我が唯一つの望みに (À mon seul désir) | ヘルメスの丘 ~In Tune with Hermes~

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伊野華絵(いのはなえ)の世界へようこそ。
ヘルメス(水星)が誘う、人生を楽しむ術。

西洋美術好きの方ならきっとご存知の作品。

 

『貴婦人と一角獣』

 

制作年、場所などは不明。

パリのクリュニー中世美術館が所蔵しています。

 

テーマが謎なだけに、

観る側の感性を刺激し続ける、

実にミステリアスな

計六枚からなるタペストリーです。

 

 

現在の解釈では、一枚目から五枚目は、

視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感を

表しているとされ、

 

最後の六枚目は未だ謎に包まれたままだとか。

こちらがその六枚目。

 

中心の青いテントには

我が唯一つの望みに (À mon seul désir) と

書かれています。

 

 

※画像は、以下より引用

 

 

わたしはこの作品を鑑賞する機会が

過去に二度ありました。

 

最初は2011年、パリにあるクリュニー美術館で、

二度目は2013年に、東京で。

 

作品を知ったきっかけは、さらに昔。

マルセイユタロットを学ぶ過程ででした。

 

 

タロットはカードの図柄(図像)に

描かれたシンボルから

メッセージを受け取る(翻訳する)のですが、

 

その下地として、

主に西洋の歴史で古代から受け継がれている

シンボルに込められた意図(設定)を知識として

学ぶ必要があります。

 

よって、西洋美術を鑑賞することは

シンボル学習にとても役立ちます。

 

作品の中に登場するシンボルは、

観る者の視点次第で 無尽蔵にでてきます。

 

たとえば、このタペストリーに描かれている

貴婦人、その周囲の動物たちもそれぞれに

シンボルとして意味がありますが、

 

それらだけではなく、文字、色、

デザイン、構図等々。

これらもシンボルとして含みます。

 

個々のシンボルを読み解き、

かつ作品全体に流れるシンボルが

つかめた時、作品の背後に流れる

壮大なテーマが浮かび上がります。

 

「貴婦人と一角獣」の作品は

 

謎だらけ・・・ですが(といわれていますが)、

だからこそ、観る側のシンボルを読む力が

試され、同時に読む力を養ってくれる、

あるいは目覚めさせてくれる 

パワフルな芸術作品といえます。

 

 

この作品の存在を教えてくださったのは、

当時のタロットの先生でした。

 

忘れもしない、2007年3月。

 

先生は、この作品に秘められたテーマ、

特に六枚目のタペストリーの意図をわかって

おられるようでしたが、

 

「我が唯一つの望みに (À mon seul désir)」

 

が、何をいわんとしているかについては

私を含め、生徒たちに語ることはありませんでした。

 

 

それは、「教えない」ということではなく

 

「教えるものではない」

 

「教えられない(言葉にできない)」

 

「各々がダイレクトに受け取り、知るもの」

 

そうはおっしゃらなかったですが、

そのように伝えたいのだと

私は理解しました。

 

 

あれから・・・何年経ったでしょう。

 

えっと、14年? ポーン

 

過去に二度、直接作品を観ましたが

そのときは何も受け取れず、いえ、

受け取っていても気づかず、

 

それでもこの作品がなぜか

自分の内側で

ずっと華開くのを

待ち続けていました。

 

 

そしてですね・・・

 

昨夜。

 

あれっ・・・・???

 

と 気づいたことがありました。

 

 

それは、

 

今夢中になっているAngel Card のワーク中に

受け取ったカードが、

 

六枚目のタペストリーと 突然融合したのです。

 

 

"我が唯一つの望みに (À mon seul désir)" 

 

これが ワカッタ のであります。

 

 

 

 

うわ~~~。

 

受け取るとはこういうことだったのか。

 

 

知識 = 書物や知恵者から教わることと

知恵 = 自分の内からの気づき

 

この両輪で確信をもって湧き上がってくる

 

『気づき』 でした。

 

わたしは結構、気長な人間なんだな~と

思います(笑)

 

ひとつのシンボルに何年もかける、

結果、かかってしまったとしても

別にそれでよいかな、いえ、それこそ

自分の中でゆるぎないものが出来上がる。

 

と思うからです。

 

シンボルはヘルメスそのものともいえます。

 

ヘルメスとの遊びは キリがないですね(^ー^)

 

 

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