こんばんは、祈祷師の孫 浩典です。

 

以前、祇園祭に参加した際に書いた記事です。

 

このブログでも書きましたが、祇園祭は、平安時代に都で疫病が流行った時に、その原因である怨霊を鎮めるために御霊会(ごりょうえ)という儀式を行ったのが由来とされています。

 

今、皆さんを悩ませている新型コロナウイルスは、まさに疫病!

 

だから、↓の記事にあるように、そんな時こそやるのが本義という意見もあれば、

このご時世やる前提で考えるのはどうか?という意見もある。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200505-00000508-san-life

 

 

結果、今年の祇園祭は、山鉾巡行と神輿渡御は中止となり、他に予定されていた神事は、感染防止対策仕様に形を変えて粛々と執り行うのだそうです。

 

 

私は見に行ってみたい人間の一人です。

だから山鉾巡業の中止はとても残念なのですが、人が集まる山鉾巡業と神輿渡御は中止で良かった気がします。

 

 

だって、祇園祭の本義が、疫病退散のために行うというなら、人に見せること自体が目的ではないのだとも思います。

山鉾巡業や神輿渡御は、祇園祭のハイライトです。

だから、見物に集まる人も半端なく多いです。

 

けど、祇園祭は、中止になる2つの神事以外も含めて祇園祭です。

残された神事を粛々と行うのであれば、疫病退散の本義も保たれている気がします。

 

 

なかなか良い決断だったと思います。

 

 

こうした大々的なお祭りは、見世物を見に行くことが目的になりがち。

だから多くの人は、由来や本義などは、あまり意識していないのかも?

 

祇園祭の本義とは何か?

私も改めて考えさせられました。