〔香川〕〔愛媛〕いりこ飯、かき飯、塩っぺ。お遍路さん。 | 雨がしょぼしょぼ降る晩に

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52歳主婦です。千葉県船橋市の有機農家『山田農場』の13年目スタッフ。農場の野菜セットの写真を毎週UPしています。
農家パートの話・無農薬野菜の家庭料理など。
(畑と関係ない話は → https://ameblo.jp/inosisisisi/ に引越しました)

(11/2)
まだ3日目だ。もう1週間くらいたった気がする。
 
朝、しょうこさんと別れる。
神戸の弟さんに会う約束があるらしい。
 
母と私はレンタカーで愛媛へ。砥部焼を見て道後温泉に泊まる。
 
・・・
レンタカーはトヨタのヤリス。
 
ヤリスはトヨタのコンパクトカーで3代目までヴィッツだったのの4代目だそう。意味はギリシャ神話の美と優雅の女神(たちの単数形)=カリスCharis。
ヴィッツWitzはドイツ語で才知・機知だって。
 
9:00-19:00 \5500+乗り捨て料金\3300+免責補償=1万円弱。
(ちなみにしまなみ海道を渡って尾道で乗り捨てしようかと思ったら、乗り捨て料金だけで28000円くらいかかる試算がでたので断念。)
 
・・・
国道11号線をひたすら西へ。
高速がずっと平行して走っているがそれだと景色が見えないし、時間に余裕があるので下道を選択。
 
父は実は香川の生まれで、小学校低学年くらいまで住んでいたらしい。父はむかし神童(今なんとかのひと)と言われたほど勉強ができたのが自慢の人だが、なんと子供のころ住んでいた住所を覚えていなかった。母が覚えていた。結婚のときに親戚に挨拶に行ったらしい。私はなんとかルーツを知ることができたが、父には本当にしっかりしてほしい。私は父のことをほとんど知らない。父本人も知らないのだから。
今回、国道11号線を走っているときに地名が出てきて、「ああこのあたりから山の方へ入るのか」などと話した。
 
 
道の駅とよはまで梅ヶ枝を買ったり。
(硬めの生八つ橋みたいなお菓子で色はピンクと緑。大西甘味堂)
(観音寺市豊浜町箕浦)
 
・・・
マックスバリュでお昼用にお弁当を買う。
どれにしようか悩んでたらけっこうなお歳のおじいさんが「弁当買うのにそんなに悩んでるのか?」と(たぶんそんな内容と思う)話しかけてきたので「いろいろ食べたくて悩んでいますー」と言ったらめっちゃ嬉しそうに笑ってくれた。よかった。食いしん坊は得をするな。
 
かき飯 \490

 

伊吹島産のいりこ飯 \298
 
<伊吹島>
観音寺港の西10kmの島で最高級煮干し「伊吹いりこ」が有名。さぬきうどんのだしに使われる。
伊吹島の言語は独特の特徴を持ち古語に属する方言や特殊な敬語が使われ平安時代のアクセントが残っている。
秋にアサギマダラが飛来する。
三好長慶の子孫が住んだ島。
 
・・・
<お遍路さん>
お弁当を駐車場に停めた車の中で食べていたら、目の前を通ったお兄さんとばっちり目が合った。
すっと会釈してくれたので(なんと礼儀正しい)反射的におじぎしたが、お弁当にがっついていたので恥ずかしい。車の中とはいえ油断はいかん。
ところでお兄さんはお遍路装束だった。
笠・白衣・杖にマットを付けた登山リュック。
 
お遍路さんについて何も知らなかったので今調べた。
四国八十八箇所を徒歩(徒遍路・かちへんろ)でめぐると40日1400㎞。
(その後、高野山へお礼参りをして満願成就で、そこまで含めて費用50万円ほどかかるそう。)
徒歩のお遍路さんは男の人ばかり3人見た。
「今は車でまわるお遍路さんが多い。電車を使うお遍路さんは減った。だから門前の駅前の商店はお客さんがこなくて閉めた店も多いのよ」としょうこさんが休憩に入ったお店で聞いたと言っていた。
現代は観光になり外国客にも人気のお遍路だが、もともとは修行・信仰の他に、犯罪や疾病で故郷を追われた人が施しを受けながら終生巡礼したり、視覚障碍者や身体障碍者が信仰による身体機能回復に一縷の望みをかけ巡礼したりしていたとある。現世利益よりも病回復、懺悔や死などのイメージが強く、神秘的でほの暗さを湛えていた巡礼だったとのこと。白衣は死に装束と聞いたことがあったがそういうことだったのか。
私には信仰がないが、いつか考える日がくるんだろうか。

 

四国はブンセンの『塩っぺ』。
細切りの塩昆布は地方によって違うことが。
青森には『さざなみ』が売ってた。
千葉は全国版の『フジッコ』と『くらこん』くらいしか見ないな。
大阪で『フジッコ』?の色紙切りのを発見した時はうれしかった。