先日病院の待合室でAirPods(的なもの)をつけている人に受付の人が話しかけていました。おそらく受付の人はその人が耳にイヤホンをつけているので聞こえにくいと思ったのか少し大きめの声で話していました。

 

AirPodsを始め最近のイヤホンは付けたままでも外の音が聞こえ”やすい”ものが多いので当人は外さずに会話ができます。

でもこれ相手からしたら困惑するかもしれません。その人が使っているイヤホンが外部の音を聞き”やすい”仕様なのかどうかはわかりません。つまり聞こえているのかどうかわからない。だから自然と大きな声になります。場所によっては周りに迷惑がかかることもあるでしょう。

イヤホンをしている当人は「聞こえるからいいや」と思っているのかもしれませんがそれは”自分”だけの理屈で相手には通じません。

 

技術の発達で便利なものが増えるのはとてもいい事ですが使う時はちょっと相手の気持ちを「想像」してみることも大事かもしれませんね。そっとイヤホンを外すことで相手に「ちゃんと聞こえていますよ」という意思表示ができる。これこそがコミュニケーションの基礎だと思います。

ほんの少しの想像力。使ってみましょう。

 

ちなみに外部の音が聞こえ”やすい”とはいえ、耳を異物が遮蔽している事実には変わりないので完全に「聞こえている」わけではないということも頭の片隅に置いておいた方がいいと思います。