先ほど投稿したジョニ・ミッチェルのミンガスを聴いて思わず、ウェザーリポートの8:30を手に取る。
彼らは午後8時30分から開演するというこのバンドの習慣から取ったタイトル。
どの曲もジャコの一番いい状態のときにレコーディングされた素晴らしい演奏だ。
個人的にはこのアルバムでの聴きどころはジャコのオリジナル曲である「Teen Town」とャコのジャコのベースソロ「Slang」、そして「Birdland」だ。特にこのアルバムに収録されている「Teen Town」はスピード感があり最高にかっこいい。「Slang」も初めて聴いた時には「なんじゃこれ?」と思ったものだ。これを聴いて小遣いを握りしめてディレイのペダルを買いに楽器屋に行った。結局、コンパクトのアナログディレイではタイムが短くてこんなことができなかったのでちょっと遊んで飽きてしまったけれど。
ジャコが亡くなった1987年、高校生だった自分は昼休みにベンチでサンドイッチを食べていた。1年後輩でベースを弾いていたT君が近づいてきて「知ってますか?ジャコが亡くなったらしいですよ」と言われた。その当時もジャコの音源は聴いていたけれど、どちらかというとジャズ・フュージョンではなくロックにのめり込んでいた時期だった。でもやはりジャコが亡くなったのはショックだった。
この8:30をきちんとCDで手に入れたのはジャズ研に入った大学生のころだったと思う。ベース弾きの先輩から「絶対に聴くように」と言われて手に入れた。まぁ、聴くには素晴らしいアルバムだったがこれをコピーしようとは全く思わなかった。だって弾くことなんてできないから。。。
やはり、ジャコのベースプレイは弾くのではなく(実力不足)聴くものだとその当時も今も、そう思っている。