2018年3月14日にリリースされた“Lemon”。

 

 

 

 

発売後一年が経とうとしているのに、

今でもシングルチャートにランクインしている大ヒット曲である。

(2020年03月09日付オリコン週間シングルランキング43位

              ビルボードジャパン Top100  32位)

 

この8枚目のシングル“Lemon”を始め、

9枚目の“パプリカ”、同10枚目の“馬と鹿”と、

次々ヒットを飛ばす稀代のヒットメーカーとなったのが、

米津玄師(よねづ けんし 1991年3月10日~)。

 

 

“Lemon”

 

 

 

 

 

“パプリカ”

 

 

 

 

 

 

“馬と鹿”

 

 

 

 

 

米津玄師がCDデビュー前、ボカロPとして

動画投稿サイトなどで活動していたのは有名だが、

その時の名前が「ハチ」。

 

名前の由来は諸説あるが、本人曰く、

理由はいくつか複合的にあるそうだ。

 

ハチはある時、それまで作った本人歌唱の楽曲30曲程を

すべて消去している。

 

理由については本人が当時、インタビューでこう語っている。

 

自分が影響を受けたものの色がものすごく濃く出ていて、今聴くと納得がいかないことが多くてすごく恥ずかしくなってきて、いっそのこと全部消しちゃえって勢いで(笑)。 (「電撃オンライン」より)

https://dengekionline.com/elem/000/000/229/229821/index-2.html

 

記事を読む限り至ってあっけらかんとした感じだが、

オリジナルの楽曲データを完全に消し去るとは

かなり思い切ったものだ。

 

これは多分、オリジナリティへのこだわりだけでなく、

幅広い年齢層の心に届くJ-POPを目指す彼の強い意志が、

自己の作品を、進化のために捨てさせたのではないか。

 

その意志は、まだ明確に顕在化していないにしろ

音楽制作への強いモチベーションを支える

土台の様なものになっていたのだろう。


その後に米津は、VOCALOIDを使い出し

ボカロPとして名が知られることになるが、

デビューへ向けて再び自分の声に戻す。

 

こうした過程もまた、目標到達に向かって

成長を続けるため必要だったに違いない。

 

ハチが捨てた約30曲のオリジナル曲。

 

それと引き換えに彼は、

現在の名曲の数々を作れる

ミュージシャン米津玄師へと昇り達するための

階段を手に入れたのだろう。

 

などということをつらつら想像してしまった。

 

とまれ。

 

ちゃんとオッサンの心にも届いてるよ。

 

 

遅くなったけど・・・

 

米津玄師さん、誕生日おめでとう。