メラニー・ブラウン(Melanie Janine Brown/1975年5月29日~)は、

イギリスの女性歌手、女優。

スパイス・ガールズ(Spice Girls)のメンバー、メラニーBとして有名。

イギリスのHarehillsにて誕生。

母親は白人のイギリス人、父親はネイビス島出身の黒人。

女優のダニエル・ブラウン(Danielle Brown)は実妹。

 

高校では舞台芸術を学び、卒業後はリゾート地でダンサーとして活躍。

 

1994年3月、イギリスの雑誌『The Stage』が

「18歳から23歳まででダンスができて歌が唄える女性」を募集した。

 

これに応募したメラニーBは見事合格した。

 

オーディションを経て決まったオリジナルメンバーは、

メラニー・ブラウン(スケアリー・スパイス)、

メラニー・チズム(スポーティ・スパイス)、

エマ・バントン(ベイビー・スパイス)、ジェリ・ハリウェル(ジンジャー・スパイス)、

そして後にベッカム夫人となるヴィクトリア・アダムス(ポッシュ・スパイス)の5人だった。

 

メラニー・チズムと同じ名前だったことから、二人を区別するため、

メラニー・ブラウンはメラニーB(Mel B)、

メラニー・チズムはメラニーC(Mel C)との呼称を使った。

彼女はソロ活動の際にもメラニーB名義を使うこともあった。

 

スパイス以前はTouchとして活動していた。

 

グループの中でメラニーBはアフリカ系の血を受け継ぐ

唯一のメンバーとして個性的で強い存在感を放ち、

ジェリ・ハリウェルと共にグループの中心的存在であった。

 

また、メラニーBは、メンバーの中でも歌唱力が評価されており、

メラニーCとともにソロのパートを多く担当した。

 

グループはヴァージン・レコードと契約し、

1996年にデビューシングル“ワナビー”(Wannabe)をリリース。

同曲は英国をはじめ37カ国のチャートで首位を獲得し、世界的な成功を収めた。

 

セカンド・シングル“Say You'll Be There”も全英1位のヒット。

 

続くデビューアルバム『スパイス』は世界中で3,100万枚以上の売上を記録し、

歴史上最も売れた女性グループのアルバムとなった。

 

2枚目のアルバム『スパイスワールド』は世界中で2000万枚以上を売り上げた。

 

スパイス・ガールズは世界中で8500万枚以上のレコードを売り上げ、

商業的に最も成功を収めた女性グループとなった。

彼女らは9曲の全英No.1を記録した。

 

グループの活躍の場は音楽以外にも多岐にわたり、

主演映画『スパイス・ザ・ムービー』が大ヒットしたほか、

ファッションなどにも及んだ。

 

スパイス・ガールズの活躍は「ガールパワー」現象と言われ、

彼女たちは1990年代を象徴する存在となり、

しばしばザ・ビートルズ以来の国民的グループとして扱われた。

 

また、彼女たちは1980年代中盤に起きた

第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンと関連付けて語られることも多い。

 

1998年2月、メンバーのジェリが胃腸炎でツアーの最後2公演を休む。

同年5月、ジェリの脱退が発表される。

 

同じ1998年、メラニーBは

ミッシー・エリオットをフィーチャーしたソロ・デビュー・シングル

"I Want You Back" をリリース、これが全英1位を記録する。

 

1998年にJimmy Gulzarと結婚するが、2001年に離婚。

 

その後2000年にソロアルバム『Hot』を発表。全英28位を記録。

 

また、2000年“Tell Me”(4位)、2001年“Feels So Good”(5位)と、

全英トップ10ヒットを2曲放っている。

 

 

2001年にスパイス・ガールが活動休止を発表。

メラニーたちメンバーはソロ活動に専念しはじめる。

 

2005年にセカンドアルバム『LA State Of Mind』をリリース。

 

しかし、商業的には満足いく結果を出すことはできなかった。

そこでメラニー・Bは心機一転、拠点をアメリカ合衆国に移し、

女優としての活動もスタートさせる。

ケリー・ローランド主演の『The Seat Filler』などに出演している。

 

2007年6月、スパイス・ガールズ再結成が決まり、

ジェリの脱退以降初めて5人が揃う。

“Headlines (Friendship Never Ends) ”をリリース。

 

 

2007年9月、米国の人気テレビ番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』の

シーズン5にMaksim Chmerkovskiyとペアを組み参加。シーズン中、

出場者内の最高得点を記録し、決勝戦まで勝ち進んだ。

 

2007年11月27日、シーズンファイナルで完璧なダンスで高得点をマーク。

だが、惜しくもエリオ・カストロネベス&ジュリアン・ハフペアに敗れ、

2位という結果に終った。

 

ベトナムで開催された「ミス・ユニバース2008」の司会を

ジェリー・スプリンガーとともに務める。

 

現在サードアルバムの準備中でミッシー・エリオットが参加予定との事。

2000年代後半以降主にアメリカやオーストラリアでの活動に重点を置き、

自身のリアリティーショーの番組『Mel B: It's a Scary World』も持っている。

 

2012年8月、ロンドンオリンピック閉会式にて、

スパイス・ガールズとして一夜の再結成パフォーマンスを行った。

WannabeとSpice Up Your Lifeの2曲のパフォーマンスを行い、

ロンドン名物のタクシーで会場に現れ、5台のタクシーの上に

5人がそれぞれ乗って、場内を駆け回るパフォーマンスで盛り上げた。

 

2013年、再び「ミス・ユニバース2013」の司会を務める。

 

また、America's Got Talentの審査員にも抜擢されるなど、

海外での活動が多い。