前回のBlogのカップルの「お産」の話しです。

前回の記事はこちらから☞  俺にも築ける胎児との関係性発見。
 
(Blogの内容とは違う写真です)
 
 
「どんなお産だったのですか、教えてください」
 
というと
 
待っていました!とばかりにお話してくれました。
 
「松中さん、あのお産は俺が産ませたんですよ(笑」
やや興奮気味
 
そしてその「お産」の話です。
 
ママは、お一人目のお産で
里帰り出産。
 
予定日は年末12月28日。
パパは年末に1日しか休暇が取れず
予定日だけお休みをとりました。
 
そして
パパは、ママから教えてもらい
すっかり、はまった本のあることを実践しました。
 
そこには
毎日お腹の子に向かい声を掛け
お腹を撫でると
お父さんにも、子どもと絆が作れると書いてありました。
 
その通りに
毎日声を掛け
「パパの休みは12月28日、その日だけだから、その日に生まれておいで
待ってるよ」そう言いながら
お腹を撫でることも忘れていません
 
そして
二人でよく話会い
パパもお産に立ち会うことに決めました
 
ママは一足先に
実家に帰りお産に備えました
 
とうとう
予定日です
 
すると
何と、本当にその日に陣痛が始まり
お産のために入院しました。
 
パパもその日予定通りに、ママの元へと急ぎました
 
ところが
ところが
 
ところが
 
その病院では
夫の立ち合い分娩はしていないとのこと
(ママは立ち会えるものと思い込んでいたようです)
 
 
 
ママもパパもショックを受けたのですが
お産はどんどん進みます
 
陣痛室はとても狭く
窮屈
 
それでも
そこに
ママの両親とパパ、
大人3人がお産のサポートをしました
 
 
順調に進み
 
 
パパは何とも複雑な気持ちでママを分娩室へと見送りました。
 
そこからがやや時間を要したようなのです
 
ママの声を聞きながら、パパの不安はどんどん膨らんでいきます
 
(姿が見えず声だけの実況を聞くのも、
不安がつのり結構つらいものがあります)
 
パパは分娩室のドアの前を何度も
行ったり来たり
来たり行ったり
 
(きっと、動物園の檻の中のライオンのようだったのではないと想像しました)
 
時に
分娩室のドアに耳を押し付けて、中の様子を伺ったりしたそうです
 
そして、とうとうパパは耐え切れず
ママの名前と子どもの名前を
分娩室のドアの隙間に向かい叫んだそうです
 
すると
 
それと同時に
 
「オギャー」
 
とママのいきむ声とは明らかに違う
赤ちゃんの声が聞こえました
 
 
パパ曰く
「俺の声が聞こえたんですよ!だから、俺が産ませたんです!」
パパもやり切ったという表情でお話をしてくれました。
 
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お産は皆それぞれ、違います。
 
そこに至るまで
築きあげた時間は
夫婦で創り産み出した時間です
 
きっと
パパはこの子に
誕生の日の様子を
何回も聞かせることでしょう
 
そして
この子も
自分という存在を嬉しく思う日を何回も味わうことでしょう
お誕生
おめでとうございます。
 
 
マタニティクラスでいつも投げかけていた言葉
 
「あなたは、どんなお産がしたいですか」