サクラがようやく咲き始めました。
サクラももちろん、大好きなのですが、今日はタンポポの話題を。
タンポポ・・漢字では蒲公英と当てられますが、
これは中国漢方の蒲公英(ほうこうえい)。
和名タンポポって、可愛らしい音の響きですよね。
名前の由来は諸説あるようですが、
平安時代の漢方薬辞書「本草和名」では、蒲公英の和名として
「ふちな」「たな」が残っているそうです。
田んぼのあぜ道などによく生えていることから、「たな」と呼ばれていたとか。
(「ふちな」も田んぼの「ふち」に生えているからかな?)
その「たな」が「たん」に変化し、綿毛がほほけるという特徴を表す
「ほほ」と結びついて「タンポポ」になったという説。
「田の穂」という説。
また、タンポポの茎の両端を細かく裂くと、
反り返って鼓のような形になることから、
別名として「鼓草(つつみぐさ)」と呼ばれ、
鼓をたたいたときの「タンタン、ポンポン」という音が
たんぽぽの名前の由来になった、という説も・・!
日本語のオノマトペが関係しているのですね~
やまと言葉って、興味が尽きません。
タンポポといえば、日本タンポポと西洋タンポポがありますよね。
西洋タンポポがここまで増えてきたのは、単性生殖だから。
そして暖かい場所で1年中咲いているのが西洋タンポポ。
日本タンポポは、ちょうどいま、3月~5月が花盛りです。
日本タンポポが増えるには、昆虫と仲間が必要なのだとか(有性生殖なんですね)
「個」が立つ西洋と、「仲間」との繋がりを重んずる日本。
温度と環境があれば咲く花と、季節の巡りに合わせる花。
タンポポひとつにも、西洋と日本の違いを感じられて面白い!
タンポポは外来種との雑種も多いらしく、
日本は世界でも有数の「タンポポ王国」
都市部にはそうした雑種のタンポポや西洋タンポポがほとんどなのだとか。
一方、自然の多い山里では、これらのタンポポが生きづらいらしく、
日本タンポポが残っています。
この有性生殖型のタンポポは世界でも少なく、貴重な存在だそうですよ。
西洋に駆逐されているように見えても、交雑したり生息する場所を選んだり。
「和」の心でタンポポたちも生きているのかと思うと、
なんだか健気で愛らしい・・。
3月、節目の季節に咲く「桜」もですが、
足元に咲くタンポポもまた、
人生の門出と新たな出発をお祝いしてくれているようです。
4月6日から、私たち祈りの羽プロジェクトも新たなチャレンジです!
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