息子(21)は高2のとき、
グレーテルのかまどの『麗しのサブリナのスフレ』を見てからずっと作りたかったのだそう。
ただその時は姉に「いきなりスフレは無理」と一喝され諦めたらしい。
その後、アイスボックスクッキーやらチョコレートケーキやらを経て、今回念願のスフレ作成。
スフレは、焼きたて数十秒でしぼんでしまう、あつあつふわふわのお菓子。
わたしも食べたことはあるけど作ったことがない。
いつも『なんでも一度作ってみたい欲』に負けるのになんでだったっけ?
…と思っていたが、息子のを見ていてわかった。
工程がめんどくさいんだった。
スフレはシュー生地に似た生地にメレンゲを混ぜて焼く。
シュー生地が苦手なんだった…。
小麦粉とバターと牛乳を加熱して練る。
そこまではホワイトソースと同じだからいい。
そこに「卵を入れて」「適度に火が入るよう」に練るっていうのが。苦手(汗。
鍋も熱いので余熱も予測しないといかんし、卵の量も適当な状態に自分で微調節しないといかんし(たぶん。記憶がたしかなら)、出来上がり生地の温度も冷めてはいけない。
このレシピはスフレの後がけ用ソースがアングレーズソースで、これも熱い牛乳に黄身と砂糖の泡立てを混ぜて作るやつで、案の定息子はモロモロの茶碗蒸しモドキにしてしまい、ウワーン(泣)になってしまった。泣いてないけど。
今や1本1000円のマダガスカル産バニラビーンズをお釈迦にしたのがさらに追い討ちをかけたらしい。
割高な勉強代。
気を取り直して作り直し、2度目ははわたしが鬼軍曹として横にはべったので無事完成しました。
とにかく、卵を適度に加熱するのはちょっとむずかしいよね、という話でした。
さてスフレ本体は息子氏ひとりでがんばり、どうにかこうにか生地ができ、すったもんだの挙句、オーブンにin。
なんと。ふくれた!!
わーいわーい🙌
焼いて膨らむ、それだけでなんといううれしさ。
アングレーズソースは泡立てた生クリームも加えてクレーム・アングレーズソースとなって冷蔵庫に冷えている。
熱々の焼きたてスフレに、冷え冷えのソースを混ぜながら食べるお菓子なのだ!
↑焼きたてスフレ、完成🙌
数十秒でしぼんでしまうので、焦る!!
早く食べなきゃ!!
↑中央に穴をあけ、冷たいソースをたっぷり入れて食べます。
ソースはもう、ボールのままです。
急ぐんじゃ、かまってられるかい。
在宅勤務の夫も加わって、18:00だというのにお茶会です。やーふわふわだ あつあつだ ひえひえだ。
うまいねー!と大盛り上がり。
食べ終わってにこにこ雑談などしていてふと、あれこのソースって何かに似てると気がつく。
これは。
バニラアイスの味だ。
ということは、溶かしたバニラアイスでよかったんじゃんか。
…。
あんなに!あんなに!
あんなに苦労して怒り悲しんだのに!!
マダガスカルバニラビーンズを返せ!!!
これからスフレの話が出てくるたび、今日の日を思い出すんだろうな。
これからもいろいろチャレンジしてくれたまえ息子。
さてお菓子作りは9割が片付け。
その後も台所にはひたすら洗い物をする息子が立ち続けていました。
おつ!