三つめのがん。

軟骨肉腫、だそうだ。




治療法の話。

前日までにカテーテルで
背骨周りの動脈を糊で止めてしまう。




手術(TESという手術だそうだ)は、
最初に心臓血管外科が入る。

あばら骨の下から15㎝ほどメスを入れ
動脈の処理をする。

肺を片方つぶして、背骨に触れるようにする。




その後、整形外科が入る。

背骨に沿って15㎝ほど切って広げ
第7胸椎の後ろ側を割る。

前側の骨を肺の裏側から取り出す。

露出した
せき髄をシートのようなもので、保護する。

腸骨(骨盤の骨)からくりぬいたものを
背骨の形に削り、前と後ろから、合体。

と、言うのが一連の手順。



問題点は

1、出血が多いこと。

・・・最近は前述の塞栓術(動脈に糊を流し込むことね。)
の発達で出血はだいぶ減ったけど
場合によっては、
全身の血液が入れ替わるほどの
輸血を必要とするらしい。



2、手術時間が長いこと。

・・・私が受けた前回の手術
(すい体尾部、脾切除術および尿膜管切除術)は
麻酔の導入および覚醒を含めて
約10時間。

今回の手術は、
麻酔の導入および覚醒を含めると
約16時間。
朝8時に手術室に入って
出てくるのは順調にいって夜の12時。

ブラック企業も真っ青である。



3、手術失敗のリスクが大きい。

・・・考えられる最大の失敗は
下半身まひ。
胸骨付近のせき髄は非常に敏感で
ちょっと触っただけでも、
下半身まひのリスクがあるらしい。




その上で、
こないだの病理診の結果は
はっきりした異形細胞とは、言えないらしい。

ただ、画像上は2012年と比べて
3倍ぐらいになっている。





九大は九州の東大。

九大病院が手術を
すべきだというから、
したほうがメリットは大きいのだろう。

ただ、今回は手術しなくても
簡単には、死なないんだよね。

手術の主要な目的は
病的骨折の予防。

それで下半身まひになっちゃったら。






私が以前、パラグライダーで墜落した翌日。

元田が電話をかけてきた。



「腰骨、骨折したんだって?」元田



「うん、パラグライダーで墜落しちゃってさあ、粉々らしい」林



「オマエさあ、下半身まひかもしれないぜ」元田



「いやいや、車いすになっても
少なくともオマエよりはモテる自信がある。
車いすをネタに、
オマエの前でナンパしてやるよ、かかってこい」林
(元田は医者のくせに、モテないのです。)




「オマエ、ちんち○たたねえだろ?」元田




「あのなあ、昨日、墜落したんだぜ、たつわけねえだろ」林



「下半身まひだと、たたないんだぜ
ざまみろ、オマエ、一生たたねえかもしんないぞ。
いや、きっと一生たたない、ざまみろ」元田
(ちなみに、下半身まひでも60%の男性はたつそうです。
生命の神秘を感じますね。)



「・・・」林







数日後。

朝、起きると息子君が元気いっぱい。

ベッドの上で
仰向けのまま携帯を取り出した私は、
元田に電話した。




「おい、たったぞ。」林




「・・・」元田




た っ た ぞ


ざまみろ、かかってこい」林




「・・・そうか・・・」元気無さそうな元田君。

(以上、不惑の中二病、2人の会話です。)







私は、オトコとして生きたいのです。

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たて、たつんだ、ジョー。