こんにちは、祈祷師の孫 ひろのりです。
本日は、勤労感謝の日。
神道では、新嘗祭(にいなめさい)が行われる日です。
さて、昨年は令和になり天皇陛下ご即位に関連する行事がいくつか行われましたよね。
そして、新嘗祭ではなく、大嘗祭(だいじょうさい)が行われました。
写真を整理していたら、大嘗宮の写真が出てきたので、今回は、大嘗祭について、触れたいと思います。
大嘗祭とは?
大嘗祭とは、新天皇即位後に初めて行われる新嘗祭(にいなめさい)のことです。
…なんのこっちゃ?ですね(・・?)
新嘗祭は、11月23日に天皇が五穀の新穀を天神地祇に供え、天皇陛下自身もそれを食べ、その年の収穫に感謝する行事です。
また、稲の新穀には天照大御神の霊威が宿っていて、それを天皇陛下がきこしめす(食する)ことで、その霊威を身に移し保つ儀式でもあります。
要するに…
天照大御神の子孫とされる天皇陛下は、新穀に感謝する収穫祭を行って、その儀式の中で新穀を食することで天照大御神の霊威を身体に宿している。
ということになりますね。
で、天皇が代替わりして、最初に行う新嘗祭が大嘗祭として執り行われるわけです。
大嘗宮の様子
天皇陛下ご即位後に一度しか行われない大嘗祭は、大嘗宮で行われます。
この大嘗宮は、皇居東御苑内に建造され、2019年12月8日まで公開されていましたが、今は解体されて、存在しません。
それだけに貴重なのです。
全体像
かなり後ろに引かないと、全部が写真には入りきりません。
1時間ほど並んで、ようやく近くまで。
すごい人!コロナの前で良かった。。。
写真右手前に見えるのが、主基殿(すきでん)
この2つの建物で行われる儀式が、大嘗祭のメインとなります。
「悠紀殿の儀」「主基殿の儀」と、同様の祭祀を、それぞれで繰り返して行います。
具体的には、どちらの儀式も、天皇陛下が、神饌をお供えになり、御拝礼の上、御告文をお奏しになり、自らもお召し上がりになります。
これにより、天照大御神の霊威を、その体に宿すわけですね。
所感
次はいつ見ることができるかわからないものを、タイミングよく東京に行く予定があり、間近で見ることができたのは、非常に良かったです。
出来たばかりの神社建築。
伊勢神宮の遷宮後でも感じることですが、新しい木材の色合いや、太陽の光加減によっては、黄金の神殿にも見えます。
儀式のために一時的に建造されたにも関わらず、神々しさがあったんですよね。
解体されるのも仕方がないことなのかもしれないですが、博物館とかでもいいので、常設展示で見てみたい。
模型でいいから、再現してほしい。
と1年たった今でも思いますね。