橋本直樹(はしもと なおき/1968年2月24日~)は、日本のミュージシャン、ヴォーカリスト。OUTRAGEのヴォーカル担当。

 

 

 

1968年2月24日、橋本直樹が誕生。

 

1982年、名古屋の中学生ら4人によって「OUTRAGE」(アウトレイジ)が結成。当時のメンバーは、伊藤千豊(Vo)、阿部洋介(G)、安井義博(B)、丹下眞也(Ds)の4人で、「タンク」(Tank)や「レイヴン」(Raven)等のNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)系バンドのコピーからスタートした。

 

1983年、OUTRAGEオリジナル曲を作り始め、ライヴ活動を行う。

この頃、1年半程、阿部と丹羽のツイン・ギター編成だった時期がある。

 

 

1980年台半ば、橋本は中学の同級生らと、バンド「NIGHTMARE」を結成、ヴォーカルを務めて活動していた。なお、このバンドは、2000年に結成されたヴィジュアル系バンド「ナイトメア」 (NIGHTMARE)とは無関係。 

 

 

1985年2月より、阿部が半年間渡米したため、活動停止となる。

阿部復帰後、初のデモ・テープを製作する。
 

 

1986年、ヴォーカルの伊藤が脱退。オーディションを繰り返しながらオリジナル曲を増やしていく。

10月、橋本直樹が新たなヴォーカリストNAOKIとしてOUTRAGEに加入。

 

 

1987年4月15日、ミニ・アルバム『Outrage』を自主レーベル「Pile Driver Records」より3,000枚限定でリリース。

このアルバムをきっかけに名古屋だけでなく東京にも活動の場を広げて行く。
7月、『ロッキンf』主催のイベント「New Age Attack」(2日目)でDEAD END、REACTION、PRESENCEと共演。

 

 

1988年、音楽評論家でライターの伊藤政則の事務所「マリオネットミュージック」とマネージメント契約を、ポリドール洋楽部とレコーディング契約を、それぞれ締結。
4月25日、1stアルバム『Black Clouds』でポリドールからメジャー・デビュー。“Under Control of Law”収録。

 

 

 

1989年4月7日、2ndアルバム『Blind To Reality』をリリース。

 

 

1990年6月、アメリカのスラッシュメタルバンドニュークリア・アソルトの初来日公演の前座を務める。
9月10日、3rdアルバム『The Great Blue』をリリース。

 


1991年4月、ハードコアパンクバンドG.B.H.の前座を務めた後、日本のスラッシュメタルバンドのイベント「METALIZATION」に出演する。
6月よりドイツ・ケルン郊外の「Dark Studio」にて、元アクセプトのステファン・カウフマンをプロデューサーに迎え、バンド初の海外レコーディングを行う。
10月25日、4thアルバム『The final Day』をリリース、“RIVER”収録。本アルバムは日本国内のみならず、ドイツ、イタリア、ギリシャ、マレーシア等の海外でもリリースされた。

 

 

 

 

12月25日、ステファン・カウフマンによりリミックスされた1st-3rdアルバムがリリースされた。また、その3枚のリミックス盤購入特典としてダムド、ラモーンズ等のカヴァーが収録された3曲入り8cmCD『Love Song』がプレゼントされた。

 

 

1992年7月、パンテラ(PANTERA)の初来日ツアーに同行。

 

 

1993年3月、ポリドールからMMG(East West Japan、後に合併してワーナーミュージック・ジャパン)に移籍。
5月にアメリカ、ペンシルベニア州フィラデルフィアのKajam Studioにてプロデューサーにジョー・アレキサンダーを迎えレコーディングを行う。
9月25日、5thアルバム『Spit』をリリース。

 

 

1995年、アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスのScream Studioにて、プロデューサーにマイケル・ワグナーを迎えレコーディングを行う、

6月25日に6thアルバム『Life Until Deaf』をリリース。収録曲“Midnight Carnival”には事務所社長である伊藤政則とBURRN!編集部の前田岳彦がバッキング・ヴォーカルで参加している。

 

12月10日、ポリドール時代のベスト盤『Days Of Rage 1986-1991』をリリース。

 

 

1996年4月、ヴォーカルの橋本が頚椎を損傷する重傷を負う。その後リハビリにより回復したが、この間活動休止を余儀なくされた。
10月より、テネシー州ナッシュビル郊外のWire World Studioにて再びマイケル・ワグナーをプロデューサーに迎え、レコーディングを行う。
 

 

1997年1月25日、7thアルバム『Who We Are』リリース。

 

来日したCorrosion of Conformity(C.O.C.)のツアーに同行。
7月10日、バンドのデビュー10周年企画盤として、ライヴ音源と、廃盤になっていたミニアルバム『Outrage』とをCD2枚組にまとめた『It's Packed!!』をリリース。『Outrage』の音源はこれが初CD化。

 

 

1999年、バンドの意向によりインディーズに活動の場を移し、ミニアルバム『Painted Black』の制作を行う。

9月、ミニアルバム完成後に橋本が脱退を表明。ミニアルバムはお蔵入りとなった。

橋本の脱退後、予定されていたテスタメントのサポートはUNITEDが代役を務め、その他のライヴはMuscle Doggy Groovesの梅北要、Casbahの羽鳥恭充、及び友人等をゲスト・ヴォーカルに迎えて行った。

 

 

2001年、ヴォーカリストのオーディションを繰り返した末、橋本の代替メンバーを加入させる事は諦め、安井、阿部がヴォーカルを兼任することを決定。後に自身のレーベル30 min. Recordsを立ち上げる(代表は丹下眞也)。
6月25日、ミニ・アルバム『Volume One』をリリース。
 

 

2002年2月25日、イスラエルのハードロック・バンド「ジェリコ」が1970年代に発表した“エチオピア”のカヴァーを含む4曲入りミニ・アルバム『Play Loud EP』をリリース。
7月25日、8thアルバム『24-7』をリリースしてメジャー復帰。

 

 

2003年7月25日、ライヴを含む未発表音源を中心にした20周年記念盤『Nagoya Noise Pollution Orchestra』と『Live & Rare Vol.1』をリリース。
11月、ビクターJVCとレコーディング契約を結ぶ。

12月、米国カリフォルニア州Joshua TreeにあるRancho De La Lunaにてニューアルバムのレコーディングを行う。

 

 

2004年2月21日、ニューアルバムからの先行シングル“Deadbeat”をリリース。
4月21日、9thアルバム『Cause For Pause』をリリース。

 

 

2007年、デビュー20周年を迎える。これを機に、過去にメジャーレーベルでリリースした、ミニアルバム『Outrage』と、アルバム『Black Clouds』~『Who We Are』の合計8タイトルを、デジタル・リマスターCDとして再リリース。
8月24日、DVD『THE CURTAIN OF HISTORY OLD WHORES AND ENCORES』と『Live & Rare Vol.2』を発売。
同年より、橋本が一時的に復帰し、再び4人でライヴ・ツアーを行う。

9月2日、CLUB CITTA'でデビュー20周年記念ライヴを行った。前座には当時の事務所の先輩でもあったANTHEMが変則的なメンバーで出演した。

10月、LOUD PARK07で共演した。
 

 

2008年2月8日、オフィシャルサイトにて橋本直樹が正式にバンドに復帰することが発表される。

2月27日、上記のCLUB CITTA'ライヴと2007年11月に行われたSHIBUYA BOXXでのライブを収録した『The Years of Rage』を完全限定版DVD·CDセットとして発売。
3月、「AWAKENING 2008」と題したSHIBUYA BOXX3日間公演を行い、1日目は『THE FINAL DAY』完全再現、2日目は『LIFE UNTIL DEAF』完全再現、3日目はリクエスト・ライヴというユニークな公演を催行。子オン時の音源は、後にライヴ・アルバム『AWAKENING 2008』として完全限定版で発売。
8月、韓国・東豆川市にて開催の「東豆川ロックフェスティバル 08」に出演。
 

 

2009年、スウェーデン・ヨーテボリのスタジオ・フレッドマンにてレコーディング開始。プロデューサーはスタジオのオーナーであるフレドリック・ノルドストローム。
10月17日、LOUD PARK 09に出演。
11月25日、橋本直樹復帰後の10thアルバム『OUTRAGE』をリリース。今作より初めてiTunes Music Store等、デジタル版でのリリースも行った。

 

 

 

2010年1~5月、ライヴ・ツアー「JAPAN TOUR 2010 "RISE"」全10公演を敢行。
3月、長年の音楽活動・地域における文化活動の功績に対して、愛知県芸術文化選奨の文化賞を受賞。
12月18日~2011年1月、バンドのドキュメンタリー映画『シャイン・オン -トラベローグ・オブ・アウトレイジ-』が公開。

12月15日には映画のサントラ盤として『LIVE! - RISE AND SHINE』を先行発売。
 

 

2011年3月9日、ドキュメンタリー映画とJAPAN TOUR 2010 "RISE"を収めたDVD『SHINE ON TRAVELOGUE OF OUTRAGE』をリリース。
 

 

2012年10月27日、LOUD PARK 12に出演。
 

 

2013年4月6日、ラジオ音楽番組『HEADBANGERS CLUB』が毎週土曜深夜にスタート、丹下がパーソナリティーを務め、ヘヴィメタルやストーナー・ロック、その他ラウド・ロックを中心に選曲・オンエア。Outrageの情報も積極的に発信している。

6月5日、11thアルバム『OUTRAGED』をリリース、前作同様、プロデューサーにはフレドリック・ノルドストロームを起用し、楽器のレコーディングはスウェーデンで行われた。ただし、ヴォーカル・レコーディングに関しては、橋本が音楽業とは別の仕事をにフルタイムでこなしているため、現地に行く事ができず名古屋で行われた。アルバムはオリコン32位をマークした。

 

 

 

6月8日からは全7公演の「Japan Tour 2013」を開催。東京公演では格闘技団体「DEEP」とのコラボレーションが行われた。
 

 

2014年5月25日、「OWARI METAL FEST.2014」出演。
9月23日、「大冠祭 2014 ~メタル縛り~」出演。
 

 

2015年5月2日、LOUDNESSとの共同主催イベント「LOUD∞OUT FEST 2015」を催行。
10月7日、12thアルバム『GENESIS I』をリリース。日本のロック・バンドのカヴァー集「GENESIS SIDE」とバンド自身の未発表曲集「EXPLORING SIDE」で構成されたカヴァー+オリジナル・アルバム。

 

 

 

 

10月10日、LOUD PARK 2015に出演。

 

 

2016年2~3月、「GENESIS I」TOURを開催。

3月13日、「"鉄のまち" 東海市 鋼鉄フェスティバル N.W.O.B.H.M.を検証する!Live&シンポジウム」にて丹下、阿部、安井がUNITEDの大谷慎吾とともに元アイアン・メイデンのポール・ディアノと共演。丹下はライヴ前のシンポジウムにも参加。
5月1日、LOUDNESSとの共同主催イベント「LOUD∞OUT FEST 2016」開催。

 

 

2017年2月15日、30周年を記念した作品『XXX BOX』(2CD+DVD+Perfect Book)を発表。

 

これと前後してライヴコンサート「Step On It For XXX」を浜松と四日市にて開催。また、「XXX Tour」を東京・新宿LOFTと名古屋・Electric Lady Landにて開催。
7月23日、30周年を祝した主催イベント「OUTRAGE 30th Anniversary FEST. XXX SPECIAL 『極悪祭 2017』」を川崎CLUB CITTA'にて開催。ゲストアクトはDOOM、CASBAH、COCOBAT、ANGEL WITCH。

10月11日、13thオリジナル・アルバム『Raging Out』をThunderball 667より発売。セルフ・タイトルの楽曲“Outrage”収録。なお、「デラックス・エディション」のみ、“Death Trap (studio live)”、“Step on it (studio live)”、“Mother (coming home)”を収録。

 

 

 

 

 

2020年4月15日、14thアルバム『Run Riot』をリリース、“Blood And Scars”、 “Edge Of A Blade”収録。オリコン23位をマーク。

 

 

 

 

2021年10月27日、アルバム『THE FINAL DAY』が発売30周年を迎え、2CD+LIVE DVD仕様の記念盤「RE:prise ~ The Final Day 30th Anniversary」をリリース。


 

2022年1月28日、デビュー35周年記念プロジェクトとして、OUTRAGEをモチーフにした伊藤政則の原案による映画『鋼音色の空の彼方へ』が同年5月に公開されることを発表。

4月24日、フル・オーケストラとの共演ライヴ「"35th Anniversary Special Live OUTRAGE & Outrageous Philharmonic Orchestra"」を開催。

5月、映画『鋼音色の空の彼方へ』が劇場公開。劇中で本作のために書き下ろした、 “Summer Rain”、橋本が作った“Psycho flowers”が使用されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「OUTRAGE」

 

 

 

 

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