元々は糖尿病。



初診の時、hba1cが11.7、
空腹時血糖が268あった。

私は糖尿病のことなど知らないから、
「ふうん?」
ぐらいの感じだった。

友人の藪医者が、「入院しろ」
と言うが「ヤダね」と答えた。

こいつは飲んだくれでうつ病、
飲みに出てクルマを紛失する、

というなかなかのツワモノである。

Q大病院は国立病院である。
予約がないと診察を受けられない。

診察を受けないうちに、
私は運動と食事療法で血糖値を
正常値まで下げてしまった。

Г血糖値、下がったし、
入院なんかしないよ。」

というと、藪医者は、

ΓもうQ大病院に紹介状を書いて送った。」
という。

「ヤダヨ、お仕事、あるし」

と抵抗したが、藪医者が

「オレの顔を立てろ」

というので仕方なく入院した。

「退院したら、一杯おごれよ。」

という約束と共に。

入院しても運動は続けた。

といっても歩くだけである。

携帯に万歩計が付いているので、
1日2万歩を目安に、ほぼ毎日歩いた。

健康の為ではない。

看護師さんの好感度を
獲得する為である。

入院してたらヒマなので、2万歩など楽勝である。

ある日は4万歩、歩いて、
看護師さんに自慢してたら、主治医のセンセに
(4万歩は約28㎞)


「ほどほどに」

と言わせた。

勝った、と思った。

アホである。

国立病院なので税金の無駄遣いでもある。

Q大病院の医師はとても忙しい。

私のような健康体の人間を
相手にしている暇はない。

少しずつ医師たちからは
人気がなくなった。

主治医のセンセとは、週に一度会う程度。

私が、歩くのに忙しくて、
病室にいないので当然である。



ある日、急に人気者になった。

残念なことに看護師さんに、
ではなく、
医師たちの人気者になってしまった。


がんが発覚した。

医師たちは
男性率が高いので微妙である。

「医者が、女の人しか
なっちゃいけない仕事になればいいのに」

とか私は、ほざいていた。


ともあれ、藪医者のおかげで
がんが見つかった。

ということは
ヤツはヤブじゃ無いのかもしれない。

彼の名字は藪ではない。

元田である。

無くしたクルマは
三日後に見つかったらしい。
普通に100円パーキングに

停まっていたそうだ。

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