wowaka(ヲワカ/1987年11月4日~2019年4月5日)は、日本のミュージシャン、ボカロP。バンド「ヒトリエ」のヴォーカル、ギター、作詞作曲担当。

 

 

 

1987年11月4日生まれ。

鹿児島県出身。

 

中学生の時にロックバンドに興味を持ちギターを弾き始め、高校、大学でバンド活動を行う。

高校卒業後、東京大学に入学。

東大在学中、サークル「東大音感」の部長を務め、バンドのオリジナル曲のために作曲を始める。

 

2008年12月頃、初音ミクなどのVOCALOIDを知った。livetuneの“Last Night, Good Night”を聴き、曲の良さと、それを一人で作っているということに衝撃を受ける。

 

2009年4月、それまでのバンド活動とは別に、初音ミクを使った音楽制作を始める。
5月、ニコニコ動画で初めての曲“グレーゾーンにて。”を投稿した。投稿動画の説明欄に「現実逃避っていいよね」と書いたことから、リスナーより「現実逃避P」と名付けられ、そう呼ばれた時期もあった。また、動画では、絵が描けないなりに曲のイメージを視覚的にも伝えようとした結果として、VOCALOIDキャラクターの登場しない自作画像を使用するようになる。作品に一貫性を持たせる意図から、以後もキャラクターを使用しないスタイルで発表を続けた。

 

本人曰く「ナンバーガール」、「スパルタローカルズ」から多大な影響を受けており、「wowaka」名義の曲に関しては「母親が初音ミク、父親がナンバーガール」などの発言も残っている。“ローリンガール”など、女の子の心を描いた難解な歌詞と、早口のメロディを特徴とする。当初はVOCALOIDでしか出来ないことをやりたいという意識で曲を作っていたが、後にVOCALOIDの良さを生かすことを意識するようになったと言う。VOCALOIDクリエイターとしても活動し、wowakaとも親交のあるミュージシャンの米津玄師は、バンドサウンド系のVOCALOIDクリエイター界隈にじん、ゆちゃPなどと並び「ボカロっぽさ」に影響を与えた存在と評しており、自身もwowakaの影響を受けた一人で敬意を感じていると語っていた。

wowakaの作品はニコニコ動画の中でも特に大きな人気を集め、自主制作CDのリリースなども行った。

 

 

2011年3月4日、インターネットを中心に活動する音楽家たちによる新レーベルとして設立された「BALLOOM」(バルーム)に参加。

5月18日、同レーベルの第一弾として、初の全国流通のアルバム『アンハッピーリフレイン』をリリースした。

ニコニコ動画で発表した楽曲の代表作に“裏表ラバーズ”、“ワールズエンド・ダンスホール”、“ローリンガール”、“アンハッピーリフレイン”などが挙げられる。

 

 

 

 

8月24日に発売された『魔法少女まどか☆マギカ』BD/DVD第5巻の第9話に、BD/DVD版のみのエンディングテーマ曲“and I'm home”の作詞作曲を担当。

 

同年冬、wowakaを中心に、インターネットを通して知り合ったクリエイター、ミュージシャンたちと「ヒトリエ」の前身「ひとりアトリエ」を結成。ヒトリエ在籍時代はヒトリエの全楽曲の作詞と作曲を手掛けていた。この頃からヒトリエにおけるヴォーカリスト、ギタリスト、楽曲制作者としての活動がメインになっていく。

 

 

 2012年、「衝動的の人」として、東方自作アレンジなどを投稿する奏者、歌い手、ボカロPとして活動をしていたシノダ(1985年6月6日~/G,Vo)が加入、これを機にバンド名が「ヒトリエ」となった。
ライヴではヒトリエ名義で作られた曲の他、wowakaが作詞作曲を担当したVOCALOIDオリジナル曲を披露することもある。因みに、曲のカヴァーが音源化されたものは“アンノウン・マザーグース”と“日常と地球の額縁”である。また“ローリンガール”に関しては、後のベストアルバムにライヴ音源が収録された。ライヴ映像から聴けるカヴァーも少なからずある。
同年冬に開催されたコミックマーケット(通称:冬コミ)にて、自主製作ミニアルバム『ルームシック・ガールズエスケープ』を頒布。


2013年4月には自主製作EP『non-fiction four e.p.』を発表。

同年4・5月には初のワンマンライヴ「hitori-escape」を開催。
10月には、11月に行われるワンマンライヴ「hitori-escape:11.4 -非日常渋谷篇-」のチケット完売を受け、自身のワンマンライヴとしては初のUstream、ニコニコ生放送での同時生放送ライヴ「hitorie-scape -日常渋谷編-」が行われた。
11月4日、ワンマンライヴ「hitori-escape:11.4 -非日常渋谷篇-」内にて、ソニー・ミュージックグループ傘下に自主レーベル「非日常レコーズ」を立ち上げてのメジャーデビューを発表。


2014年1月22日にメジャー初となるシングル“センスレス・ワンダー”をリリースし、メジャーデビューを果たした。

 

2月19日、1stミニアルバム『イマジナリー・モノフィクション』をリリース、オリコン18位。

 

 

11月26日、初のフルアルバム『WONDER and WONDER』をリリース。オリコン29位。

 

 

 

 

2015年7月1日、2ndミニアルバム『モノクロノ・エントランス』をリリース。“トーキーダンス”のMVの出演者は、琉花。オリコン26位。

 

 

11月4日、2ndシングル“シャッタードール”をリリース、オリコン34位。

 

1stリイシューアルバム『ルームシック・ガールズエスケープ / non-fiction four e.p.』を同時発売、オリコン29位。

 

 

 

 

 

 


2016年1月27日、3rdシングル“ワンミーツハー”をリリース。テレビアニメ『ディバインゲート』OPテーマに起用され、バンド初のアニメタイアップとなった。

 

2月24日、2ndアルバム『DEEPER』をリリース、オリコン26位。

 

 

8月17日、初の映像作品『one-Me Tour “DEEP/SEEK” at STUDIO COAST』をリリース、BD版31位、DVD版37位。

12月7日、3rdアルバム『IKI』をリリース。オリコン27位。



2017年8月22日に約6年ぶりとなるwowaka名義で初音ミクを用いて制作されたVOCALOID楽曲“アンノウン・マザーグース”を発表。当楽曲はVOCALOID初音ミクの10周年を記念したコンピレーションアルバム『HATSUNE MIKU 10th Anniversary Album「Re:Start」』のために書き下ろした楽曲である。

 

 

10月22日、ヒトリエとしては初めて、wowaka名義のVOCALOID楽曲“アンノウン・マザーグース”のセルフカヴァー・シングルが先行配信された。

11月、バンド初の試みとして、東名阪2daysずつの公演を『HITORI-ESCAPE “2×3”TOUR』と題して実施。

12月6日、3rdミニアルバム『ai/SOlate』を発売、オリコン31位。

 


2018年7月11日、2ndシングル“アンノウン・マザーグース 2018.3.25 at EX THEATER ROPPONGI”をリリース。

 

10月28日、先行配信で“ポラリス”をリリース、2度目のアニメタイアップ曲となり、テレビアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』エンディングテーマに起用された。11月28日には4thシングルとしてCDでもリリースされた。

 


2019年1月21~27日、下北沢ERAを貸し切り「HITORI-ESCAPE 2019 -超非日常下北沢七日間篇-」を開催。

1月22日、『HOWLS』からの先行配信シングル“コヨーテエンゴースト”をリリース。

 

2月13日、先行配信シングル“SLEEPWALK”をリリース。

 

2月27日、4thアルバム『HOWLS』をリリース、オリコン26位。

 

 


2019年4月5日、wowakaが急性心不全のため死去。享年31。行われていた全国ツアーは中止、イベントへの出演はキャンセルとなった。

 

 

6月1日、wowakaの追悼イベント「wowaka追悼 於 新木場STUDIO COAST」が東京・新木場STUDIO COASTにて行われる。2017年に行われた全国ツアー「IKI」のライブ映像が流された他、メンバーがステージに上がり、シノダがヴォーカルを務める形で追悼ライヴを敢行した。

11月4日、2作目の映像作品『HITORIE LIVE TOUR UNKNOWN 2018 "Loveless"- 2017 "IKI"』が全39曲を収録してリリース、BD版35位、DVD版19位。

 

その後wowakaのいないヒトリエは、正式にシノダをヴォーカルに据えて活動を継続することが決まった。


2020年8月19日、ヒトリエ初のベストアルバム『4』をリリース。4人で活動してきたヒトリエの本人たちにとってベストな楽曲が収録されており、4人で作り上げてきたベストアルバムだからということで、『4』というタイトルをシノダが考案した。オリコン13位。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「wowaka」「ヒトリエ」

 

 

 

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