元田との出会いは12歳。

中学に入学する前日に寮に入った日。


入寮日だった。

寮というと、
どんなものを想像されるだろう。

112人部屋。

体育館のようなところに、
二段ベッドがズラーっと並んでいる。

8人ごとの班があり
元田とは、同じ班だった。






4月になると寮では
挨拶訓練というのがあった。

6時半起床。

食事を済ませて7時半には校庭に出る。

(寮から学校までは徒歩1分
同じ敷地内に建物があった。)



おはようございます。

こんにちは。

こんばんは。

失礼します。

失礼しました。


先輩たちの愛ある指導の下
私たちは校庭で声を張り上げる。

声が小さいと、校庭をダッシュ。

先輩たちの愛のムチである。




問題は声の小さい同級生が
同じ班だった場合である。

おはようございます。

こんにちは。

こんばんは。

失礼します。

失礼しました。


声の小さい同級生は
一生懸命声を張り上げる。

彼なりの大声を出していることを
同じ班である私たちは、知っている。

が、指導をしている先輩はそれを知らない。

先輩がそれを理解するまで
校庭ダッシュは続く。




という、バリッバリの男子校で
私たちは青春時代というヤツを過ごした。




ちなみに、男子校出身なので
私は女性は苦手である。

中高時代、またその後、数年は
女の子と話をするだけで
ドキドキしたモノだ。
(遠い目)



私は苦手を克服した
女好きの天才
なのである。

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元田バナシが続くかどうかは不明です。