当時、わたしはすぐに気が滅入ることが
多い日々を送っていました。
まるで「負のスパイラル」に入ってしまった
かのように、物事をネガティブにとらえることが
趣味みたいになっていました。
そんなわたしの傍らで
見守ってくれていた人の一人が
自分の習慣をシェアしてくれました。
"毎晩、布団に入ったときに
「今日は自分にとって 〇の日だったかなあ・・・」
と振り返る。△はなし。マルだったかそうでなかったか。
もしマルだったら ニコニコしておやすみ。
マルでなかったら、明日はマルにしよう！と、おやすみ。
そして、マルの日を増やしていくようにするんだ。"
人生は「足し算思考」でいこうヨ、の人でした。
当時のわたしは相当に、「引き算思考」マニア
だったのでしょうね（苦笑）
あれが足りない、ここが欠けている、
あれがダメだ、これじゃ、ダメだ・・・の連続。
その人とは何年も前に疎遠になって、
以来 音信不通でした。
なぜか今日ふとその人との思い出が蘇りました。
と同時に、偶然共通の知人を介して
その人が今秋に他界していることを知りました。
変わらず元気で暮らしているだろうなと
思っていただけに驚きましたが、
悲しさや寂しさを感じるよりも、なんというか
その人は今、源に還ってゆく過程で
とても穏やかなのだろうなと、
彼の旅立ちが「魂の帰還」
のように感じられました。
その人を想って部屋で香を焚きました。
空は雲間から日差しがでたり陰ったりの繰り返し。
強く冷たい風が吹き抜けてゆきます。
これからのわたしの人生に
「マルの日」を
一日でも増やしていこう。
合掌。
伊野華絵ブログ ヘルメスの丘
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