1981年にリリースされたPOCOの15枚目のアルバム「Blue and Gray」は、『南北戦争』をテーマとしたコンセプトにしたアルバムになっている。タイトルは、南北戦争時代の兵隊の制服の色、ブルー(北軍)とグレー(南軍)からきている。アメリカの歴史を語るうえで避けては通れない南北戦争。奴隷の解放だけではなく連邦制度を巡る対立や産業革命、労働環境の変化など多くの要因があった。ラスティ・ヤングが南軍兵士の立場、ポール・コットンが北軍兵士の立場でそれぞれの兵士の物語を歌う。そのテーマからか前作より、カントリー色が強いアルバムになっているのだがむしろ、その方がPocoらしいサウンドになっていると思うのだ。