BLUE GIANTのアンコールリバイバル上映、もう見れないと思ってたんですが、最終日に仕事の半休とって見に行ってきました。

初めて行った劇場だったんですが、音がすごい良くて、監督のサイン入りポスターとかBLUE GIANTの展示でけっこうなスペースを使ってて、なんか嬉しかったです。

平日にも関わらずけっこう見に来てる人がいて、仲間がこんなにいると感じたのも嬉しかったです。

 

私は熱しにくく冷めにくいので、好きなものは何回見ても飽きないため、この映画も通算7回見てますが、全然楽しめました。

なんせ音楽がいいので……アニメ映像付きのライブ見に行ってる感覚ですね。

絵との相乗効果がすごい。

 

人生で一番見た映画だし、今年が人生で一番映画を見てるし、今年が人生で一番音楽と向き合ってる気がします。

映画だけでもわかりますが、漫画を読んでいて各キャラクターの過去を知っていると、一瞬の映像と音が一気にすべてと繋がってすごい勢いで頭の中をぶわーと通り過ぎていくんですよねぇ。

それをすごくエモーショナルに表現するシーンがあまりにも多くて、この映像の構成考えた人達は天才が過ぎると思います。

 

というわけで、天才が過ぎると思うシーンを抜粋しました。

完全にネタバレなので、まだ見てなくて、見る予定で、0の状態で見たい人は申し訳ないですが続きは読まない方がいいかもです。

時系列順で並んでます。

 

 

-最高にカッコイイと思う玉田-

ドラムでこの七色の電撃表現は粋すぎやしませんか。この玉田かっこよすぎる。

 

 

-インタビューに応えるアキコさん-

左側にある焼酎の名前が、

・舟唄(アキコさん)

・天猫(大)

・和音(ユキノリ)

・腹鼓(玉田)

なのかなって思いました。どれも実在しない焼酎ぽいので。

 

 

-ユキノリが最高にかわいいと思うシーン-

内臓をひっくり返すようなソロを楽しそうに弾くユキノリが愛おしすぎる。

 

 

-ユキノリを見守り、どこか満足で嬉しそうなフレッド・シルバー-

ユキノリに二週目のソロを促したところは粋でしたね。

 

 

-ユキノリのこれまでが今に繋がっていくシーン-

このシーンはもう言葉になりません。演奏のクライマックスでもあり、絶句するしかない。

 

 

-弾ききった最高に嬉しそうなユキノリ-

かっけー。

 

 

-熱烈なファンみたいな大と玉田-

玉田の目に涙が浮かんでるのにさっき気づきました。本当に嬉しそうで、見る側の嬉しさに共感してくれてるみたいでなお嬉しい。

 

 

-「俺達、最高だったな」で初めて涙を見せる大-

このときまで大は一度も涙を見せませんでした。

 

 

-最高にカッコイイと思う大-

片方は漫画でもあった描写ですね。カッコイイにもほどがありますね。

 

 

-最高にカッコイイと思うユキノリ-

この表情の違い、たまりませんね。クールと見せかけてユキノリが一番アグレッシブなのではないかと思えるシーン。

 

 

-TAKE TWO-

レコードの棚にJASSの紙が入ってるのもうムリ。愛溢れすぎてるのが伝わってきてヤバい。

 

 

-最後を締めくくる三人-

もう拝むしかない( -人-)

 

 

-FIRST NOTEのラストの玉田のドラムで、本当に最後なんだと感じる大とユキノリ-

三人が愛おしすぎて泣ける。

 

 

 

 
これを書きながらシーンが蘇ってきてヤバかったです。
本当にどのシーンも見せ方が恐ろしいほど天才だと思います。
BLUE GIANT好きじゃなかったらこんなの作れないし、好きなだけでもこんな凄まじい映像は作れないと思うので、もうあれかな、神なのかな?
月並みな言葉になっちゃうけど、ただひたすら好き。
 
何回も見ていくうちに、JASSの三人だけではなく、大人たちに目が行くようになりました。
三人の頑張りがなかったら三人がここに至ることはなかったでしょうが、大人たちのサポート無しに彼らがここにたどり着くこともできなかったでしょう。
彼らを育て、支え、So Blueのステージに上げたのは周りの人達の慈しみと叱咤激励と支持と機会の提供があったからこそ、あのステージが実現したのだと思います。
 
・なんだかんだ厳しいことを言いつつもライブを見に行って、平さんを紹介してあげる川喜多さん。
・練習の場という稀有で貴重な要素を提供し続けてくれたアキコさん。
・欠かさず見に来てくれた10%の望月さん。
・未来を示してくれた磯貝さん。
・「君の成長するドラムを聴きに来ているんだ」のおじいさん。
・はからずもユキノリの成長のキッカケになった金田豆腐店のおじいさん。
・嫌味なこと言いつつも後進をサポートしようとしてくれる天沼さん。
・ユキノリを見守るフレッド・シルバー。
・厳しいことを言うも、やれることを全部やってくれた平さん。
・「あのライブは、とても青かった」と、指導した大だけではなくJASSを青い(すごいジャズプレーヤー)と表現した由井先生
 
もしもJASSが瀕死のジャズを生き返らせるヒーローなのだとしたら、そのJASSを支えて育ててくれたこの人達が、大の言う通り「今にジャズを繋いでくれた人達」なんだなと思いました。
そういう視点で見るとまた感無量で……みんな尊すぎて拝んじゃう。
 
 
他の音楽系の作品は私には響かなかったんですが、BLUE GIANTだけはめちゃくちゃに響いてきました。
何故なのか考えてみたのですが、大たちは「お金」「名誉」「プロになる」とかが視野に入ってないんですよね。
世界一のジャズプレーヤーになりたい、音楽で勝ちたい(勝ち続けることで音楽の楽しさを信じたい)、大とユキノリと演りたい、こういう気持ちがとても共感できるんだと思いました。
漫画を読むとこのあたりの感じがとてもよくわかります。
 
大は純粋な力-Power
ユキノリは確かな実力と情熱-Enthusiasm
玉田は頑張りと感情-Emotional
三人は全然違っていて、その違いが互いに無いものを補い合っていて、なんかもうビッグバンだなと思いました。
ありがとうBLUE GIANT。
この作品のおかげで私は音楽をもっと好きになれたと思う。