静岡の家裁で、戸籍の性別変更の要件に手術があるのは違憲なので、手術無しでも性別変更OKという判断をしたみたいですね。
記事によるとまだ法務局のOKが出てないみたいですが、世界的な流れとしては『性別変更に手術義務は人権侵害である』という見方が強くなってきてるみたいですね。
 
ただ、これFTMの方だから通ったんじゃないかなぁという思いもぬぐえません。
 
MTFだったらダメだったかも、と思ってます。
体感ですが、FTMの方が受け入れやすく、MTFの方が受け入れられにくいので。
これは性器の違いと見た目の変化の度合いの違いが大きいとは思いますが。
 
この鈴木さんという方は良い意味で普通のおっさんにしか見えません。
どうも女性の容姿を男性の容姿に変化させる方が、人間の体は得意なようです。
FTMの方は言われてもFTMだとわからないくらい馴染んでる人がいっぱいいますが、MTF言われなくてもMTFだなってわかる感じの人が多いです。
LGBTERというサイトを見るとわかるかも。
こればっかりは仕方ないことですが、やっぱり悔しくはなりますねぇ。
私は未オペホルのみ(手術してない・ホルモン投与済み)のMTFなので、FTMの方のパス度の高さはちょっと羨ましいです。
改名してるのでこれ以上は体も戸籍もどうこうするつもりはないんですが、でも「可能である」という状態はちょっと嬉しいかもですね。
 
ちなみに私が手術をしない理由はいくつかあります。
①体の負担が大きすぎる
②復調までに時間がかかりすぎて社会的に難しい
③けっこうなお金がかかる
④そこまでやっても作り物でしかない
⑤理想と違った場合に戻れない(不可逆である)
⑥性的指向が女性
 
今これくらい思いつくので、おそらく手術のリスクが今後軽減されてきても結局手術しないでしょうね。
MTFは手術しても自殺しちゃう人多いみたいですし。
バーチャル性転換とかが実現したらやりたい。
 
まぁ私の場合は男女の中間あたりをたゆたってるので、生粋のMTFとは違うのかもしれませんが。
生粋のMTFという表現もだいぶ謎ですね。
 
いずれにしろ今回の静岡家裁の判断は、硬直してる日本の性に関する価値観に一石を投じたのではないかと思います。
そういう意味でも嬉しいし、素晴らしいと思う。
ジェンダー後進国でセックスレス大国の日本は変わっていけるのか、注視していきたいですね。
まぁ変われなかったら破滅でしょうけど。
この窮屈な社会がトラブりながらも少しずつ過ごしやすくなることを願います。