Crystal Kay(クリスタル・ケイ/本名:Crystal Kay Williams/1986年2月26日~)は、主に日本で活動する歌手、俳優。略称は「CK」、「クリケイ」。

 

 

 

1986年2月26日、クリスタル・ケイ・ウイリアムズは、アフリカ系アメリカ人のベーシストである父と、在日韓国人3世のシンガーでグレートプロダクション(所属事務所)の社長を務める母親shunkay(シュンケイ。旧芸名:シンシア)の間に、一人っ子として、神奈川県横浜市で生まれる。

 

4歳の時、母の知人であるCM制作会社の社長から子どもの歌声が必要だと声をかけられ、CMソングを歌い始める。初仕事はPCエンジンDuoのCMソングだった。後に、資生堂「スーパーマイルドシャンプー」と「ピエヌ」のCMソングを歌う。

 

タレントのSHELLY(シェリー)とは、同じ横浜市の根岸住宅地区に住み、バード小学校に通った幼馴染。BENI(旧名義:安良城 紅)とはアメリカン・スクールからの同級生で親友。なお、クリスタルは小学校より横須賀と横浜のアメリカンスクールに通っていたため英語が堪能である。

アメリカ合衆国には住んだことがなかったが、後に米国籍を取得している。

 

1999年7月1日、13歳の時に“Eternal Memories”(作曲・曲:菅野よう子)でシングルCDデビュー。元は菅野美穂出演のサントリー「ビタミンウォーター」CMソングとして歌唱したものだが、視聴者からの問い合わせが相次いだことからフルサイズで制作、シングルリリースに至った。

 

 

2001年3月17日公開の映画『サトラレ』の主題歌“LOST CHILD”(作詞:西尾佐栄子/作曲:藤原ヒロシ・大沢伸一)を「藤原ヒロシ + 大沢伸一 feat. クリスタル・ケイ」名義で歌ったことで知名度を上げた。

 

3月23日、1stアルバム『C.L.L 〜CRYSTAL LOVER LIGHT〜』をリリース。

5月9日、5thシングル“Girl's Night”(作詞:Emi K.Lynn/作曲:T-Kura・Michico)をリリース。

 

7月4日、6thシングル“Ex-Boyfriend”(作詞:Emi・K.Lynn・Verbal/作曲:T.Kura・MICHICO)をリリース。

 

11月28日、7thシングル“think of U”(作詞:Crystal Kay・西尾佐栄子/作曲:Michico・T-Kura/編曲:T-Kura)をリリース。共作ながら自身初の作詞に挑戦した。オリコン60位。

また、この頃に「m-flo」と知り合い、「FMフェスティバル'01」のファイナルライヴに出演、「TAKU (m-flo) meets Crystal Kay meets YOU THE ROCK☆」として、m-floの“come again”をセッションした。

 

2002年8月7日、m-floの☆Takuによるプロデュースで共作で自ら作詞を手掛けた8thシングル“hard to say”(作詞:☆タカハシタク・H.U.B.・Crystal Kay・SPHERE of INFLUENCE・SORA3000/作曲:☆タカハシタク)をリリース、オリコン最高位26位ながらロングヒットとなった。

 

10月、T.Kuraなどを制作陣に加えた3rdアルバム『almost seventeen』をリリースすると、オリコン最高2位を記録。シングル“Girl U Love”(作詞:Emi K.Lynn/作曲:T.Kura・Michico)も同時発売し、成長が期待される若手女性アーティストの1人として注目された。

 

 


2003年、LISAの脱退によりヴォーカル不在となったm-floにゲストヴォーカリストとして参加、「Crystal Kay loves M-FLO」名義でシングル“I LIKE IT”(作詞・曲:Crystal Kay・M-FLO)と、その客演返しとして「M-FLO loves Crystal Kay」名義でシングル“REEEWIND!”(作詞・曲:Crystal Kay・M-FLO)を同時にリリース。2枚ともオリコン10位以内に入るヒットとなった。これがm-floにとって曲ごとに異なるアーティストとコラボレーション (Loves) する「m-flo loves Who?」体制のスタートとなった。

 

11月7日、元々全米進出を希望していたクリスタルが、世界進出を視野に入れた全英語詞曲収録のアルバム『Crystal Kay』を発表し、アジア市場に向けてデビュー。日本国内に向けては『NATURAL -World Premiere Album-』のタイトルで発売された。
11月27日、4thアルバム『4 REAL』を発売、オリコン6位になった。これ以降、R&B路線からポップスにシフトしていった。

 

 

2003年よりクリスマスコンサートを開催(2005年は完全招待制で行なわれた)。

 

 

2004年、デビュー5周年を迎え、シングルでは初のバラード“Motherland”(作詞:H.U.B./作曲:YANAGIMAN/編曲:松原憲)を発売。人気アニメ『鋼の錬金術師』EDテーマだった効果もあり、シングルチャートでトップ10入りを果たす。

 

6月30日、デビュー5周年を記念して、ファン投票により収録楽曲を決定した企画アルバム『CK5』をリリース。
『CK5』リリース後はヴォイストレーニングとダンスレッスンを受けるためニューヨークへ渡る。

10月、上智大学国際教養学部(旧比較文化学部)に進学。

11月17日、シングル“Bye My Darling!”をリリース。

 

 

2005年1月26日、シングル“Kiss”(作詞:Satomi/作曲:松本良喜/編曲:冨田恵一)をリリース。オリコン10位。

 

3月2日、Des'reeやCharaのプロデュースで知られるアシュリー・イングラムを筆頭に、T.Kura・Nao'ymt・マボロシをプロデューサーに迎えた5thアルバム『Crystal Style』を発表し、オリコン週間アルバムチャート初登場2位を記録。

 

5月、通算16枚目(“I LIKE IT”などを除いた場合)のシングル“恋におちたら”(作詞:H.U.B./作曲:坂詰美紗子/編曲:Shingo.S)を発表。同名タイトルのドラマ『恋におちたら〜僕の成功の秘密〜』主題歌となった。それまでの彼女の曲に無い、キャッチーで誰にも歌いやすい、いわゆる歌謡曲調の楽曲は、クリスタルの歌に今まで触れたことの無かった広い層にも知られることとなり、商業的に最も成功する。

 

この頃、歌唱法で悩み、2004年頃から始めていたボイストレーニングに集中する。幸い「恋におちたら」が比較的簡単な楽曲だったため、歌に自信を取り戻すための時間にはゆとりがあった。

10月5日、CHEMISTRYとのコラボ曲“Two As One”(作詞:H.U.B/作曲:松本俊明)をリリース。

 

 

2006年2月8日、17枚目となる両A面シングル“Kirakuni/Together”を発表。大人のチルアウト・チューンと銘打たれたジャム&ルイスプロデュースのダンスナンバー“Kirakuni”(作詞・曲:James Harris III・Terry Lewis・Crystal Kay)のPVでは和をモチーフにした世界観に和服姿で登場し、久々にダンスも披露した。カップリングの“Together”(作詞:Aya Harukazu/作曲:Takuya Harada)は テレビ東京系のオリンピック中継番組『トリノ2006』のテーマソングとなった。

2月22日、“恋におちたら”や“Kirakuni”を収録した6thアルバム『Call me Miss...』をリリースし、オリコン初登場2位を記録した。

 


2007年1月17日、約1年ぶりとなるシングル“きっと永遠に”(作詞:西田恵美/作曲:Ryosuke "Dr.R" Sakai)をリリース、映画『僕は妹に恋をする』EDテーマ。オリコン12位。

 

2月28日、アニメ『のだめカンタービレ』EDテーマ“こんなに近くで...”をリリース。前作から2か月連続のシングルリリースとなった。

 

5月16日、先行シングル“あなたのそばで”(作詞:西田恵美/作曲:Yasushi Fukuyama)を発売。

 

6月20日、7thアルバム『ALL YOURS』を発売。全曲ラブ・アンセムと銘打った作品で、デビュー以来初めてのオリコン初登場1位を記録した。

 

10月2日、J-WAVEのラジオ番組『THE UNIVERSE』で毎週火曜日のナビゲータ(DJ)を担当。

11月28日、初のミニアルバム『Shining』をリリースする。表題曲“Shining”(作詞:春和文/作曲:大西克巳/編曲:前田和彦)はPARCO X'masのCMソングに起用され、自身もイメージキャラクターとしてCMや広告など各種媒体に登場した。

 


2008年3月4日に『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ』の主題歌に、未発表の新曲“ONE”(作詞:田口俊/作曲:崎谷健次郎)が決定。これは自身初のアニメ映画主題歌となる。また、同映画では声優として「ラッキー」の声を担当した。

 

3月15日に「SPACE SHOWER Music Video Awards 08」にて、同アワードでは新設となるBEST ONLY SSTV EDITIONを「あなたのそばで "for SPACE SHOWER TV"」で受賞。

6月11日、シングル“涙のさきに”(作詞:Emi K. Lynn/作曲:Shingo.S)をリリース、オリコン42位。

 

7月16日、前述の未発表の新曲“ONE”をシングルリリース、オリコン25位を記録した。

8月6日、前作より1年2か月ぶりとなるアルバム『Color Change!』をリリース、シングル2枚に続き3か月連続でのリリースとなった。オリコン8位。

 

9月、上智大学国際教養学部を卒業。なお、青山テルマは大学の後輩にあたる。

10月からは約1年ぶりの全国ツアーを開催した。
 

 

2009年7月1日、デビュー10周年を迎える。

9月2日、デビュー10周年を記念した自身初となるベストアルバム『BEST of CRYSTAL KAY』を発売する。オリコン3位。

 


2011年2月に予定していたツアー『Crystal Kay Live Tour 2011 Spin The Music』は本人の体調不良のため全公演中止となった。
10月、ユニバーサルインターナショナル内の邦楽レーベル「Delicious Deli Records」への移籍を発表。海外進出を視野に、多くの大物海外アーティストを擁する同社と同月に契約を締結。

12月14日、フジテレビ系テレビドラマ『僕とスターの99日』挿入歌で移籍第一弾シングルとなる“Superman”をリリース、世界35カ国のiTunes Storeにて12月7日より順次配信リリースした。

 


2012年6月、出身地の神奈川県横浜市で開催されるイベント「横浜セントラルタウンフェスティバルY153」のシンボルアーティストを務める。


2013年1月16日、舞台『DANCE EARTH~生命の鼓動~』のメインキャストで結成したユニットDANCE EARTH PARTYとして「イノチノリズム」をリリース。

6月27日、国内外アーティストたちの楽曲をカヴァーした移籍第一弾アルバム『VIVID』をリリース。

 

2013年3月より渡米し、拠点をニューヨークに移して活動を開始。「ロス行ったら、デレ〜っとしそうで嫌だった」として、アートにも囲まれ刺激も多いことから「強くなりそう」とNYを選択した。

約2年間にわたり日本と往復しつつ、現地でのレコード契約を目標に、1人の無名シンガーとして連日スタジオに入って60曲以上の曲を作り、プロデューサーと会ってのセッション、ヴォイストレーニングやダンスレッスンに明け暮れる。初めての一人暮らしは孤独を感じ壁にぶつかることもあった反面、客観的に自分自身を見つめる時間を持つことができたという。



2014年7月1日、デビュー15周年を迎える。

11月、マネージメント事務所を LDHに移籍。
 

 

2015年1月、帰国。NYで現地アーティストたちの中でガツガツとしたアピール力で太刀打ちできないことを実感し挫折を味わった一方、セッションを通じてアイディアを出し合いつつ作り上げていく自由な制作スタイルを吸収し、自身のアイデンティティを見つめ直す中で、聴いて育った洋楽サウンドへの憧れから「私にしかできない、私にしか歌えないJ-POPが確かにある」と日本で積み上げてきた自身の音楽への誇りと自信を手にしての帰国だった。

6月3日、事務所移籍後初のシングルとして、テレビドラマ『ワイルド・ヒーローズ』の主題歌“君がいたから”(作詞:Carlos K/作曲:TAKAROT・Carlos K.)をリリースし、日本で本格再始動。

 

9月16日、幼少時より尊敬するアーティスト・安室奈美恵へコラボレーションを打診し「Crystal Kay feat.安室奈美恵」名義でシングル“REVOLUTION”(作詞:Kanata Okajima・J-Hype/作曲:RYUJA・Matt Cab・J-Hype)をリリース、オリコン6位に達した。

 

11月、フジテレビ系ドラマ『オトナ女子』挿入歌の“何度でも”(作詞:Kanata Okajima・Crystal Kay/作曲:Crystal Kay・UTA)を配信リリース。

 

12月16日、NYでの音楽活動の経験や事務所移籍などさまざまな環境の変化を反映させた「新生Crystal Kay」を象徴する3年半ぶりの新アルバム『Shine』をリリース、翌2016年2月から3月にかけて3年ぶりの全国ツアー「Crystal Kay LIVE TOUR 2016 “Shine”」を開催した。

 

 

2016年9月14日、シングル“Lovin' You”(作詞:松尾潔/作曲:坂詰美紗子)を発売、フジテレビ系テレビドラマ『ノンママ白書』主題歌になり、同ドラマにゲスト出演している。

 


2018年6月、Samantha ThavasaCMソング“サクラ”(作詞:FAST LANE/作曲:FAST LANE・MATS LIE SKARE・ZETTON)、ミュゼ・プラチナムCMソング“Waiting For You”(作詞:Crystal Kay・Kanata Okajima/作曲:Crystal Kay・UTA)、ネイチャーラボ「LITS」CMソング“Forever Young”(作詞:Marian Gold・Frank Mertens・Bernhard Lloyd/日本語詞:Kanata Nakamura/作曲:Marian Gold・Bernhard Lloyd・Frank Mertens)、NHKドラマ10『デイジー・ラック』主題歌“幸せって。”(作詞・曲:坂詰美紗子)や“Lovin' You”などの既発楽曲に、自身の原点となるデビュー当初のR&Bテイストの楽曲を加えた、2年半ぶりのフルアルバム『For You』をリリース。“Forever Young”はドイツのバンド「Alphaville」(アルファヴィル)が1984年にリリースした楽曲のカヴァーで、これまでBeyoncéやOne Directionなど、欧米の人気アーティストがカヴァー、原曲もYouTubeで1億回以上再生されている楽曲。

 

 

 

 

 

7・8月、4都市にて「Crystal Kay -アコースティックツアー 『クリカフェ “For You”』」を開催。

 


2019年、ブロードウェイミュージカル『ピピン』日本語版公演に、物語の進行役となるリーディングプレイヤー役でミュージカル初出演。出演のきっかけは、本作の主演で10年来の親交がある俳優の城田優からLINEで誘いを受けたため。同作での演技により、2020年の第27回読売演劇大賞にて優秀女優賞を受賞した。



2020年6月、渡辺直美主演ミュージカル『ヘアスプレー』日本版へ「“モーターマウス”メイベル」役での出演が決まっていたが、新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴い、全公演中止となった。

 

 

2021年4月21日、カヴァーアルバム『I SING』をリリース。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「Crystal Kay」

 

 

 

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