こんばんは、祈祷師の孫 ひろのりです。
奈良県の、大仏で有名な東大寺では、
今の時期、「お水取り」なる行事が行われています。
これが終わる頃に冬が終わるともいわれています。
季節もいよいよ春ですね。^^
今日は、そんな東大寺のお水取りと関連が深い
福井県小浜市にある若狭姫神社を紹介します。
そういや、この神社で狛犬見なかったな…~(・・?))
小浜市の遠敷(おにゅう)にあるため、
この神社から1.5km離れた若狭彦神社とセットで遠敷明神とも言われています。
神社紹介
お水送りとお水取り
3月に東大寺の二月堂の御本尊である十一面観音に
人々の苦行を背負っていただくという修ニ会という行事があります。
この時に御本尊にお供えする水を汲むことから「お水取り」とも言われます。
その汲まれる水は、若狭の遠敷明神から送られるとされ、
東大寺まで10日かかるとか。
なので、今でもこの神社の神宮寺であった若狭神宮寺で
お水取り(3/12)の10日前(3/2)に「お水送り」が行われます。
若狭姫神社の境内にはその霊水の井戸がありました。
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竜宮伝説?
この神社のご祭神は水に関わりがあります。
それもそのはず!
ご祭神の豊玉姫命は、海の神の娘で、
古事記では龍宮の姫とされています。
今風に言うと、乙ちゃん(おとちゃん)のことですね。^^
龍宮といえば浦島太郎。
大抵の人は知っている昔話の1つ。
古事記の中で、豊玉姫命が出てくる一説は、浦島太郎の話に似ています。
お?お気づきかな?
この神社と対になる若狭彦神社の祭神である山幸彦は、
浦島太郎か?とも考えられています。
古事記によると、山幸彦は、龍宮で
潮満珠・潮干珠という潮の満ち干を操る宝珠を授かります。
それをモチーフにした神紋に…
それにちなんだ瑪瑙で奉製された幸運の玉というお守り。
神社の雰囲気
拝殿と本殿、そして拝殿向かって左側の千年杉。
厳かな古社の雰囲気が神聖さを感じさせます。
安産、育児の御利益に相応しく、子種石。
向かって右が陽石、左が陰石。
乳神さまといわれる大銀杏
なるほど、乳房のようなコブが垂れていますね。
木からこぶが垂れ下がっている神社って、
子育てがご利益であることが多い気がする。
そういう木を植えているのか?
またはご利益や信仰の影響で、木の方がそうなるのか?
それはわからないが。。。
さて、安産は豊玉姫命の御利益だけど、
育児は、境内社に祀られる玉依姫命(たまよりひめ)の御利益ですね。
豊玉姫命の子どもを、玉依姫命が育てた・・・という伝説からです。
玉依姫命は、豊玉姫命の妹にあたります。
所感
神社の雰囲気からは力強さも感じました。
それは、この神社に祀られる女神の女性としての強さかも知れませんね。(^o^)
この神社の色は、ずばり緑!と私は答えます。
拝殿屋根のコケや社殿を囲む木々の緑が印象的で、
それが古めかしさや聖地っぽさや神聖さも感じさせる。。。
そんな神社でした。
若狭姫神社データ
所在地
福井県小浜市遠敷65-41
- 電車の場合:東小浜駅から徒歩で5分
- 車の場合:舞若道小浜ICから車で5分
ご祭神
豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
御利益
- 安産
- 育児