BLUE GIANT(ブルージャイアント)のアンコールリバイバル上映を見てきました。
DVD発売記念とのことで、DVDは予約して買ったんですが、アンコールリバイバル上映まで見ないぞ!と我慢しました。
右上に若干猫が写り込んでますね。
アンコールリバイバル見てきたので今DVD見ながらこれを書いてます。
イヤホンで聞くとステレオ感がなかなかすごい。
効果音とかがめっちゃ鮮明に聞こえるのは映画館との大きな違いかもですね。
アンコールリバイバル上映とのことで、ホントに好きな人か見逃した人か、レビューとかで見たくなった人とかが見に来るんだろうなーと思ってて、けっこう空いてるかと思ったんですが、なかなかの人の入りで驚きました。
愛されてんなって感じがして嬉しかったです。
年齢も性別もマチマチなのが他の映画と違うな~って感じましたね、枠を決めずにどんな人も魅了できんのはすげーな。
200カット修正された映像とのことで、どこが修正されたのかな? と注視してたんですが、あんまりわかんなかったですね。
たぶん3DCGのところだと思うんですが、最初にユキノリが川喜多さんとライブしてるところのユキノリのグラは良くなってました。
あとはたぶん大がTAKE TWOでユキノリにソロ見せるところの3DCGかな?
3人の最初のライブの3DCGも若干変わってたように見えた気がします。
あとはうーん……大が東京来た初日に練習場所見つけて走り出すときにサックスのケースの角が光る描写が前にあったかどうか、ってとこですかね。
あーあとあれだ、カツシカジャズフェスの時の大のスニーカーの汚れ具合が強調されてました。
最初のユキノリの3DCGが改善されたのはとてもいいと思う。
ブルージャイアントが好きな私としては別段マイナスポイントってほどでもないんですが、ブルージャイアントが特別好きな人じゃない人からするとやっぱり3DCGは「なんじゃこりゃ」って感じらしいので。
演奏シーンを映像にするのって本当に難しいらしいから仕方ないんですけどね、ブルージャイアントは映像の見せ方でものすごく工夫してるのがわかるすごい映画だと思います。
光と陰影と音と表情と手、そこが特徴的で良い、好きです。
あと地味に背景が良い。背景の明るさの表現がものすごく好み。
そして何度見ても演奏シーンは鳥肌ですね。
カツシカジャズフェスのN.E.W.の冒頭、大のソロから始まってユキノリと玉田が入ってきて一気に音圧が上がるところはやばい。
フレッド・シルバーのライブでユキノリのソロが二週目に入ってものすごく音数が増えて、今までにないユキノリの動きと表情に圧倒されながらソロを弾ききった瞬間の歓声と拍手がやばい。
最後のFIRST NOTEで大がサックスをくわえて画面が暗転して、音と一緒に映像が入るところがやばい。
静止画の回想の連続みたいなところで、JASSの名前が書いてある画用紙を、TAKE TWOのアキコさんがレコードと一緒の棚に置いているところがやばい。
たぶんこの映画を見るのは今回で6回目だけど、何回見ても発見があるのはシンエヴァと同じだなーと。
単純に作品の質とかじゃなくて、私の好き度の違いなんだろうなって感じですね。
アニメ映画は言の葉の庭と、シンエヴァと、BLUE GIANTがダントツで好き。
見る回数が増えるにつれて、なんか、アキコさんの存在感が大きいなと思いました。
TAKE TWOがなかったらJASSは生まれなかったでしょうから、とても大きい存在ではありますね。
練習場所問題は音楽、特にドラムや管楽器では深刻なので、アキコさんはJASSの育ての親と言っても過言ではない気がする。
あと、今まではACTの天沼が嫌な奴って感じだったんですが、今回見たら「失敗してもケツ持ちするから自由にやってみな」って感じで、若者を応援したい気持ちだったんじゃないかな、と思いました。
ライブって緊張するし、ベテランとしてのプライドもあるけど後進をサポートしたいって気持ちもあったのかなーと。
ある意味ちゃんと大人だなーと思いました。
大もユキノリも生意気ですしね(笑)
ライブとかセッションっていいですよねぇ、映画が公開されたころにちょうど私もセッション会に参加するようになって、先日ライブにも出させてもらって、改めて音楽やるっていいなーとじわじわ感じました。
昔自分がバンドやってたころと今の私のドラムはまったく違っていて、その変化の過程にブルージャイアントがあるのは間違いないと感じています。
とはいえ私は上手くないし、上手さをストイックに求めてないですが、大がユキノリに「音楽やりたいって気持ちにNOって言うのか?」って言ってたのは印象的でしたね。
しかしまぁジャズは本当に難しいので、私は全然ジャズ叩けません。好きだけど。
「ソロ吹いてるときはクソでもヘタでも世界一だと思って吹いてる」
「オレたちこれからジャズやるんだぜ、死ぬほどかっけーな」
「誰が何と言おうと良いライブだった」
「オレたち最高だったな」
この辺の大のセリフはすげーなと思います。
先日出させてもらったライブで、椎名林檎の「丸の内サディスティック」をやって、各パートにソロの時間が割り振られてるんですが、私はソロが8小節あったんですが、たった8小節なのに、どんなドラムを叩くかめちゃくちゃ悩み、叩いては修正を繰り返しました。
なんとかライブではそれなりに叩けましたが、ソロになるとリズムキープがまったくできないので、ユキノリだったら「クソだ」って言うと思います(笑)
上手くない分、せめて誰よりも楽しそうに叩いてます。
世界一のドラマーにはなれなくても、今この時世界で一番楽しそうなドラマーにはなれるので。
ここにたどり着くのに、ブルージャイアントが私には必要だったなと思ってます。
アンコールリバイバル上映は期間が短いのでもう見るチャンスが無いんですが、いつかブルーノートあたりで「映画BLUE GIANTの曲のライブ」をやってくれないかなーと期待してます。
ブルーノートじゃなくてもどこでもいい。
この演奏を生で聴いてみたい。
シュプリームも映像化してくれたら嬉しいなーと思います。
時間かかってもいいからぜひ見たい。
とりあえずしばらくDVDでBLUE GIANTを堪能します。
しかし……この映画見ると無性に焼肉が食べたくなるのは困りものですね。