旅行前の予習メモ(五木寛之 百寺巡礼)


粉河寺(こかわでら 和歌山県紀の川市):

有吉佐和子『紀ノ川』昼食を食べる場面あり/梅茶(抹茶に梅)/参道の右側に川=長屋川=粉河「粉をすっていれたような」白い川だった/高野山に次ぐ大勢力(鎌倉時代が全盛期 僧侶数千人 僧坊550)→秀吉の紀州攻め(根来衆:粉河寺近くの根来寺の僧兵を中心とした軍事集団 鉄砲隊)で全山焼失 ちなみに織田信長は石山本願寺(現在の大阪城本丸の場所)の雑賀衆(紀ノ川の下流域に住む農民漁民で優れた水軍・鉄砲隊で本願寺を助けた)を攻めた→紀州藩主に徳川頼宣が封じられその援助で天英という僧が再興→徳川吉宗(8代将軍)も紀州藩主時代に援助/『風猛山』ふうもうざん かつては「かざらぎさん」昔は葛城山に近い山中にあったので「かつらぎ」がなまったのでは?/奈良時代後期770創建、1200年前/狩人の大伴孔子古(おおとものくじこ)が谷間に光を発する場所を見つけ庵を結ぶ→少年(=童男行者=観音の化身)が現れ7日間こもって千手観音を作って去る→くじこ猟師をやめ仏教に帰依/河内の長者の娘が病気のところへ童男行者が来て千寿陀羅尼経を唱えて治し、お礼に紅の袴と下げ鞘を受け取り「住まいは粉河」といい立ち去る→長者が粉河にお礼参りに行くと庵に安置された千手観音の手に紅の袴と下げ鞘が→長者は大きな本堂を建立し長者の一族はみな出家して粉河寺の別当になった/平安時代から現世利益的な霊験あらたかな観音様の寺として人気/弥勒信仰もあった/本殿はでかい 入母屋造りを上下に重ねたよう 屋根の傾斜がとてもきつい/本当の本尊は5㎝で本尊の千手千眼観音菩薩の厨子の下に作られている光明井という井戸の深くに安置/いろいろな仏像あり/六角堂に西国三十三所すべての札所の本尊の観音像がおかれている/「粉河産土神社」旧粉河村の総鎮守であり粉河寺内の鎮守 郷土の祖神、丹生都比売命(にうつひめのみこと)と天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)/『粉河寺縁起』国宝で京都国立博物館で保管 平安末期/本堂再建中に発掘された観音像の頭部 鎌倉 十一面千手千眼観音菩薩だったかも 



高野山金剛峰寺:和歌山県伊都郡高野町:標高約850m

空海(弘法大師)高野山真言宗の総本山816年 根本道場/52の宿坊/明治5(1872)まで女人禁制。空海の母も入れず九度山の慈尊院にとどまり空海が会いに行った。奈良の室生寺は女人高野とも呼ばれる/8つの峰に囲まれた盆地(東西5km)=八葉蓮華/役場や学校や商店がある町/密教における曼荼羅世界を築こうとした/中心は壇上伽藍 (大塔(根本大塔:多宝塔の様式:派手で50mあり大きい:創建時は日本最古だったが何度も焼失、現在は1937の鉄筋コンクリート:巨大な胎蔵界大日如来と周囲に金剛界の4仏)・西塔(真ん中が丸く膨らんだ多宝塔の様式:インドの『南天の鉄塔』にちなむ:龍猛(りゅうみょう)菩薩が南インドの鉄塔の門を破ってその中に秘められていた密教経典を得た伝説:北条政子が寄進「雌塔」)・金堂・御影堂(もと空海の持仏堂、のち空海自身の御影が祀られる)・不動堂・山王院(壇上明神社の拝殿・鳥居・御社=狩場明神と丹生明神+気比明神+厳島明神)・女人堂など)/高野山は空海以前にすでに山岳信仰の聖地・祖霊が宿る霊山だった。空海はまず最初に鎮守神を祀る御社を建立した。在来の信仰と新しい仏教がうまく融合した例/20万基の墓『日本の総菩提所』奥の院へ向かう参道の両側が墓原 宗派を限定しない 高野山の古い信仰に『山中他界の信仰』山は先祖の魂が集合する場という考え/高野聖(こうやひじり):全国を勧進して歩き高野山への納骨を人々にすすめた/空海=お大師さん 庶民信仰の中に生きた人/『無明の橋』空海の御廟へ渡る3つの橋の最後 これを渡ると浄土へ渡れる+自分の罪や汚れが取れる/御廟の拝殿は燈籠堂/853空海は入滅(死ぬ)際、高野山中で断食修行をし即身成仏をめざす 結跏趺坐の姿で入定。/真言密教の究極の理想は①この世を大日如来の悟りが満ち溢れる密厳浄土と化すこと②それぞれの人間が即身成仏すること/即身成仏は生きながら仏になることで死ぬことではない/空海はいまも生き続けて永遠の禅定(瞑想状態)に入り人々を見守っている=入定伝説/高野山では神社と寺院が千数百年にわたり共存 山王院の神式の行事を行うのは高野山の僧侶(装束は僧衣から神式に変え、神前では柏手を打つ)/四国のお遍路=「大師信仰」「同行二人」は弘法大師はつねにみんなと共にあるという信仰/空海は朝廷から京都の東寺を賜る 東寺⇔高野山 



【2日目】

8:19大津駅発 JR東海道山陽本線 姫路行 新快速35分 新大阪駅-御堂筋線-なんば駅

‐南海なんば駅 南海高野線 特急こうや -橋本駅-JR和歌山線 和歌山行 30m’-粉河駅-タクシー5分 粉河寺

※茶屋でお昼ごはん

-徒歩18m’-13:27粉河駅発 JR和歌山線30m’- 橋本駅のりかえ 14:07発 南海高野線 各停43m’ 14:50極楽橋駅着のりかえ

-14:55ケーブルカー5m’ 15:00高野山駅着 徒歩すぐ- 高野山駅前停留所 バス一の橋口経由奥の院前行 9m’ 15:14高野警察前停留所-徒歩3分 高野山金剛峰寺