子供の時、誰でも怖い先生が何人かいたと思います。
私も3人くらい特に怖かった先生がいました。
どの人も共通しているのは、子供に容赦なく暴言を吐き、精神的に脅かし、屈辱感を与える先生たちでした。
例えば、小学生の時、先生が誰か消しゴム貸して!と言うので、私が真っ先に席を立ち、他の子たちより先に先生に消しゴムを渡しに教壇へ駆け寄ったら、先生に「でしゃばり!」と怒鳴られ、大恥をかいて嫌な思いをさせられました。
今、その頃の先生たちよりも年上になり、オンラインレッスンを受けていると、子供のころに怖かったような先生がたまにいます。
なので、じっくり彼らを観察することにしています。
子供の時、一体彼らの何が怖かったのか、彼らの正体は何かを知るために。
わかったことは、彼らは別に生徒の上達のためにスパルタになっているわけではないということです。
他にやさしくてももっと教えることに優れた先生がたくさんいますから。
では何かと言えば、彼らは相手に遠慮なく自分の感情をぶつけることができる人たちだということです。
普通、人は、相手に気を遣って自分の感情を抑え、言動に気を付けます。
それは、相手を傷つけず、自分も傷つかず、スムースに社会生活を送るためです。
しかし、家の中で、家族が別の家族に遠慮なく感情をぶつけるように、怖い先生たちと言うのは子供に遠慮なく感情がぶつけられるのです。
それは、相手が弱いからできるのです。
校長先生には決してできないでしょう。
つまり、教え子たちを自分の感情のはけ口にしているのです。
これは何も先生に限ったことでなく、上司が部下に、大きな会社が下請け業者に、医者が患者に対して行うこともあります。
どれも、弱者や目下の者に対して感情的に八つ当たりをしているだけなのです。
なので、今、怖い先生がいたとしても、恐れる必要はありません。
感情的に迷惑を掛けられているだけなのですから。
そういう人には表面上適当にあしらって、できるだけ関わらないようにするのがベストです。
問題があるのは生徒ではなく、先生の方なのです。