梅雨時期になりますと「畳にカビ」と心配される方もいる思いますので、畳のカビ対策をご紹介したいと思います。
皆さんご存知のとおり、カビの胞子は空気中に無数に存在し高温多湿状態が続くと発生します。
畳は天然イ草の畳表(畳の表面)に稲わら床(稲わらを使った心材)の場合、
一畳につき約500㏄の水分を室内環境に応じて吸収・放出すると言われています。
6畳で3リットルと考えると凄いですよね。
汗ばむ季節にも畳はべたつかずサラッとして快適なのはこのためです。
そして実は上記の理由からフローリングのお部屋に比べ温度差の変化が小さく結露しにくいのも畳のお部屋なんです。
そんな素敵な機能を持ち合わせている畳ですが、梅雨時期には水分量が飽和状態になってしまう事があるんです。
それが畳にカビを発生させてしまう一つの原因になります。
そしてもう一つの原因はカビが育つ為の栄養分です。
カビは有機物をエサとしていますので、人の皮膚・皮脂・食べこぼしなど 人が生活していれば必然的に発生するものが床材が故に溜まってしまう事が原因になります。
※もちろんイ草自体も有機物なのですが、新しい畳にカビが発生しやすい事を考えるとイ草が青いうちは栄養分を多く含んでいるのではないかと思います。
そこで畳に対してのカビ対策です。
〇除湿機やエアコンのドライ機能を使いお部屋の湿度を下げる。
〇こまめなお掃除を心掛けカビの胞子やその栄養分が溜まらないようにする。
この2つが大切です。
※洗濯物の部屋干しはお部屋の湿度が大きく上がりますのでご注意ください。
特に普段使いをしない畳のお部屋は居間や寝室に比べて圧倒的にカビの発生の相談が多いので、雨が続くこの季節は気をつけてくださいね。