未オペMTFのその後シリーズを全然書いてませんでした。

そこまで大きな変化が起きてるわけではないのですが、とはいえMTFが女性ホルモン投与をやめたらどうなるのかっていう情報は依然として少ないので書いていこう。

 

とりあえず時系列でざっくりまとめます。

 

①注射してた病院の閉院に伴い、ホルモン注射(ペラニンデポー)の投与を中止。

 ※エストラーナテープとエストロジェルを同時に使用し、女性ホルモン減少のカヴァーを試みる。

②中止後1か月くらいから食欲が激減、特に夕方から夜にかけて吐き気があり(怖いから吐けない)、1カ月で6㎏痩せる。

③ここから1年くらい、食欲減退状態と、夜はまともに食べられない状態が続く。

 

 

---ここまでを急性期とする---

 

④注射をやめて1年半後、エストラーナテープとエストロジェルも中止。

⑤肌の油分増えて肌の色がくすんでくる(透明感がなくなる、白くなくなってくる)

⑥プラセンタ注射(ラエンネック)のみ再開。肌質に多少影響有り。食欲復活。

⑦体の性欲が増進することが時々あるも、男性的な性欲を精神が拒絶してたので、精神的には抱きたいより抱かれたい状態だった。

 ※男性化していく自分への抵抗だったのか、BLへ傾倒した。

 

---ここまでを回復期とする---

 

⑧注射をやめて3年半後、転職をきっかけに突然性欲が復活する。抱きたい方の性欲。

⑨食欲が更に増進し、行動も活発になる。体重の増加はさほどなく、腕や顔などの肉のつきかたが男っぽくなる。

⑩体毛が増加。永久脱毛した部位の発毛があり、肌の油分が増えてにきびが増える(高校生の頃くらい)。

 ※性的にも20歳前後のころくらいの状態。

⑪髪のクセが強くなってきて、肌の色がさらにくすむ。体臭が変化して汗をかきやすくなった。

⑫エストラーナテープとエストロジェルを再開するもさほど影響無し。

⑬プラセンタの市場在庫が尽きたためプラセンタ中止。

 

 

今までの流れはこんな感じですね。

肉体の変化『体重と肉の付く部位』『体毛の量』『体臭』『肌質と肌色』『髪質』ですね。

なんか自分がすごく汗臭くなった気がするんですよ。というか、自分の汗が以前より匂いの元になりやすくなった、って感じですかね。

どこから臭ってるんだ? と思って探ってみたら、腋が原因でした。

ワキガではないのですが、腋汗が臭う……女性ホルモン優位のころはそんなことなかったので、男性ホルモンによる何かの変化が原因だと思われます。

女性の汗臭さと男性の汗臭さってなんかちょっと違う気がするんですよねぇ。

 

女性ホルモン優位→男性ホルモン優位の過程での精神の変化『行動力が増した』『食欲が増した』『性欲が増した』ですね。

端的にいうと、活発で元気になりました。そしてよく食べるようになりました。

女性ホルモンが内的にエネルギーを循環させるもので、男性ホルモンが外的にエネルギーを放出するものなのかなーという印象。

やりたいことをやれるようになった、というのが一番嬉しいですね。

 

一番大きな変化と感じているのは性的な部分の変化です。

女性ホルモン優位の頃は「抱かれたい欲」の方が圧倒的に強くて、女性に対して「すごい素敵な女性!」とか感じることがほぼありませんでした。

全然セックスしたくないんですよ。

抱かれたい欲が圧倒的に強いというのは、性欲の中の比率としての話で、女性ホルモン優位の頃は性欲自体が全然わきませんでした。

7年くらいはそんな状態でした。もちろんセックスレスです。365日の中で性欲のある日が多くて1日とか2日くらいしかない。

女体に対する興味もあまり湧かず、かといって男性は性的対象じゃないので男体にも興味がわかず、二次元のBLばかり摂取してました。

 

この間は自分への抑圧も強く、性別に関すること、パートナーシップに関すること、親に関することなどなど、本当にたくさん葛藤して、調べて考えて試して失敗してを繰り返してました。

仕事もあまり順調ではなく、先行きの不安も強くて、あまり幸せではなかったと思います。

 

男性ホルモンが優位になったときは、まるでスイッチが切り替わったかのようでした。

体も精神も性欲がすごくて、自慰回数もホルモン投与前くらいに戻って、女体大好き状態になりました。

1か月のうち、性欲ないなーという日は1日か2日って感じですね。

基本的にずっと性欲ある状態なんですが、セックスはめんどくさいのよねぇ、という状態が8割くらい。

女性ホルモン優位だった頃に求めてた甘々な展開みたいなものが欲しくなくなり、もっと即物的なセックスがしたいなーという方向へシフトしました。

この性欲も中身を細分化すると時期によって求めてることが違っていて、1週間くらいの周期で変わっているように感じています。

ちなみに抱きたい欲の比率は増しましたが、抱かれたい欲が消えたわけではありませんでした。

そして性欲が増えたからといって夫婦間のセックスの頻度が増えたかと言うと、微増程度で、たぶんセックスレスの状態? は続いているかと。

でも私がいろいろな抑圧から解放されて心穏やかになってきたので、仲はいいです。思い悩んで離婚話になったりはしましたが。

 

 

女性ホルモン優位だったころはもう一生セックスなんてしなくていい、と思ってたんですが、男性ホルモン優位になってる今はセックスしたいなーと思っています。

女性ホルモン優位の時期と精神的な抑圧がかぶってたので、相乗効果だったのかもしれませんが、女性ホルモンは性欲を減退させて、男性ホルモンは性欲を増進するというのはほぼ事実として認識してもいいかと。

あとはホルモンの比率で「抱きたいか抱かれたいか」が変わることと、それが「一定じゃない」ということもわかりました。

 

特に女性はホルモンバランスが毎日違ったりすることもあり、そのバランスの乱れによる体調不良や精神的安定の欠如の幅が大きく、短期間にその変化が繰り返されると、自分の心と体が自分のホルモンで勝手に乱されて自分のことを自分で制御できない、みたいな状態になると思われます。

男性の方がホルモンバランスは安定しやすいです。

おそらく、射精によって男性ホルモンが分泌されるので、定期的に射精を必要とする体のメカニズムが男性ホルモンの安定供給というシステムを構築しているのかと。

女性も膣への刺激は女性ホルモンの分泌を促すそうですが、これは私もってないので検証できてません。

でも見た感じでは、性的なアクションに対してオープンでアクティブな女性の方が元気そうな気はします。

 

 

そんなわけでホルモンをやめた未オペMTFの4年後の現状でした。