ジェリー・ベックリー(Gerry Beckley/出生名:Gerald Linford Beckley/1952年9月12日~) は、アメリカのシンガー、ソングライター、ミュージシャン。ロックバンド「アメリカ」の創設メンバー。

 

 

 

1952年9月12日、ジェラルド・リンフォード・ベックリー は、アメリカ人の父とイギリス人の母の間に、アメリカ合衆国テキサス州フォートワース(Fort Worth, Texas)で生まれた。 

彼は3歳でピアノを弾き始め、数年後にギターを弾き始めた。

 

1962年までに、ベックリーはバージニア州のインストゥルメンタル・サーフ・ミュージック・バンド「ザ・ヴァンガード」でギターを弾いていた。

彼は毎年夏をイギリスで過ごし、すぐにブリティッシュ・インヴェイジョンの音楽と出会った。

 

 

1967年、ベックリーの父親は、ロンドン近郊のウェスト ライスリップにある米国空軍基地の司令官になった。ジェリーはロンドン北西部のブッシー ホールにあるロンドン・セントラル高校に通い、そこでさまざまな学校のバンドで演奏し、間もなくバンドメイトとなるデューイ・バネルとダン・ピークと出会った。もともと、グループは金曜日の夜に地元のアメリカのティーンクラブで演奏し、主にクロスビー、スティルス、ナッシュ(Crosby, Stills & Nash)の曲のアコースティック・カヴァーを演奏していた。オリジナルのドラマーは同級生のデイブ・アトウッドだった。

 

 

1970年、ジェリー・ベックリー、デューイ・バネル(Gerry Beckley)、ダン・ピーク(Dan Peek)の3人により、バンド「アメリカ」(America)をロンドンで結成。3人とも、父親はロンドンに駐留するアメリカの軍人であり、アメリカンスクールで学ぶ仲間だった。

 

 

1971年10月29日、セルフタイトルの1stアルバム『アメリカ』(America)でデビュー。米音楽誌『ビルボード』(Billboard)の総合アルバムチャート「Billboard 200」(以下「全米」)にて第1位を獲得、全英でも14位に達した。また、日本ではオリコン・アルバムチャート9位に入り、44,000枚を売り上げた。爽やかなコーラスとノスタルジックなメロディーを生かした素朴なサウンドは、当時既に人気を確立していたクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングと比較されることが多かった。

 


1972年4月25日、シングル“名前のない馬”(A Horse With No Name)をアルバム『アメリカ』からリカットし、米誌『ビルボード』の「Billboard Hot 100」(以下「全米」)で第1位を獲得、同誌「アダルト・コンテンポラリー」チャート(以下「AC」)3位、全英でも3位に達した。本曲により、第15回グラミー賞の最優秀新人賞を受賞した。

 

7月25日、シングル“アイ・ニード・ユー”(I Need You)をリカット、全米9位。

 

9月19日、“ヴェンチュラ・ハイウェイ”(Ventura Highway)をリリース、全米8位・AC3位。

 

11月15日、2ndアルバム『Homecoming』をリリース、全米9位・全英21位・日本42位。

 

同年、ロサンゼルスに活動拠点を移す。

 

 

1973年10月19日、3rdアルバム『Hat Trick』をリリース、全米28位・全英41位。

 

 

1974年6月、4thアルバム『Holiday』をリリース、全米3位。

 

7月10日、シングル"ティン・マン"(Tin Man)をリリース、全米4位・AC1位に到達した。

 

11月27日、“ロンリー・ピープル”(Lonely People)をリリース、全米5位・AC1位。

 

 

1975年、シングル“シンプル・ライフ”(Simple Life)をリリース。

 

3月19日、5thアルバム『Hearts』を発売、全米4位・日本74位。同時発売したシングル“金色の髪の少女”(Sister Golden Hair)は、自身2度目の全米1位を獲得し、AC5位に達した。

 

 

7月、シングル“ひなぎくのジェーン”(Daisy Jane)をリリース、全米20位・AC4位を記録した。

 

11月、コンピレーションアルバム『History』をリリース、全米3位。RIAAから4×プラチナ認定を受ける。

 

 

1970年代半ばに、彼はデヴィッド・キャシディと協力して、キャシディの絶賛された RCA アルバムにおいて、共作、歌唱、そして共同プロデュースを行った。

 

 

1976年4月9日、6thアルバム『Hideaway』をリリース、全米11位・日本62位。

 

4月28日、"Today's the Day"をリカット、全米23位・AC1位になった。

 

7月20日、来日を果たし、日本武道館で公演を行った。

 

 

1977年2月15日、7thアルバム『Harbor』をリリース、全米21位。

 

同年、アルバム完成後、ダン・ピークが脱退。

 

 

1979年5月25日、ママス&パパスのヒット曲をカヴァーしたシングル“夢のカリフォルニア”(California Dreaming)をリリース。全米56位になった。

 

 

1980年8月15日、アルバム『Alibi』をリリース、全米142位・イタリア2位。

 

 

1982年7月15日、アルバム『View from the Ground』をリリース、全米41位・イタリア10位・日本43位。

9月21日、ラス・バラード作のシングル“風のマジック”(You Can Do Magic)をリリース、全米8位・AC・5位・全英59位。

 

 

1983年、シングル"The Border"をリリース、全米33位・AC4位。

 

6月3日、アルバム『Your Move』をリリース、全米81位。日本58位。

 

 

1984年、シングル"Special Girl"をリリース、全米106位・AC15位。

 

 

1990年、ジョン・ウォーターズの映画でベックリーは、クライベイビー、ベックリー、アンドリュー・ゴールド、ティモシー B. シュミットがボールドウィンとウィッフルズとして出演し、“ミスター・サンドマン”、“シェイディ レーンのいたずらな女”、“Sh-Boom”を演奏した。

 

 

1992年から1997年まで、ザ・ビーチ・ボーイズのカール・ウィルソン、シカゴのロバート・ラムと協力関係が続いた。

 

 

1994年、シングル"Young Moon"をリリース、AC33位。

 

 

1995年、ソロアルバム『Van Go Gan』をリリース。

 

 

1998年、シングル"From a Moving Train" (single edit)をリリース、AC25位。

 

 

2000年、「ベックリー・ラム・ウィルソン 」(Beckley-Lamm-Wilson)名義でアルバム『ライク・ア・ブラザー』(Like A Brother)をリリース、ウィルソンが1998年に亡くなる前の最後の録音となった。

 

 

同年、ソロアルバム『Go Man Go』をリリース。

 

 

2001年7月17日、コンピレーションアルバム『The Definitive America』をリリース、オーストラリア19位・ニュージーランド2位になり、オーストラリアでプラチナ認定を受けた。

 

 

2002年、シングル"Winter Wonderland"をリリース、AC26位。

 

 

2006年5月、ベックリーは別のソロアルバム『Horizo​​ntal Fall』をリリースした。

 


2007年3月、ベックリーはオーストラリアの音楽クイズ番組『Spicks and Specks』にゲストとして出演した。

4月、彼はオーストラリアのメルボルンで開催された Ben Kweller ショーに特別ゲストとして出演。ベックリー、クウェラー、そしてバンドは“金色の髪の少女”を一緒に演奏した。

同年、シングル"Chasing the Rainbow"をリリース、AC13位。

 

 

2009年、ソロアルバム『Happy Hour』をリリース。

 

 

2011年、ダン・ピークが死去。

 

同年、"名前のない馬"がロック・デジタル・チャート49位。

同年、ソロアルバム『Unfortunate Casino』をリリース。

 

 

2016年9月7日、カリフォルニア州ハリウッドの「ウィスキー・ア・ゴー・ゴー」(the Whisky a Go Go)でライヴパフォーマンスを行う。

同年、ブルー エラン レコードからソロアルバム『カルーセル』(Carousel)をリリース。

 

 

2019年、"ヴェンチュラ・ハイウェイ"がロック・デジタル・チャート24位。

同年、ソロアルバム『Five Mile Road』をリリース、米国フォークアルバムチャート23位になった。

 

 

 

2020年、ソロアルバム『Discovering America』をリリース。1970年6月にモーガン・スタジオ(Morgan Studios)でレコーディングされた音源。

 

 

2021年、ソロ・ベスト・アルバム『Keeping The Light On - The Best of Gerry Beckley』をリリース、 コンピレーションとスタジオ録音の新作が収録された。

 

 

2022年4月23日、アルバム『Alternates & Rarities』をリリース、全米66位。

同年、ソロアルバム『Aurora』をリリース。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「ジェリー・ベックリー」「Gerry Beckley」「アメリカ(バンド)」「America(band)」

 

 

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