うーんとね、混合診療のお話。

難しい話を、私はよく分からない。

てか、どうでもいい。

だって、わかりにくくして
一般の人がこの議論から
脱落するのを狙っているようにしか
思えないんだもん。




そもそも、混合診療って何?ってとこから

例えば、皮膚科に行って
できものを治すとする。

保険適応のクスリは、もちろん保険診療。

でも、この保湿クリームも
良いらしいよ、って保険で認められていない商品を
医師が売ったら混合診療。

ってな、理解で良いと思う。

差額ベッドとか、先進医療とかが混合診療。



まあ、例えば重粒子線で説明すると
「重粒子線をあてる」という部分は
自由診療で300万ちょい。

でも、それ以外の検査とかは
保険診療できますよ、ってこと。

自由診療+保険診療=混合診療






ただね、このお話の構図の大事なところは
混合診療反対の最大構成員が

日本医師会

で、あるところ。

私は、基本的に
医師たちの努力を誰よりも認めたい
という立場を取っている。

実際に、彼らは
クレバーで良心的な人間がほとんど。

でもね、良心だけでは
食っていけないのが、ビジネスの世界。

病院経営は、医療ビジネスだからね。

ビジネスにはビジネスの
お勉強が必要なのだ。

私が友人の医師と話をすると
開業医の連中の経済観念および
経営感覚のぬるさには驚かされる。

混合診療になれば
かなりの開業医がつぶれるだろう。

でも、それは自己責任だと私は思う。

開業医の生活保障が
混合診療反対の最大の目的なのね。

大丈夫、混合診療を導入しても
奴らの頭脳があれば
世界に誇る日本の医療が、
つぶれることは、ありえない。



で、そこに乗っかっているのが
よく分かっていない左寄りの方々。

やれ混合診療は
金持ち優遇だ。

えっとさ、本当の金持ちは
多分、混合診療の議論なんか
どうでも良いと思っているよ。

だって、金融資産が1億を超える
本当の金持ちにとって
保険診療部分なんて、ハシタガネだろうから。

実際に自由診療で抗がん剤を
ガンガンやっている人を、私は知っている。



でも、そもそも
健康保険のかけ金を
多めに払っている人たちは、金持ち。

彼らが日本の健康保険にメリットを感じず
脱退していくようになったら、
困るのは、誰?







この種の議論をすると、
私が不思議に思うのは、誰がカネを出しているか?
という話が出てこないこと。

日本の健康保険を
最も沢山負担しているのは、給与所得者。

わかりやすい言葉で言えば
サラリーマン。

サラリーマンは
所得が明らかになりやすい。

国家=徴税者にとって一番の
上得意はサラリーマンなんだよね。

だって、ホンモノの金持ちたちは
自分が得られる公共サービスよりも明らかに税が高く、
かつ愛国心が少なければ
国外に逃げちゃう。



金持ちからたくさん取ろうって税体系は
どだい無理なんだよね。

↑コレは金持ちからとりゃイイじゃん
って思考停止は、ナシよってこと。

世界中の先進国で
維持可能な税体系は
中流の人が、中流~ちと困ってる人
を支える相互扶助。



私は厚労省の役人さんの
手先ではないが、
もう国庫にはカネがない。




例えば、ある抗がん剤は画期的。
ずーっと投与し続ければ、30年生きられる。
でも、一日に健康保険から1万円かかる。
30年で、1億950万かかる。

↑おそらく、コレは問題ないだろう
というより、容認されるレベルだと思う。



では、ある抗がん剤は画期的。
ずーっと投与し続ければ、30年生きられる。
でも、一日に健康保険から10万円かかる。
30年で10億9500万かかる。

↑コレは今の日本では容認されるだろう。
というより、優しさの押し付け合いの結果
そうなると思う。



では、ある抗がん剤は画期的。
ずーっと投与し続ければ、30年生きられる。
でも、一日に健康保険から100万かかる。
30年で109億5000万かかる。

どうだろう?



見栄えのいい
優しい言葉だけを吐くのは、たやすい。

ただ、この種の議論をする場合
サラリーマンのふところから
おカネを、いただいているのだ。

と、いうことだけは、忘れたくない。


にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村

↑ヒマがない中
書いてしまいました。