日本の医療は世界最高水準である。
健康保険により、日本人は
その医療を全員が受けることができる。
医学、医療は進化している。
患者だけが、進化していない。
どころか、私には
退化しているようにさえ思える。
私は医師ではない。
が、患者だからこそ、言えることがある。



これは全く関係ないかもしれないが、
一応言及しておく。
彼らの給料は驚くほど安い。
ほとんどの国立病院の医師は、
研究の為に大学病院に
残っていることが多く、
その給料は看護師よりも安い。
事実、元田が研修医だった頃、
ヤツの時給は400円を割っていたそうだ。



入院するとわかるが、
彼らに就業時間などない。
平日も、土曜日も、日曜日も病院にいる。
私は、入院中、午前8時に
食事が来るので、その時間に起きていた。
だが、医師の皆さんは(特に研修医)
もう、病院に来ている。
そして、消灯時間は、21時だが、
その頃はまだ、病院にいる。
彼らはいつ寝ているのだろう?
と思うほど病院にいる。
確かに、高額納税者に
開業医が多いのは事実だが
その比率は商売で成功するのと、
たいした違いはない。
さらに、昨今の保険財政事情で、
大抵の私立病院は赤字経営である。

先日、銀行の融資担当者と話をした。

彼は私にこう言った。

「最近は、お医者さんにおカネ
簡単に貸せなくなりました。」



彼らをヒガむのはやめよう。
ヒガみから生じた感情で、
彼らとコミュニケーションが取れないとすれば
非常にもったいない。


あの時、
部屋から走って出て行った
D先生の後ろ姿を、私は一生忘れない。

感謝している。

私に対する、治療方針は180度、変わった。

転移病巣シロの正式判定が出たのは
5月31日。

その日のうちに
手術室が予約された。

手術日は6月4日。

ただし、6月2日、3日は土日だ。

手術室は土日休み。

つまり、私は、中1日で
手術してもらったことになる。

このことを、すい臓担当のT先生、
膀胱担当のD先生にそれぞれ

「あれは、嬉しかった」

と最近伝えたが、

「たまたま、手術室が空いていたからですよ。」

特別扱いした、と取られるのは
国立病院としては、マズイだろう。

実際に、特別扱いでは
なかったのだろうと想像する。

しかし、患者である私は、嬉しかった。



最近私は、父と麻雀を打つ。

一局、一局を切り取ると
勝つときもあれば、
負ける時もある。

一局、一局には無数の選択肢があり
それぞれに、結果があるが
私が心がけるのは、
常に正しい打稗選択をしているか?である。

結果は気にしない。


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ただ、文章が悪かったのだろうか?と反省はします。