1975年に結成されたイギリスのジャズ・ロック・バンドBrandXが1986年にリリースしたベスト盤「XTRAX」。フィル・コリンズのプロジェクト・バンドというイメージが強いけれど、自分にとってはパーシー・ジョーンズがベースを弾いているバンドという認識だ。フレットレスの粘りのあるサウンドと印象的なベース・ラインがフィル・コリンズのドラムとタイトなリズムを作り上げている。フィル・コリンズは、ジェネシスではできなかった、テクニカルなドラムを叩いており、これがなかなかかっこいい。
BrandXの初期作では、メンバーはみんな20代前半から半ばくらい。ジョン・グッドソールは、20代前半でこんなギターを弾いていたのかと思うとやはり、すごい職人集団だったんだなぁと再認識する。2016年に再結成したものの、2021年にギターのジョン・グッドソールがそして昨年には、キーボードのロビン・ラムリーが亡くなり、BrandXの復活は、二度とかなわないものとなってしまった。