がん難民という言葉がある。

納得する医療が
受けられないがん患者のこと、
だそうだ。

昨日、書いたが
手術は死ぬほど痛い。

死ぬほど痛い時期は3日間。

水も食事も口から入れるモノが、
一切ダメな時期(絶飲食)が1週間。

食事を食べられない時期
(絶食)が、2ヶ月。

退院したのに
思うように動けない時期が、
プラス2ヶ月、術後、4ヶ月。
(この間、家でほとんど寝てました)


普通に生活が
送れるようになったのは、半年後。

スポーツができるなぁ、
ってレベルまで回復するには

ほぼ1年かかった。

以前、転移について書いた。

転移があると、手術で病巣を切っても
別の所にがんが、
はえてくる可能性が高い。

そして、手術によるダメージは
非常に大きいことが、わかっている。

がんに関わる医師達は、
術後の患者を毎日診ているのだ。

医師が手術できない、
という判断を下す背景に

上記の事実があることを、
患者は知るべきだ。

私には転移があると言われた時期がある。

医師に手術ができないと言われて、
納得できなかった時期もある。

医師達が言えないことを言うが、
転移があったら
ほぼ、手遅れなのだ。
(本当にごめんなさい。
わかりやすくて柔らかい言葉が
思いつきません)

医師達は手遅れという言葉が、
使えない為に苦しむ。

手遅れという言葉が
使えない理由は3つ。

1つは、あなたはもう死にますとは
人として言えない、ということ。

2つ目は転移があっても、
その後のQOLを下げない治療をするために、

患者のモチベーションを下げたくない、
ということ。

3つ目は、上記の治療をしていくうちに、
劇的に化学療法などが効き、

根治する患者が、まれにいること。
(当然、その患者の
治療に対する高いモチベーションは、
必要条件である。)

たとえ、転移の告知を受けても、
できるだけ早くアタマの冷静さを
取り戻すことが大事だ。 
 
指揮系統が混乱している軍は負ける。

あなたが難病と闘うときの大本営は、
あなたの脳だ。
 
 
すい臓がんの手術の痛みを
その後の体調の悪さを
食事ができないことの苦しみを
体験している私としては


転移がある患者さんに
手術を勧めることはできない。 

手術は多大な犠牲を払うものだ。

医師が、(手術に)メリットが無い
と言ってしまう気持ちを
私は理解できる。


術後、4日目の午前4時頃、
目を覚ました私は、
痛みが無くなっていることに気付いた。

動けば痛いが、
じっとしているぶんには、痛くない。

ひとりベッドからごそごそ起き出して、
歯を磨き、ひげを剃った。

さっぱりした。

よし。

痛みが消え、冷静さを取り戻した。

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