少し思うことがありまして…
今から書くことは、本当は書かない方がいいことなのかもしれないんですけど、それでも気になるというか、少しでいいから皆さんに考えてほしいなと思ったので書かせてもらいます。
この記事によって、気分を害してしまったらごめんなさい。

今日からコミケが始まりましたね。
禁止されている徹夜待機の人が、今年も多くいるという記事を読みました。
どうしたらなくなるんでしょう?
犯罪だったら法律違反で罰することができます。
でも、ルール違反は?
「みんなやっているからいい」
「こうしないと欲しいものが手に入らないから仕方がない」
本当にそう思ってやってるんでしょうか?
それとも、悪いことという自覚があるにもかかわらず、やっているんでしょうか?
はっきり言って、迷惑です。
主催側への迷惑、近隣住民の方々への迷惑、そしてルールを守ってコミケに参加している多くの方々への。
これで何か大問題が起こってしまったら…?
今日は救急車が出動したそうです。
パトカーも時間の問題でしょうか?
「さすがにそこまではなるわけがない」
と思う人もいるでしょう。
でも、救急車だってそうだったかもしれません。
今回、こうならなければ今もそう思っていたかもしれません。
しかし、実際に起きてしまったのです。
どうか、これ以上コミケに危機をもたらさないでください。
なくなってほしくないですし、縮小もしてほしくない。
大声で叫ばれているルールを無視しないでください。
聞こえているなら守ってください。
どうか、お願いします。


ここまでは、ルールの話。
ここからは、マナーの話です。

正直、マナーというのは曖昧です。
ルールは常識、マナーは気遣いや思いやりだと思うので、人それぞれのものだと思います。
昔からある言葉ですが、「親しき仲にも礼儀あり」ということわざ。
私は、あまり実践できていないかもしれません。
連絡不精ですし、仲良くなると年上の方でも言葉遣いが崩れてしまうことがたまにあります。
でもそれは、やはり親しき仲だから許してもらえることです。
ここまでは、皆さんも一緒だと思います。
では、「親しくない仲」だったらどうですか?
初対面である、関係性が遠い、立場の違い…そんな人たちには、親しい人の何十倍も礼儀が必要です。
礼儀というのは言葉遣いだけではないですよね。
「距離感を忘れないこと」が私は大事だと思っています。

例えば、「店員さん」と「お客さん」だとして。
店員さんはお客さんからクレームを言われても、たいていは言い返せません。
他のお客様への迷惑になるし、店の責任者でない限り勝手な判断はできない。
でも、確実に嫌な気持ちを抱きます。
その気持ちはそう簡単に消えません。

これを、「タレント・アーティスト・作家など」と「ファン」に置き換えましょう。
大体のファンの方は応援の言葉や労いの気持ちを伝えてくれます。
その言葉で、私たちはまた頑張れます。
アドバイスだとしても、ほとんどの方が言葉を選んでくれて、真摯に受け止めることができます。
でも、中には言葉を選ばず、暴言であったり、クレームなどに捉えられても仕方のない言葉遣いの人がいます。
勢いで言ってしまうのか、傷つけたくて言っているのか、それはわかりません。
でも、ひとつ言えるのは、私たちはそれらを「ありがたい」と全く思っていないということです。
私たちだって人間ですから、嫌な言葉を投げかけられたら、嫌な気持ちになります。
それが2ちゃんねるなどの匿名掲示板やニコ生のコメントであればスルーできるのですが、twitterでのリプライやラジオへのメールなどはそうはいきません。
そこにはハンドルネームという、その人の情報が載っているから。
ファンの方の名前や顔を覚えている人は多いです。
私も全員ではありませんが、よく会う方の顔や名前は覚えています。
そんな人から嫌なことを言われたら…正直、会うのが怖くなると思います。
その人が前に現れたら、顔が引きつってしまうかもしれない。
言われたことを思い出して、笑顔になれないかもしれない。
それは、お互いにとって良くないことです。
何も、「エール」や「褒め言葉」だけを言ってほしいわけじゃないんです。
ただ、言い方・伝え方に気を付けてほしいだけです。
どうか、今一度、自分の発する言葉について考えてみてください。

そして、難しいのが「スタッフさん」と「ファン・ユーザーさん」の関係。
10年ほど前までは、ちゃんと距離がありました。
メディア露出をするスタッフさんはそれほど多くなかったので、どんな人がその作品を作っているかなんて知ることがなかった。
でもこの10年で、そんな機会がぐっと増えたんじゃないでしょうか?
喋れるスタッフさんが増えたこと、作っているスタッフさんの話を直接聞きたい人が増えたことが要因のひとつふたつ…だと思います。
半分タレントさんみたいな人もいますよね。
そのせいか、「愛されスタッフさん」「名物スタッフさん」が増えました。
でも、実務としては「作品を作ること」です。
ファンの方からの意見やクレームを直接聞く人もいると思います。
今は、それこそTwitterでやり取りもできますよね。
その環境に慣れて、心の距離感近づきすぎていませんか?
何でも言える相手だと思っていませんか?
もしかしたら、原因は私たちにもあるのかもしれません。
声優とスタッフさんが皆さんの前に出る時、大げさにスタッフさんをいじることがあります。
ですがそれは、一種のパフォーマンスであり、その場を面白くするための空気の読み合いです。
元々の信頼関係があるからできることなんです。
もちろん、ファンの方とそういう関係を築くのが好きなスタッフさんもいらっしゃるので一概には言えませんが…。
私たち以上に、皆さんに対して心の内を吐露する機会はないと思います。
スタッフさん本人たちから聞いたわけではないので、私の勝手な想像です。
ですが、言わせてください。
上に書いた「店員さん」と「お客さん」と同じです。
抱いた嫌な気持ちは簡単に消えないんです。
クレームじゃないにしても、質問や疑問、アドバイスなど、勢いで言ってしまう前に一度頭の中で整理してから言ってください。
より良い作品を、この人たちに届けたい!と思えるような、そんな関係を築いてほしいと思います。


勝手なことをたくさん言いました。
これは、私の個人的な気持ちです。
みんなが思っていることではないかもしれません。
でも、読んでくださった方が自身を振り返るきっかけになってくれたら嬉しいです。


明日からのコミケ、これからの毎日が、お互いに気持ちよく楽しいものになりますように。


最後まで読んでくれてありがとうございました。