由美 かおる(ゆみ かおる/本名:西辻 由美子[にしつじ ゆみこ]/1950年11月12日~)は、日本の俳優、歌手。


 

 

1950年11月12日、西辻由美子が京都府京都市で生まれる。京都で青果店を営む両親と祖母とともに、兄2人の3人兄弟の末っ子として育った。

 

 

3歳頃からバレエを習い始める。

 

 

6歳から兵庫県川西市で育つ。

兵庫県に引っ越してからはバレエの他、ピアノと歌も習い始め、そろばん塾にも通った。

 

 

1962年、小学6年生の時に友だちに誘われて、大阪にあった「西野バレエ団」に入団し、創始者の西野皓三と出会う。

 

 

中学3年生の頃、当時テレビ番組の企画や振り付けを手掛ける西野から「『11PM』で歌って踊るコーナーができたから出てみないか?」と勧められた。父から芸能界入りを猛反対されたが、自身がハンガーストライキをしたり、西野の説得もあり、デビューが決まった。

 

 

1966年、『11PM』で歌って踊れる歌手としてデビュー。番組ではミニスカートに網タイツ、ハイヒールで溌剌とした姿で、ドリス・デイの“ティーチャーズ・ペット”を歌いながら踊った。由美のクリクリした目の愛らしい顔も相まって、視聴者から「あのかわいい子は誰?」との問い合わせが殺到した。なお、当時中学3年生で深夜の生番組には出られないため、同番組では約5分間のビデオ録画による出演だった。

その後も仕事の依頼が続いて本格的に芸能活動をするため16歳で上京し、女性マネージャーと共同生活を始めた。

同年、『まんがシンチョー』にも出演。

同年、映画『夜のバラを消せ』で俳優デビュー。


1967年、金井克子や奈美悦子らと「レ・ガールズ」を結成。以降は日本テレビの音楽番組『レ・ガールズ』にて共演し、ミニスカート姿でマリリン・モンローのレパートリー等を歌って踊るシーンが話題を呼んだ。単独では他にも東京放送(現:TBS)『ヤング720』などのレギュラー番組や映画、ステージ出演などで多忙となった。

2月10日、シングル“レモンとメロン”(作詞:水島哲/作曲:浜口庫之助/編曲:小杉仁三)をクラウンレコードから発売してレコード・デビュー。なお、歌手活動時に、後に「ガロ」に参加するMARKこと、堀内護が在籍していた「ジ・エンジェルス」がバックバンドを務めていたことがあった。

 

5月1日、2ndシングル“銀の長靴(ブーツ)”(作詞:関根浩子/作・編曲:小杉仁三)を発売。

 

8月1日、3rdシングル“いたずらっぽい目”(作詞:水島哲/作曲:米山正夫/編曲:重松岩雄)を発売。

 

10月10日、4thシングル“レッツ・ゴー!高校レモン娘”(作詞:小久保和江/作曲:津々美洋/編曲:柳田六合雄)を発売。

 

11月1日、5thシングル“ジングル・ベル”(日本語作詞:高田三九三/作曲:J.Pierpont/ 編曲:ペペ・メルト)を発売。

 

 

1969年4月1日、8thシングル“珊瑚のくちびる”(作詞:水沢圭吾/作・編曲:高橋五郎)を発売。

 

7月1日、9thシングル“デートの日記”(作詞:加藤日出男/作曲:叶弦大/編曲:小杉仁三)を発売。映画『デートの日記』主題歌。

 

8月10日、10thシングル“愛の風船”(作詞・曲:岡田忠和/編曲:藤井淳)を発売。日本テレビ系ドラマ『見合い恋愛』主題歌。

 

 

1971年5月、1st LP(アルバム)『タバコの火を消して』をフィリップスから発売。



1973年3月1日、2nd LP『由美かおる ニュー・アルバム』を発売。

 

4月14日に公開された、22歳で出演した映画『同棲時代-今日子と次郎-』で初ヌードを披露し、由美の後ろ姿のヌードを載せたポスターも話題になった。また、「同棲」という言葉が流行したこともあり社会現象にもなった本作は、結果として由美が本格的な俳優へと脱皮するきっかけとなった。

6月1日、19thシングル“炎の女”(作詞:千家和也/作曲:森田公一/編曲:竜崎孝路)を発売。

 

11月3日、主演映画『しなの川』が公開、美しい和服姿と大胆なオールヌード、処女喪失シーンが話題となった。主題歌“しなの川〜雪のさだめ”(作詞:阿久悠/作曲:市川昭介/編曲:竜崎孝路)の歌唱も担当し、20thシングルとして10月1日に発売した。

 

 

1974年5月1日、21stシングル“ジャンポ!”(作詞:伊藤アキラ/作曲:森田公一/編曲:竜崎孝路)を発売。日本テレビ系『スターむりむりショー』主題歌。

 

同年、映画『ノストラダムスの大予言』『エスパイ』に出演。

 

 

1975年4月7日、TBS系時代劇『水戸黄門』第6部の第2話に初めてゲスト出演。当時の黄門役は初代の東野英治郎。以降、計6回ゲスト出演する。

8月、23thシングル“別れる前に”(作詞:なかにし礼/作曲:中村泰士/編曲:馬飼野俊一)を移籍したミノル フォン・レコードから発売。

 

 

1976年の『超高層ホテル殺人事件』でもヌードを披露している。

12月に公開された東映の大ヒット映画「トラック野郎シリーズ」4作目『トラック野郎・天下御免』にマドンナ「我妻和歌子」役で出演、同時に11月発売の25thシングル“夜のひとりごと”(作詞:岡田冨美子/作曲:橋本國孝/編曲:京建輔)が挿入歌として使用された。

 

 

1978年10月11日~1979年10月10日、日本テレビ『ゆうひが丘の総理大臣』に「百田桜子」役で出演。

 

 

1980年2月、27thシングル“誘惑”(作詞:橋本淳/作曲:平尾昌晃/編曲:竜崎孝路)を移籍した日本 コロムビアから発売。

 

3月24日~7月28日、東京12チャンネル(現:テレビ東京)で放送されたテレビドラマ『ミラクルガール』に「桂未知子」役で主演。主題歌も担当した。

5月、28thシングル“私は女”(作詞:橋本淳/作曲:渡辺岳夫/編曲:京建輔)を発売。表題曲は東京12チャンネル系ドラマ『ミラクルガール』OPテーマ。 B面“セクシー・トゥナイト”(クレジット同じ)は同EDテーマ。

 

 

12月、30thシングル“愛の冒険者”(作詞:竜真知子/作曲:佐藤健/編曲:井上鑑)を発売。フジテレビ系ドラマ『紅い旋風ワンダーウーマン』主題歌。

 

 

1981年8月、31thシングル“ちぎれ雲”(作詞:竜真知子/作曲:中島薫/編曲:竜崎孝路)を発売。

 

 

1982年8月、33thシングル“夢淡きタンゴ”(作詞:たかたかし/作曲:市川昭介/編曲:斉藤恒夫)を発売。



1986年から、TBSテレビの人気時代劇『水戸黄門』に「かげろうお銀」役(第16-28部・かげろう忍法帖)でレギュラー出演。なお、『水戸黄門』シリーズには前述の通り、同役以前から何度もゲスト出演をしていた。劇中で披露する由美の入浴シーンは番組名物となり、「疾風のお娟」(第29-42部・最終回スペシャル)と名前を変えて活躍した。なお、この間、2代目:西村晃(第14-21部)、3代目:佐野浅夫(第22-28部)、4代目:石坂浩二(第29・30部) 5代目:里見浩太朗(第31-38部・第39-41部)と黄門役の役者が代わった。

11月10日、草の根保守運動として開催された「天皇陛下御在位60年大奉祝祭」の銀座七丁目前の式典で挨拶をしている。

 

 

1995年2月22日、時代劇『水戸黄門』で「うっかり八兵衛」役を演じた高橋元太郎とのデュエット“ふるえて眠れ”(作詞:山上路夫/作曲:弦哲也/編曲:佐山雅弘)をスプリット・シングルのカップリング曲としてテイチクから発売。


2010年4月12日~6月28日に放送の『水戸黄門第41部』終了をもって、同ドラマのレギュラー出演を降板することを正式に発表した。

 

 

2014年4月23日、コンピレーション・アルバム『しんぐるこれくしょん〜日本コロムビア編〜』を日本コロムビアから発売。


 

2019年3月27日に37年振りとなるニューアルバム『Jewel Box』をNISHINO RECORDSから発売、キャリア初のインストアライブを開催し、アコーディオンでの弾き語りも披露した。これをきっかけに歌手活動を再開し、以後不定期ながら、ジャズコンサートを開催している。


2022年2月、59年間在籍した西野バレエ団を退団した。


2023年4月、『水戸黄門』シリーズ出演終了後から東京都港区で暮らしていることから、東京都港区の観光大使に任命された。

 

 

2024年9月4日、コンピレーション・アルバム『シングルコレクション・クラウンイヤーズ』を日本クラウンから発売。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「由美かおる」

 

 

 

(関連記事)