電子書籍(新刊)

 高校数学の「マジメな解き方」vs

           「ラクな解き方」

高校数学の問題の中には、視点を変えたり、ちょっと工夫をすることにより、

楽に解ける問題がたくさんあります。

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実は「ラクな解き方」が隠れている問題を載せています。

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日本では、数学の問題文は普通は日本語で書かれています。
 

といっても全てが日本語のわけではなく、途中に条件や等式などのような数字や

数学の記号・規則で書かれたものがでてきたりします。

数学の問題文というのは、

 

日本語と数学の世界の言語が混在した文章

 

なのです。

 

英語の和訳を職業にされているような日本人の方でしたら、日本語と英語が混在した文章でもそのまま読めてしまうのかも知れませんが、この文章を日本語だけしかできない人がそのままスラスラ読むのは、かなり厳しいと思います。

やはりしっかり訳せるところは訳してもらい、

 

日本語の文章になってから読む

 

しかないのではないでしょうか。


逆に、同じ文章をアメリカ人が読むのならば、今度は全て英語に直してもらわないと満足に読めないでしょう。

 

数学の問題文にも同じことが言えます。
数学の問題文は

 

日本語と数学の世界の言語の混在した文章

 

です。

 

ですから日本人が読むのであれば全部日本語に訳して・・・

 

と言いたいところですが、残念ながらそうはいきません。

 

数学の問題文は読んで問題の意味が分かったら終わりというものではなく、

当たり前ですが、それを解かないといけません。

 

解くためには数学の世界に入るしかない

 

のですから、問題文も日本語ではなく、

 

数学の世界の言語に直す

 

必要があります。

 

当たり前のことですが、アメリカだったら英語、フランスならフランス語というふうに、ある世界に行った時には、その世界の言語を使わないとコミュニケーションはとれません。


出川イングリッシュの出川さんのような特殊な方は除いてですが・・・。

 

全く同じように、数学をやるときにはあなたは

 

数学の世界への旅人

 

なのですから、日本語など話していてもまともなコミュニケーションはとれません。


やはり数学の世界で通用する言語を使わなければだめでしょう。

 

まずは問題を解く前に、問題文を可能な限り数学の世界の言語に直さなければ

なりません。

 

では、数学の世界の言語って何でしょう?

 

それは”式”の事です。

 

数学の世界の言語とは一言でいえば数学の式のことなのです。

 

ちなみに式とは、数量の事柄や関係を数学で決められた記号を用いて

表現したものです。

数学の世界に入っているのに、自分だけ日本語でゴリ押ししていては、誰とも

コミュニケーションが取れず道に迷うだけで、いつになっても目的地につけない

のです。

 

正解にたどり着くためには、まずはそのヒントとなる問題文を数学の言語、

すなわち式にしっかり直す必要があります。


問題文を複数の式に表すことで、初めて数学の経験・思考力が活かせるように

なるのです。

 

といっても、問題文を式に直すためには、それなりに

 

数学の知識が必要

 

になります。

英単語を日本語に訳すとき、もしその単語が頭に入っていなければ辞書に頼るしか

ありません。


数学の問題文を式に直すときにも、基本的な数学の知識がある人ならば良いですが、

そうでないならば、教科書・参考書などに頼って調べるのが良い方法です。

 

もちろん頼った知識については、その場で頭に入れてしまって、後々また頼らないで

済むようにしておくことは大切ですが。

 

今まで数学の問題文の構造など全く気にしなかった人も多かったと思います。


しかし、これからは数学の世界の言語に直すという作業を意識しながら、

問題に取り組まれることをおススメいたします。
 

それだけでも必ず数学力は大きくアップしますので。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 

 

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