私は、今回、成功率が97%
失敗率が、3%の手術を受ける。

しつこいかなあ、とも思うが
失敗した場合、下半身まひになる。

この、リスクを
金銭的にヘッジする仕組みを考えてみる。

(ヘッジ・・・リスクを回避するための保険のこと)





まず、私と同じ手術を受ける人で
かつ、リスクをヘッジしたい人を100人集めてくる。

1人1万円ずつ出してもらう。

100人×1万円=100万円

確率通り3人だけが失敗し
97人の手術が成功したら

100万円÷3人=33.33333万円

3人に33万3333円ずつ配る。

1円余る。


終わり。


控除率が0%だと
以上のような計算になる。

カンタン。




実際には
私のような患者を100人集めること
あるいは、お金の入出金などには、コストがかかる。

一般的な保険会社の控除率は
20から25%だそうだ。

(コレはもう少し詳しく調べたかったが
医療保険 控除率
で、ネットで調べても出てこない、ので
昔、どこかで見た数字を使わせてもらう)


控除率が20%だとすると

先ほどの計算で

100人×1万円=100万円

と、100万円集めたお金に

100%-20%=80%
をかける。

100万円×80%=80万円

で、やっぱり確率通り
3人手術が失敗したら

80万円÷3=26.666666万円

26万6666円、支払う。

1円余る。



微妙にややこしいかもだけど
小学校の算数で解けちゃう。




実は今回こんな
つまんない話をしたのは、原理的には
どんな保険でも、組成可能だということ。

(がん患者が入れるがん保険だって、組成可能である。
ただ、かけ金が高く、給付金が少なくなるだけのこと。)

もちろん、問題は色々ある。

そもそも、私と同じ症状の人間を
集めてくるのは困難である。

第一、全く同じ症状の患者などいない。

さらに、たかだか100人では
確率のばらつきが大きすぎる。

そうすると、他の症状の
患者も集めなければ、ビジネスにならない。

私は保険の専門家ではないので
細かいことはよく分からない。

が、普通に考えて、
リスク評価が難しすぎると感じる。

他にも憂慮すべき問題は存在するだろう。





ところで


私は裏切りは、許せない。

リスクテイクをしてくれた
医師たちを訴えるなんて・・・。

もし、私がそういうことをしたら
人間のクズ
と、呼んでくださって結構。




ただ、一方で下半身まひになれば
職を失う人だって多いだろうし
自宅だって、そのまま住めるとは限らない。

私なら、手だけで運転できるように
クルマだって改造したい。


金銭的補償を、求めるために
医師を訴える人を減らすためにも

患者の、その後の生活を支えるためにも
こういう保険があれば良いなあ

と思った。



にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村

眠れないので、書いてみました。

書いてたら眠くなったので、おやすみなさい。