発を受けてバンドを脱退。

 

 

2020年10月2日、前回作のリリースから10年の時を経て、2枚目のソロ・スタジオ・アルバム『Shiver』をリリース。

 

 

2021年、前作発表から1年後、3枚目のソロ・スタジオ・アルバム『Obsidian』をリリース。同名の展示会も開催した。

 

 

2022年2月、2013年に脱退したキャータンの復帰をSNSで発表。

8月、フェスを含めると11度目の来日、8月22・23日:Zepp Osaka Bayside、8月25・26日:東京ガーデンシアターで公演を行った。

 

 

2023年6月16日、アルバム『Átta』をリリース、全英30位をマークした。ここからは"Blóðberg"をカットした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「ヨンシー」「Jónsi」「シガー・ロス」「Sigur Rós」

 

 

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