水曜日はさわやかな秋晴れ。
きんもくせいの香りが、あちこちからする季節ですね。
しかしこの金木犀は、
今まで見た中で最も巨木!!
でかっ!
こんなに大きくなる木だったとは。
武蔵小金井の『江戸東京たてもの園』に行ってきました。ビジターセンターである旧 光華殿の正面に2本対になって植えてあるのがこの大きな金木犀。
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《日本の威信をかけた大緑地》
旧 光華殿は、昭和15年に紀元6400年式典のための仮設の建物で、皇居前広場に建てられたのを翌年、小金井に移築したそうです。
日中戦争の戦時下に軍国主義化、国威発揚のための紀元2600年記念事業。
今たてもの園がある小金井公園も、その記念事業のときに作られた『小金井大緑地』だったそう。
※「東京緑地計画」(1939/昭和14年)
砧、神代、小金井、舎人、水元、篠崎(現江戸川区)の6ヶ所の大緑地。
世界の先進国としての都市計画として、大きな緑地を公共営造物(都市施設)として民間から土地を買い上げて国が定めた、なんて、知らなかったなあ。
確かにどの大緑地も、民間でなんとかしたとは思えない異様な大きさだとは思っていたけど…。
そんな国所有の大緑地も戦後の農地開放で62%が民間に払い下げられたそうだけど、今もちゃんと残っているのはすごいな。
今から大きくまとまった土地を確保するなんて難しいからご英断だったと思う。
大きな公園は外国と比べたときに見劣りしないというか「すごい!」「すてきな国!」って思わせるのに役立ってると思う。
(ちなみにわが船橋市は都市計画などなく、農家が少しずつ土地を売って、そこに家々が建って、なんとなくできた町なんだろうなあ、って雰囲気の町。
東京のベッドタウンになっちゃったから家はぎゅうぎゅうに建ってて、道路を広げたいところもちょっとずつしか用地買収できないんだなあ…的な箇所がたくさん。ところどころにびしっと計画された公団が島みたいにあって、それも50年経って老朽化してるし。
なんだかへんてこ。この先どうなるのかな…。
それから祖父母の住んでいた大阪は、40年前は大都会なのにすごくごちゃごちゃしてて残念な感じだった。緑も東京より少なく感じてたなあ。カッコいい都市には大緑地という余裕が必要なのかも。とはいえ大阪にも大緑地は鶴見緑地と服部緑地があったんだなあ。そこはあんまり馴染みがなかった。)
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《都電 7500形》1962/昭和37年製造
路面電車は九州旅行のときにたくさん乗ったぞ!
路面電車の運転レバー、かわいいですよねー。
同じ線路の上を走るものでも、日本では鉄道と軌道は法律上は別物だそう。
専用の敷地に敷設されたもの…鉄道
道路に敷設されたもの…軌道(路面電車)
そして電車は統括制御システムで先頭車両に運転士が1人で運転できるのに、
路面電車は連結する場合それぞれの車両に1人ずつ運転士が乗らなければならない。
で、はじめは主流だった路面電車は、しだいに電車に取って代わられたそう。
列車とか電車とかについて、何も知らないので、
いつもお世話になっている『今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい電車の本』を図書館で借りて読んでいるところ。
いやあ全然頭に入らないですね。ツライ。
旅先で見たことない列車に乗ったりすると、詳しく知りたいなあと思うんだけど…難しすぎるよ…。
(ディーゼルは電車じゃない!って、たまに怒られます)
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《子宝湯》
柳の木がまたよく似合ってる!
豪華な銭湯、子宝湯。
エントランスの天井は折上格天井(おりあげごうてんじょう)だった!最近覚えたやつ。一番豪華な天井なんだって。
屋根も唐破風。どれだけお金持が作ったのか、すごいなあ。と思ったら、
東京の銭湯は宮大工による豪華な『宮造り』が特徴なんですね。知らなかった。東京大震災の後に流行した建築様式だそうで、当時は自宅に風呂がないのが普通だったため銭湯がたくさんでき、競争のため豪華になった、とかなんとか。
今でも入れる宮造りの銭湯もまだあるそうなので、今度さがして行ってみよう。
このレリーフ(日本語でなんて言うんだ?→懸魚〔げぎょ〕水に強い魚を飾って火除けのまじないにした)もすごい。
これは壊してしまうのは惜しい。残ってよかった。
(奥のは七福神だよね?6人しか見当たらないような?)
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《三井八郎右衛門邸》
この扉の紋はお花じゃなくて「瓜」(だったと思う…)。
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《高橋是清邸 》1902/明治35
ここが2.26事件で青年将校に切られた場所なの…?
急にコワイ…。
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《デ・ラランデ邸》
内部とお庭がカフェになっていました。
ハヤシライス食べました。
名建築でお食事。ありがたいですね。
メニューにカルピスミルク🥛があって、珍しいなと思ったら、カルピスの人が住んでた家なんですね。
(三島海雲:みしまかいうん)
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たてものは全部まわれたー!
でも、それぞれの情報が多すぎて混乱なう。
また何度か行って、ちょっとずつ調べようかと思っています。
(しかし遠いのよ!武蔵小金井!)