捨てる英語勉強法<リスニング編>ネイティブ英語は海外ドラマで学ぶ | フランス語発音上達ブログ!

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TOEIC980。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智博士課程在学中の井上がフランス語の発音を上達させるための方法について話します。

上の本の元になった原稿です。

一番最初なので、本の原稿とはかなり違うのですが、本に近いバージョンが

見つからないので、こちらをお楽しみください。



一章 映画・ドラマの英語は難しい?



*映画・ドラマの英語は難しい?



映画の英語は難しい、英語を勉強している人の間ではよくこういうことが言われます。確かに、例えばインターネットなどの英語学習法のページを見てみると、TOEIC900点や英検一級を取得したような実力者が、映画やドラマの英語が聞き取れないといって嘆いているのを良く見かけます。こういうのを見ると、映画やドラマの英語は難しくて、レベルの高い資格を取ってからじゃないと挑戦できないんだなと思うのも無理はありません。



しかし、これは本当なのでしょうか?



答えを言ってしまえば、必ずしも正しくはありません。確かに、映画やドラマで実際に使われている英語を100%理解するのは並大抵の事ではありません。あなたがいきなり映画やドラマの英語に挑戦してみても、まったく理解できないまま終わるのが関の山だと思います。そういう意味では、映画やドラマの英語は難しいのです。



でも、ここがポイントなのですが、資格試験で高得点を取る英語より難しいというわけではありません。考えてみれば、映画やドラマで使われているのは、日常生活の英語です。それに対して、資格試験で問われるのは、ビジネスやアカデミックな世界で使われている英語です。ネイティブに取っての使用頻度という点から考えれば、映画やドラマで使われている英語のほうが、ビジネスやアカデミックで使われている英語よりもずっと使用頻度は高いのです。そういう意味では、映画やドラマで使われている英語というのはけして難しくありません。



もちろん、例えば司法や医療などを題材にしたドラマや映画であれば日常生活にはなかなか出てこない表現も出てきます。しかし、これらはあくまでその映画やドラマで使われる英語の一部分に過ぎません。全体としてみれば、映画やドラマで使われている英語のほとんどは日常的な表現です。



つまり、ネイティブの感覚からすれば、映画やドラマの英語は資格試験の英語よりずっとやさしいのです。まずは、このことをきちんと意識してください。