ネイディーン・コイル(Nadine Coyle/出生名:Nadine Elizabeth Louise Coyle/ 1985年6月15日~)は、イギリス北アイルランド出身の歌手、俳優、モデル。ガールズ・アラウドの元メンバー。

 

 

 

1985年6月15日、ネイディーン・エリザベス・ルイス・コイルは、LillianとNiall Coyleの間に北アイルランドのデリーで生まれた。

2歳の時、彼女がドリフターズの "Saturday Night at the Movies".を歌ったのを聴き、両親は娘の才能に初めて気づいた。

彼女は教育には熱心ではなかったが、良い評価を受けた。

彼女はデモCDを録音し、ルイ・ウォルシュとレイト・レイト・ショーに送った。CDには、“Fields of Gold”、“Somewhere Over the Rainbow”、“Love Is”、アリア“Summertime”のカヴァーが含まれていた。

 

 

2001年、ソーンヒル大学に通っていた間、コイルはルイ・ウォルシュが審査員を務めるテレビのタレント発掘リアリティショー『ポップスターズ』アイルランド版のオーディションを受けた。彼女はバンドSixに合格したが、後で彼女が実際は16歳なのに、最低年齢要件18歳に達していると偽っていたことが判明、彼女はバンドに合流することなく、デリーのソーンヒル大学に戻った。

その後コイルはウィッシュから、今度はITV1の『ポップスターズ』(Popstars:TheRivals)のセカンド・シーズンに参加するよう勧められた。

 

 

2002年10月から11月にかけて、『ポップスターズ』で、それぞれ5位人のメンバーで構成されるボーイバンドとガールグループの2つの優勝ポップグループを結成し、どちらが全英シングルチャートでクリスマスナンバーワンを獲得できるかを争う「男女の戦い」を企画。これに選ばれることを期待して、数千人の応募者が英国中のオーディションに参加した。審査員のウォルシュ、ピート・ウォーターマン、ジェリ・ハリウェルによって、10人の女の子と10人の男の子がファイナリストに選ばれ、その後、ファイナリスト達は毎週土曜日の夜にライヴパフォーマンスのステージに上がり、最終審査を受けた。そこにはコイルの姿もあった。

11月30日、オーディションの優勝者達により、ポップグループ「ガールズ・アラウド」(Girls Aloud)が結成。選ばれた5人の女の子は、シェリル・トゥイーディー(Cheryl Tweedy/1983年6月30日-)、ニコラ・ロバーツ(Nicola Roberts/1985年10月5日-)、キンバリー・ウォルシュ(Kimberley Walsh/1981年11月20日-)、サラ・ハーディング(Sarah Harding/1981年11月17日-2021年9月5日)、そしてネイディーン・コイルだった。グループは2005年にヒラリー・ショーが彼に取って代わった時までルイ・ウォルシュによってマネジメントされた。

この新しいグループは、2002年のクリスマスNo.1シングルを争い、男子の優勝グループ「One True Voice」と競争した。ガールズ・アラウドは、ブライアン・ヒギンズとゼノマニアがプロデュースしたデビューシングル“Sound of the Underground”で戦いに臨み、念願のクリスマス・ナンバーワンを獲得、男子グループとの戦いに勝利した。本曲は4週間連続1位になり、2003年3月にBPI(イギリス)プラチナ認定を受け、批評家からは称賛の声が寄せられた。ガールズ・アラウドは、結成からナンバーワンに到達するまでの最短時間記録を保持している。

 

 

2003年5月12日、ガールズ・アラウドは2ndシングル"No Good Advice"をリリース、全英2位になった。

 

5月26日、1stアルバム『Sound of the Underground』をリリース、全英2位に達し、BPIプラチナ認定を受けた。

 

8月18日、3rdシングル"Life Got Cold"をリカット、全英3位。

 

11月17日、4thシングル"Jump"をリカット、全英2位に達し、BPIゴールド認定を受けた。

 

6月28日、5thシングル"The Show"をリリース、全英2位。

 

9月13日、6thシングル"Love Machine"をリリース、全英2位、BPIゴールドを獲得。

 

11月15日、プリテンダーズ1994年のヒット曲のカヴァー"I'll Stand by You"を7thシングルとしてリリース、デビュー曲以来となる自身2度目の全英1位、BPIシルバーを獲得した。

 

11月29日、2ndアルバム『What Will the Neighbours Say?』をリリース、全英6位に達し、BPIとIRMA(アイルランド)でダブル・プラチナ認定を受けた。

 

 

2005年2月21日、アルバムから4枚目となる8thシングル"Wake Me Up"をリリース、全英4位。

 

8月22日、次のアルバムから、9thシングル"Long Hot Summer"を先行リリース、全英7位になった。

 

11月14日、10thシングル"Biology"をリリース、全英4位、BPIシルバー。

 

12月5日、3rdアルバム『Chemistry』をリリース、全英11位、BPIとIRMAでプラチナ認定を受けた。

 

12月19日、11thシングル"See the Day"をリカット、全英9位。

 


2006年3月13日、12thシングル"Whole Lotta History"をリカット、全英6位。

 

7月、シェリル・トゥイーディーが、当時イングランド代表で「世界最高の左サイドバック」と評されたプロ・フットボール(サッカー)選手アシュリー・コール(Ashley Cole)と結婚。しかし別居を経て2010年5月に正式に離婚した。その後もコール姓を名乗る事はアシュリーと合意しているという。

10月23日、13thシングル"Something Kinda Ooooh"をベストアルバムから先行リリース、全英3位、BPIゴールド認定。

 

10月29日、初のベストアルバム『The Sound of Girls Aloud: The Greatest Hits』をFascinationからリリース、全英1位、BPI4×プラチナ、IRMAとIFPI(複数地域)でプラチナ認定を受ける自身最大の売り上げを記録した。

 

12月18日、14thシングル"I Think We're Alone Now"を『The Sound of Girls Aloud』からリカット、全英4位。

 

 

2007年3月12日、先輩格の3人組ガールズ・グループ「シュガーベイブス」(Sugababes)とコラボして、エアロスミスがオリジナルを演奏し、Run-DMCのバージョンが大ヒットしたことで知られる"Walk This Way"のカヴァーをシングル・リリース、全英1位を獲得した。

 

8月31日、シングル"Sexy! No No No..."を先行リリース、全英5位。

 

11月19日、アルバム『Tangled Up』をリリース、全英4位、BPIプラチナ、IRMAゴールド認定を受けた。

 

11月26日、シングル"Call the Shots"をリリース、全英3位、BPIゴールド認定。

 

ガールズ・アラウドは2007年版ギネス記録で「最も成功したリアリティTVグループ」として掲載された。

 

 

2008年3月14日、シングル"Can't Speak French"をリリース、全英9位、BPIシルバー認定。

 

10月15日、シングル"The Promise"を先行リリース、全英1位、BPIダブル・プラチナ認定。さらに2009年に「ベストシングル」を受賞した。

 

11月3日、5thアルバム『Out of Control』をリリース、全英1位、BPIとIRMAからダブル・プラチナ認定を受ける。

 

同年、ギネス記録2008年版でガールズ・アラウドは「英国で最も連続した女性グループによるトップ10エントリー」の記録を保持している。

 

 

2009年1月12日、シングル"The Loving Kind"をリリース、全英10位、BPIシルバー認定。

 

4月27日、シングル"Untouchable"をリリース、全英11位。

 

2009年、ガールズ・アラウドは、メンバーがソロプロジェクトを追求するために活動休止を決定。

同年、コイルはボーイズIIメンのアルバム『ラブ』に客演し、テイク・ザットの曲“バック・フォー・グッド”のカヴァーを録音したが、この曲は最終的なトラックリストから外れた。 

コイルはJay Seanとも共演したが、デュエットは後でお蔵入りになった。

 

 

コイルはガールズ・アラウドの活動休止中にソロアルバムをリリースする計画を発表した。彼女は、マドンナとクリスティーナ・アギレラと一緒に働いたバーバラ・シャロンを広報担当者として、ブルース・ガーフィールドを彼女のマネージャーとして参加させた。初期の報告では、コイルに関心のあるメジャー・レコード・レーベルが3つあると示された。

 

 

2010年4月、コイルはゲフィン・レコード「Geffen Records」にサインしたと報告されたが、契約は後に失敗したとわかった。

8月、コイルは食料品店チェーン「Tesco」の新しいレコードレーベルと正式に契約を結び、彼女自身の「Black Pen Records」のインプリントを通じてアルバムを制作した。

11月1日、アルバムに先駆けて、彼女のソロ・デビューシングルとして、タイトルトラック“Insatiable”をリリースした。Guy Chambersと共作し、Ricci Riccardiがプロデュースしたこの曲は、「80年代のフィーリング」と「よりハードな、ギター主導のサウンド」を備えている。本作は全英26位・アイルランド20位・スコットランド23位に達した。

 

11月8日、アルバム『Insatiable』をリリース、全英47位・アイルランド20位にチャートインした。

 

 

2011年、ソロシングル第二弾"Sweetest High"をリリースするが、チャート入りすることはなかった。

 

同年、ギネス世界記録2011年版でガールズ・アラウドは「最も成功したリアリティTVグループ」として再びクレジットされている。

 

 

2012年11月、コイルは他のメンバーと再会し、ガールズ・アラウドの10周年を祝い合い、グループの活動を再開。

11月18日、グループはニューシングル“Something New”をリリースした。これは、「Children in Need」の公式チャリティーシングルでもある。

11月26日、ヒット曲のコンピレーション『Ten』をリリース、全英9位、BPIプラチナ認定を受けた。

 

 

2013年2月、コイルはグループとともに「Ten:TheHitsTour」に乗り出した。

3月のツアー終了後、ガールズ・アラウドは解散を発表。イギリスでのシングルとアルバムの売上が合計800万枚を超えるスーパーグループは、その活動に幕を下ろした。

6月下旬、コイルはITV Music Specialsの一部として、ITVの『Michael Flatley:A NighttoRemember』に出演。番組で彼女は“危険なゲーム”のカヴァーを歌唱した。

その後まもなく、彼女は特定の日に彼の2014年のツアーでフラットリーと一緒に主演することを発表した。

8月、コイルはスタジオで次の2枚目のスタジオアルバムの新曲をレコーディングしていることを明らかにした。2015年半ばにリリース予定とのことだった。

 

 

2014年9月16日、コイルはブライアン・ヒギンズとの協力を開始したと発表、ヒギンズとの協力関係はこの語長年にわたることになる。

 

 

2015年3月、コイルはセカンドアルバムの詳細について話し、メジャーレーベルとの契約を意図しており、サウンドはロンドングラマーのサウンドと「似ている」と述べた。その年の後半、ナディーンは彼のアルバム「ライト・ヒア」のためにバンド・ウェストライフのシェーン・フィランとのデュエットを録音した。彼らは、その年の毎年恒例の「チャリティー・イン・ニード」テレソンで“I Could Be”というタイトルのシングルを一緒に演奏した。

 

 

2017年7月、コイルが「Virgin EMI Records」とレコーディング契約を結んだことが発表された。

9月8日、自らエグゼクティヴ・プロデューサーを兼ね作曲も手がけた“Go to Work”をシングル・リリース、スコットランドで52位だった。

 

 

2018年2月、コイルは同年4月に4トラックのEP『Nadine』をリリースすると発表。

2月8日、EPから“Girls on Fire”を先行リリース。

 

その後、コイルは5月に英国とアイルランドをツアーする7日間のツアーを発表したが、このツアーは開始の1か月前の同年4月にスケジュールを変更せずに中止された。コイルは、自分がやりたいことを「達成できなくなった」と述べ、キャンセルは彼女にとって「間違いなくレッスン」だったと述べた。

 

 

2019年、コイルはゼノマニアのブライアン・ヒギンズがプロデュースした夏のアンセム“Fool for Love”で音楽シーンに復帰した。

 

 

2020年、コイルは新曲“All That I Know”をリリース、スコットランド62位。

 

 

 

2021年9月5日朝、元ガールズ・アラウドのサラ・ハーディングが乳がんにより死去。39歳没。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「ネイディーン・コイル」「Nadine Coyle」「ガールズ・アラウド」「Girls Aloud」

 

 

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