本の編集者であるご隠居。

がんの本を買い込んで、勉強しているらしい。

通常、ご隠居は編集するとき
著者の原稿を100回以上読むらしい。

でも、資料である
がんの本(既に10冊以上買い込んでいるそうだ)
もそれぞれ2~3回ずつ読むそうだ。




ご隠居は10社以上の
出版社の社長を務めてきた人。

私のブログも読んでくれている。

「ほとんどの出版社は赤字で苦しんでいる」
そうである。

本は委託販売である。

本屋さんに並べられている本を
返品するのは本屋さんの自由。

基本的にノーリスク
本屋さん負担ゼロ
で送り返される。

そして、誰が並べているかと言うと
バイトさんである。

だから基本的にPOSデータで
売れている本を並べるそうだ。



ベストセラーの本でも
いつかは必ず売れなくなる時が来る。

本と言う商品は腐らないから
売れなかったら、ほぼ必ず返品される。


ベストセラーの本も、いつかは売れなくなって
返品されるときが来るそうだ。

だから、100万冊とか売れると
その陰で10万冊単位の返品が来るそうである。

一冊当たりのコストが300円としても
10万冊返品が来ると
3000万円の赤字である。

全国には17000軒の本屋さんがあるそうだ。

一軒当たり10冊
在庫を抱えていると仮定すると、17万冊。

約5000万の赤字である。

でも、日本の税制では通常、返品があるのは
法人税を納税した後である。

税理士さんも真っ青らしい。

だから、ベストセラーを出して
倒産する出版社もかなりあるそうだ。

ま、そんなわけで
出版社も大変なのね
と思った次第である。



現在、ご隠居は
私の本にかかりきりだが
どう編集していくかで悩んでいるそうだ。

本当にありがたい話である。




来週、アタマ、ご隠居のところに行く。

行ってもう一度、どんな本にするか話し合う。

いい本にしたい。

いや、「したい」ではない。

ねじ伏せてでも

「いい本を作るのだ」


にほんブログ村