スイングジャーナル誌とキングレコード発案の企画で結成したマンハッタン・ジャズ・クインテッドのセカンドアルバム「枯葉」は、スタンダード・ジャズに触れるには、非常にいい選曲になっていると思う。この新MJQは、その当時ロック小僧だった自分がジャズの世界に踏み入れるきっかけとなった。とはいっても、いわゆるジャズ屋さんのような聴き方をしているわけではないので、今でもジャズに関しては、「聴いて心地よいもの」とくらいの知識しかないのだけれど。1980年代半ばにフュージョン・ブームがひと段落したタイミングで改めて4ビートにフォーカスしようとした企画だったんだろうな。でも、自分と同じように彼らの音楽でジャズに触れた人も多いのでは。