立花 ハジメ(たちばな はじめ/本名:立花 肇[読み同じ]/1951年10月28日~)は、日本のミュージシャン、ギタリスト、サックス奏者、グラフィックデザイナー。テクノポップ・バンド「プラスチックス」のギター担当。




1951年10月28日、立花肇が生まれる。東京都出身。

 

1973年、早稲田大在学中に英国ロンドンで滞在、アートを学ぶ。

 

早稲田大学商学部卒業。

WORKSHOP MU!!に師事し、グラフィックデザイナーとして活動する。

 

1975年、イラストレーター中西俊夫(Vo)、ファッション・スタイリスト佐藤チカ(佐藤千賀子/Vo)らとともにバンド「プラスチックス」(Plastics)を結成、立花はギターを担当する。結成当初は仲間内の素人パーティ・バンドに過ぎず、また音楽性もオールディーズから始まり、グラムロック、パンクロックと頻繁に変化していた。

 

 

1978年、 立花、中西、佐藤に加え、佐久間正英(Key)、島武実(Rhythm Box)が加入、5人編成になり、ニューウェーブ&テクノポップバンドに音楽性がシフトする。

1970年代末の米英最先端音楽を存分に反映させたサウンドをライヴハウスを拠点に展開し、東京在住のセレブリティを中心に大きな反響を呼ぶようになる。

 

 

1979年、英国の名門インディーズ・レーベル「ラフ・トレード・レコード」(Rough Trade Records)と契約。プロモーション用に"Top Secret Man" / "Copy"を発売。

同年、シングル“Copy / Robot”を発売して欧州デビュー。

 

 

 

1980年1月、1stアルバム『WELCOME PLASTICS』を英国の名門レーベル「アイランド・レコード」(Island Records)から世界発売。これにより日本国内デビューも果たす。アートワークは立花自身が手掛けた。

 

 

アルバム発売後、程なく米国ツアーが実現、B-52'sやラモーンズと共演を果たす。

1月、2ndシングル“TOP SECRET MAN”を日本ビクターのレーベル「Invitation」からリリース。


6月、3rdシングル“good”を発売。

 

9月、4thシングル“PEACE”を発売。

 

9月25日、2ndアルバム『ORIGATO PLASTICO』をInvitationから発売。

 

 

 

1981年、英国のレーベル「アイランド・レコード」(Island Records)と契約。

3月、3rdアルバム『WELCOMEBACK PLASTICS』を、米英独ではアイランド・レコードから発売、日本ではInvitationから発売。海外からの要望に応える形で1st&2ndアルバムから10曲を選りすぐり再レコーディングした作品。

 

 

3rdアルバム発売と前後して欧米ツアーを敢行、ラモーンズやトーキング・ヘッズ等と共演。立花はプラスチックスのアメリカツアー中にロサンゼルスでサックスを購入。その後の活動に結び付く。

12月、プラスチックスが解散。


 

1982年、立花はサックスに転向。

同年、高橋幸宏をプロデューサーとして迎えて、初のソロ・アルバム『H』をアルファレコード\ENレーベルから発表。

 

 


1983年、2ndソロ・アルバム『Hm〜』(ハーマイナー)を\ENレーベルから発表。高橋幸宏プロデュース第二弾。

 

 

 

1984年、12インチ・シングル“Repricant J.B.”を発売。

 

11月28日、3枚目のソロ・アルバム『テッキー君とキップルちゃん』(Mr. Techie & Miss Kipple)を\ENレーベルから発売、高橋幸宏プロデュース第三弾。高橋は“Ma Ticarica”、“Lunchtime Dapanpis”、“Rock”でドラムを演奏している。これ以降、立花はテクノポップに回帰する。

 

 

 


グラフィックデザイナーとしては自身の作品の他、高橋幸宏、坂本龍一、矢野顕子、トーキング・ヘッズなどのディスクジャケット、MV、舞台美術を手がけた。またタイポグラフィなどの分野でも活動。

 

 

1985年、ソロ・アルバム『太陽さん』(TAIYO-SUN)をミディから発売。

 

同年、川崎製鉄のCMに出演。

 

 

1986年、12インチ・片面シングル“Beauty & Modern things”をミディから発売。

同年、12インチ・シングル“happy”をミディから発売。

同年、自身ソロ初のベスト・アルバム『逢うは別れのハジメなり』をアルファレコードから発売。

 


1987年公開のイタリア・中華人民共和国・イギリス・フランス・アメリカ合作映画『ラストエンペラー』(The Last Emperor)に、映画製作の現場を知るため志願して参加、日本軍の通訳の役で出演。

同年、ソロ・アルバム『Beauty & Happy』をミディから発売。

 

 

1988年、プラスチックスが期間限定で再結成。インクスティック芝浦ファクトリーにて2日間限定で復活ライヴを行う。

 

 

1990年、ソロ・ベスト・アルバム『ベスト~ハジメヨケレバスベテヨシ』を発売。

 

 

1991年、ソロ・アルバム『BAMBI』を東芝EMIから発売、テイ・トウワとの共同プロデュース。

 

 

同年、東京アート・ディレクターズ・クラブ(東京ADC)主催、ADC賞最高賞受賞。

 

 

1992年、初の個展「タイポグラフィ」を全国開催。


1993年、「スーパーテレビ情報最前線」の冒頭で立花が製作したオープニング映像が放送開始。このOP映像は2代目であり、2001年まで放送され、歴代最長となった。


1995年、スウォッチアーティスト・ヴァージョンのデザインを手がけた。

また、Macintosh用Adobeのグラフィック・ソフト「Illustrator」のプラグイン「信用ベータ」を発表。


1997年1月22日、ソロ・アルバム『Low Power』をフォーライフ・レコードから発売。

 

同年、当時14歳のeri(現:mother/Vo)、大野由美子(Buffalo Daughter)らと「立花ハジメとLow Powers」を結成。ここでは5弦変則チューニングギターを担当。

立花の音楽アプローチが、プラスチックス以来15年ぶりにバンドサウンドに回帰。

同年、立花ハジメとLow Powersが“真摯”を発表。

10月22日、アルバム『Low Powers』を「立花ハジメとLow Powers」名義でフォーライフ・レコードから発売。

 

 

 

2002年、ソロ・アルバム『The End』をBounce Recordsから発売。自身の携帯サイトで配信していた着信音などを収録。

 

 

2007年、新バンド「THE CHILL」を立ち上げる。ラインアップは、立花と、女優の紺野千春(こんの ちはる/1975年12月28日-)がヴォーカル、リズム隊がGOTA(屋敷豪太)、元NATURAL CALAMITYの杉本邦人。

8月22日、THE CHILLの1stアルバム『THE CHILL』を発売。

10月29日、プラスチックス2度目の再結成復活ライヴを恵比寿・LIQUIDROOMで行う。ラインナップは、立花、中西、佐久間に加え、各々とバンドを組んだ経験(THE CHILLで立花、MELONで中西、The d.e.pで佐久間)のあるドラマー屋敷豪太が参加。リアルドラマーの参加は正式デビュー以前に参加していた大口広司以来、実に約30年ぶり。ゲストにはコーネリアスのTHE CORNELIUS GROUPを迎えた。

 


2010年5月12日、主催イベント「Plastic Production」を東京・代官山UNITで開催。2007年再結成時のメンバーにサポートとしてmomo(Key, Vo)、SAORI(Vo, Flute)、MADEMOISELLE YULIA(Vo)の3人が参加し、ライヴを行う。この頃にはリズムボックスの音色をドラムパッドで屋敷が叩く等、再び活動時の音楽性に回帰。この模様は「USTREAM on MySpace」で生配信された。

同年夏、「ワールド・ハピネス」や「ライジング・サン・ロックフェスティバル」等のロック・フェスティバルにも出演している。

 

 

2013年、ソロ・アルバム『Monaco』自主制作、自身のレーベル「trafic.jp」からUSBメモリの特殊パッケージで発売した。

 

7月24日、Buffalo Daughter結成20周年を記念した、新録3曲、リミックス2曲、ライヴ音源2曲を含む、計14の代表曲を収録したベスト盤『ReDiscoVer. Best, Re-recordings and Remixes of Buffalo Daughter』が発売。“Socks, Drugs and Rock’n'roll Live (Sax, Drugs and Rock’n'roll)”に立花もゲスト参加した。

 

 

2014年1月16日、佐久間正英が逝去。

 

 

2016年3月23日、3枚のオリジナルアルバム『WELCOME PLASTICS』、『ORIGATO PLASTICO』、『WELCOME BACK』のデラックスエディションを発売。

4月29日、プラスティックス初となるアーカイブブック『PLASTICS 情報過多 -TOO MUCH INFO-』を発売。

5月10日、プラスチックス結成40周年記念企画として、再結成ライヴ「WELCOME BACK PLASTICS」をブルーノート東京で開催。ラインナップは立花(G)、中西(Vo, G)、島(Rhythm Box)の3人に加えて、N'夙川BOYSのリンダdada(Vo)、PLASTIC SEX等に参加していたmomo(Key)、ライヴミックスは久保田麻琴、DJは高木完が担当。

 

 

2017年2月25日、中西俊夫が逝去。

 

 

2018年、結成後21年を経て、立花は新生Low Powersとともに活動を再開。ラインナップは、eri(Vo,アコースティックG)、Hajime Tachibana(G)、Yumiko Ohno(B)、hina(Ds)。ドラムのhinaは2000年生まれ。

 

8月、Low Powersがライヴを実施、新曲も披露した。

 

 

2019年6月6日、島武実が逝去。

10月25日、立花ハジメとLowPowersの配信限定アルバム『lowpowers with the friends』を発売。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「立花ハジメ」「プラスチックス」

 

 

 

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