フィギュアライズバットマンやテックオンアベンジャーズが話題になる中、ひっそりと発売された日本版アレンジのアメコミヒーローがあったことをご存じでしょうか?

 それがブリングアーツのアベンジャーズシリーズです。

 ブリングアーツのアベンジャーズシリーズはアイアンマン・キャプテンアメリカ・ソーのBIG3にスパイダーマンを加えた4種類が発売されており、最大の特徴はファイナルファンタジーやキングダムハーツで知られる野村哲也によるアレンジが施されているところです。

 ブリングアーツを聞きなれない方も多いので少し解説させていただくと、スクウェア・エニックスから発売されている(だいたい)6インチのアクションフィギュアで、ゲーム系キャラを中心に商品化しています。

 非ゲームキャラのブリングアーツはこれが初めてとなります。

 

 野村哲也アレンジということで、角ばったメカニカルなディテールが目立ちます。

 各部にはダイキャストが用いられており、手に持つとずっしりと重みが感じられます。

 しかし、脚部にガッツリダイキャストが使われているせいか下半身の関節の保持力が低めになっています。

 アレンジ強めな中、目立つアメコミポーチ。数こそ少なかれ、サイズが大きいので存在感がものすごいです。

 可動性能に関してははっきり言って微妙で、足ロールがあってないようなものだったり関節が弱めだったりするために接地性があまり良くないです。

 そのためポーズを取らせて立たせる際には付属のスタンドがほぼ必須ですが、それも本体の重さに負けてしまう場合があるため、安定性を求めるなら魂ステージなどを使った方が良いかもしれません。

 ただし、このようなしゃがみポーズはなんなく取らせることが出来ました。

 

 付属のシールドは、本体とは裏腹に王道といった感じ。背中にマウントする以外にも手に持たせることが出来ます。

  さらに……

 

 

 

 

 アイアンマンカラーのシールドが付いているため、このようにシールド二刀流(?)をとらせることも可能。

 

 フィギュアライズに比べると知名度が低いブリングアーツのマーベルシリーズですが、独特なアレンジが楽しい一品になっているので、気になった方は手に取ってみるのもどうでしょうか。ちょうど投げ売りされているし

 ただ可動に関しては正直微妙と言わざるを得ないため、ガシガシ動かしたい!という人には向いていないかもです。

 どちらかというとアクションよりは造形を楽しむフィギュアという趣が強いでしょう。

 映画版アーツと並べるもよし、原作版マーベルレジェンドと並べるもよし、はたまたテックオンとアレンジを比較するのもよしと単体より他のアイテムと組み合わせて味が出てくるタイプだと思います。

マーベルレジェンドよりコミック版のパニッシャーです。

レトロトイを意識したブリスターパック入りのマーベルレジェンドで、スパイダーマン3.5シリーズのパニッシャーのリデコ品です。

コートは着ていないシンプルなコスチューム。

カプコンのゲームなどでおなじみの方も多いのではないでしょうか。

胸に堂々とマークが。右側におそらく初期キズが付いています。

腰にはずらりと「あのポーチ」が並んでいます。

ヘッドパーツは2種類あり、赤い鉢巻を締めた食いしばり顔に挿げ替えることが可能。

鉢巻のなびき方が良い感じに躍動感を演出しています。

3.5シリーズには入っていなかった大型のバズーカ。

はっきり言ってデカすぎて保持力はありません。

どうしてもポーズを付けたいのなら魂ステージの支柱などで支えてあげるのを推奨します。

背中に穴が空いていますが、これは3.5シリーズの武器マウントギミックの名残であり、付属するバズーカはマウントできません。

余計なパーツが付いていないため、可動性能はかなり優秀。

一昔前のマーベルレジェンドらしく、ロールは白いブーツ部分にも仕込まれているためポーズの自由度が高まっています。

銃を持たせたい場合、他のマーベルレジェンドやリトルアーモリーなどから持ってくるとよいでしょう。

MCU版とコミック版の競演。

こう並べてみると、MCU版は原作のコスチュームをかなり現代的に解釈していることがわかります。

ハンドニンジャと合わせてバトルシーンを。

シャンチーとの手合わせ。

 

今でも定期的に発売されているブリスターパッケージシリーズでのパニッシャー。

附属品は3.5シリーズのものに譲るものの、シンプルなフォルムが故の可動性能やカプコンゲー・コミックそのままのコスチュームなど独自の魅力があって良いフィギュアです。

バズーカは持たせづらいので、徒手空拳アクションを楽しむものと割り切った方がいいかも。

発売から年数が経ち店頭で見つけるのは厳しいかもしれませんが(とある店の片隅に置かれているおそらくデッドストック品を買いました)、機会があれば是非手に取っていただきたいフィギュアです。

 

HGゴジラシリーズを継ぐガシャポンを回してきました。

実質的な値上げや原型に対する賛否両論がありながらも7弾まで発売されたHGD+ですが、今回はゴジラウルティマにジェットジャガーとゴジラSPがメインとなっています。

その他には平成メカゴジラとアクアモスラが謎の収録を果たしています。

メカゴジラはまだ良いとして、モスラはSPでもあまり出てこなかったのに何故……。

 

4回ちょうどでダブりなくコンプできました。

 

メカゴジラ

平成VSシリーズから柴犬のようなメカゴジラです。

恐らくSP最終回のアレからの収録なのでしょうか。

シルバーは成型色で、目が塗装されています。

ベースはメカゴジラを格納・発進する基地がモチーフとなっており、リフトオフシーンを再現したような造形になっています。

メカゴジラ本体はベースとピン接続されています。

ベースは尻尾部分を逃すように隙間が空いています。

 

アクアモスラ

平成モスラシリーズに登場したモスラの形態です。

SPではモスラはかなり影が薄くあまり活躍しないのですが、やはりこれもSP関連ということなのでしょうか。

それにしてもゴジラシリーズのモスラではなく、まさかの平成モスラシリーズからとはマニアックなセレクトですね(笑)

それはそれとして羽根はなんと全てクリアパーツで、非常に美しいです。

後述のゴジラウルティマに次ぐアタリアイテムかと思います。

ベースもクリア素材でできており、水を切って飛ぶ表現がなされています。

写真ではわかりにくいですが、身体の白部分はパール塗装されています。

 

ジェットジャガー

SPからジェットジャガーβがまさかの立体化。

ソフビやモンスターアーツは未発売のため、現状唯一の立体物となります。

アンギラスの槍も付属し、穂先が塗り分けられています。

この槍の重みと本体の小ささが災いして転倒しやすい仕様に……。

足元を接着しておくとよいかもしれません。

正直今回のコスト調整枠というか、ハズレ枠です。

 

ゴジラウルティマ

今回のアタリ枠。

SPゴジラの最終形態(ラスボス)にして、本弾唯一のゴジラ。

ボリュームがすごく、手に持った重みでずしっと中身が判ってしまいます。

体表の表現や背びれの密度ある造形も素晴らしいです。

ぐねぐねとした尻尾も完全再現。

ゴジラ本体はベースとピン接続されているわけではないのでご注意ください。

 

というわけで、HGD+ゴジラ7のレビューをお送りしました。

ゴジラウルティマ一点目当てだったのですが、思ったよりアクアモスラの出来が素晴らしかったです。

これは実際に手に取っていただきたいクオリティだと思います。

ただ、コストのしわ寄せがジェットジャガーに来てしまっていたのは残念だったので次弾はもうちょっとなんとかなるといいね!