「金ある人は金を・・・」のタイトルで開高 健さんの事を書きました。
1996年、平凡社刊「太陽」５月号より抜粋。
「明日世界が滅びるとしても
今日 君はリンゴの木を植える」
この言葉は開高さんも気に入っておられて沢山の色紙に書かれたそうです。
今日午後、開高さん直筆の色紙
を宅急便で送って下さった方がおられます。
「君」が「あなた」に、「植える」が「植えます」に変わっています。
この色紙は４０年程前、秋田県で開高さんの講演会があった際、係りで
開高さんに接した時に戴いたのだそうです。
「何十年も飾っていたので褪せていますが・・・」というお手紙と共に
私に寄贈して下さいました。私へのエールだと思って大切に致します。
有難うございました。
ベトナム戦争の渦中に身を置いた開高さんならではの深く慈愛の
こもった言葉だと思います。
絶望の縁に在っても希望を喪わない ということではないでしょうか。
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