サガハイマットに行ってきた。


九州国際重粒子線がん治療センター。
名前が長い。
キュウシュウ コクサイ ジュウリュウシセン ガンチリョウセンター

である。

振り返ると



新鳥栖駅。新幹線が停まる。

アクセスは非常に良い。

って、私はクルマで行ったんだけど。



2013年にオープンした施設なので
施設はきれいで新しい。

うーん。

なんだか、洒落た紹介が
できんかなあと思うが・・・。

あんまり自信がない。





受付のお姉さんに
にこやかに挨拶をする。

問診で
過去にかかったことのある病気の欄に
すい臓がん、尿膜管がん、糖尿病。

薬のアレルギーの欄に
ピリン系といつものように記入する。


周りを見渡すと年輩の方ばっかり
日本の高齢化は進んでいるなあ。

と、ココはがん病院。

当たり前だよね。



30分ほど待つと
呼ばれる。


今回、診察していただいた先生は
前回のすい臓の時に、九大病院内で
何度かお話ししたことがあるS先生。




私もそうだったが、がんと関わったこともない人は、
いわゆる遠隔転移がある時に
手術ができないのは何故か?
中々納得できないと思う。

(がんが)出てきたらドンドン取るか焼くか
すりゃ良いじゃん。

ってのが、当時の私の言い分。

S先生は、私がすい臓がんで、
転移があると言われてた時
「私は主治医じゃないので気楽に言えるんですが」
と前置きをした上で
がんとは何か?を穏やかに丁寧に教えてくれた。







3年ぶりにお会いして、私は
「まだ、生きてますよ。」
と、笑顔で口火を切る。


がんの診察だからって
最初から緊張してたら
つまんないと思うんだよね。


診察もまた、一期一会。

場を明るく作らないと、
医師だってリラックスできない。

リラックスしているほうが
もしかしたら、いいアイディアが、
浮かぶかもしれないじゃん。

ああ、そうそう今回、私がうかがったのは、
「最後のお願い」
を、するためである。

手術に関して、私は
「違いのわかるオトコ」である。

私が考えるに、今回の手術は痛い。

ってオレが考えなくても
わかるかもだけど・・・。

いかにも、痛そうなんだよね、今回のは。






ちと、真面目に
大事なことだから書いとくと
手術より重粒子線は効かないのに
推進しているってのは、
間違っている。

基本的に日本の医師は
手術ができる患者に、
重粒子線を勧めたりしない。

だから、重粒子線の奏効率の数字は
手術はできないけど、重粒子線ならできる患者と
どうしても、痛いのがイヤで重粒子線を受ける患者
によって構成されている。

だから、手術より数字が悪い
は、当たり前。



事実、今回、私はS先生に
「重粒子線をするより、手術で取るべきです」
ということを
3年前と同じく穏やかに丁寧に、さとされた。







そういえば、月曜日
私は九大の整形外科の受診をした。

主治医の先生に
「下半身まひになる率はどのくらいですか?」
と尋ねた。


「現在のところ、九大では0%です(キリッ)」
と、先生。





私は、手術を受けることを決断した。


にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村

おれはプロの仕事を見るのが好きなんだ。 

テロリストのパラソルより

テロリストのパラソル/講談社

¥1,468
Amazon.co.jp