イギリスでもヒットしてるらしいですね、RRR。
良いものには人種も国も関係ないってことなのかな。
※多少ネタバレするかもしれませんが、
先日奥さんとインドの映画RRRを見てきました。
友達がものすごくオススメしてくるので気にはなってたんですが、
結果的に見に行って本当によかったし、この金額で見ていいの? という満足感だった。
私がRRRで一番素晴らしいと感じたのが、バランスとテンポ。
ツッコミどころはいっぱいあるんですが、
「いや、それは無理でしょ……」「それはない」
なんというか、やろうと思えばやれるけど、
映像としての誇張は当然あるとしても、
しかもそれがただ絵的に映えさせるためだけじゃなく、
序盤でなんてことない日常のシーンだと思ってたシーンがクライマ
見せ方がとにかくうまくて、緩急のつけ方やシーンのアングルが「
3時間の間にダレることも飽きることもなかった。
実写の映画では過去一好きです。
アニメはシンエヴァが一番好き。
テーマとしては、人種差別、階級差別、支配と自治、友情と復讐、
が、こいつをぶちのめしてほしい、
そしてちゃんと踊ります。歌います。
エンディング後になんだかとても満たされた気持ちになります。
不完全燃焼感とか、納得いかない感じが無い。
あと単純にわかりやすい。
これはすごく重要だと思いました。
視聴者に考えさせる作品もいいんですが、
RRRはそういったことがなく、単純に「
最近見た映画がすずめの戸締りだったから余計にその対比で楽しめ
視聴後にLINEスタンプを買うほどには気に入りました。
ちなみにRRRのLINE公式スタンプは何気に汎用性が高くて便
個人的には登場人物の数が多くないのも高評価です。
インド人男性は見慣れてないので顔の判別が私には難しくて、
シーンも登場人物も全然無駄がなかったです。
どの要素もほとんどつながりが合って、
全体的に意味深すぎないのも良い。
意味深すぎて意味不明っていう作品が昨今多いので、
あともうアクションがかっこいいんですよ、
そして個人的に良いと思ったのが、登場人物がみんな、
超能力者でもない、異能力もない、ミュータントでもない、
だって異能力とか超常の力をもってたら、
でもRRRの人たちには超常の力はないんです。
他を圧倒する力を発揮はしていますが、
家族のため、友人のため、そういう目的で動く人たちと、
完全に合理的かと言われたらそんなことはないんですが、
無茶なことはしてますが、無理なことはしてない。
1920年のインドが舞台、という設定なので、
そういえば劇中の悪役って<貴族っぽいクズ><軍の司令官><
嫌な奴の描き方がうまいと思います。
イギリス人の味方もいますし、
個人的には中盤でイギリス人と暴力以外で戦うシーンは目からウロ
待ち望んでいたシーンが素晴らしい焦らしと共に絶妙なタイミング
見てほしい、見たら意味がわかると思う。
あと字幕も評判いいですね。
監修の人と字幕制作の人が連携してしっかり作りこんであるらしく
ただの字幕ではなく、読み物としての作品、といった感じ。
そして演者の表情が豊かで良い。
動きも素晴らしい。
言語の壁をどう表現するのかもなかなか興味深かったです。
よかったところを書き始めたら書ききれないくらいなのですが、
とにかく見て損はないと私は感じました!
もう一回見たいのですが上映期間がそろそろ終わるという噂もある