最初に書いておきますが、私はワンピースは割と好きです。
キャラだと白ひげとレイリーが好き。おっさん好きだな。あとスモーカーもけっこう好き。青キジも割と好き。
女キャラだとサンダーソニアが好き。顔が好き。
この記事はワンピースのネタバレを含むので、読んでなくて読むつもりの人はこの先は読まない方がいいです。
さて、なにやらワンピースが最終章に入るというニュースを見まして、んじゃいっちょ最初から読み直すかーということで今64巻まできてます。
以前たぶん80巻くらいまで読んで、読むのやめたんです。
おもしろくなくなっちゃって。
でも序盤のエピソードは好きなんです。
だから最初から読み直しても苦じゃないんですが、話が進むにつれて内容を覚えてないのが謎だなーと思い、なんでかなと考えながら今回読み直してみました。
あくまでも私の個人的な感想なので、読み手によって全然変わると思いますが、あーわかるかも、となる人がいたら嬉しいです。
ワンピースで私が一番好きなエピソードは、アラバスタ編です。
次点でアーロン(ナミ)編。
読んでてしんどいのが魚人島編。
おもしろいけど長すぎて冗長なのがエニエスロビー(ウォーターセブン)編。
なんかよくわからんのがインペルダウン編。
って感じです。
正直魚人島から先は全然覚えてない。
サボが出てくるくらいしか覚えてない。
で、好みの問題かもしれませんが、アラバスタ編が量的にも質的にも一番うまくまとまってたんじゃないかなと思います。
勢力図もわかりやすく、味方の人数と敵の人数もちょうどよく、目的もハッキリしていてとても読みやすい。
そりゃねーよっていうツッコミ所がないわけじゃないですけど、まぁあまり野暮なこと言ってもしょうがないですしね。
クロコダイルのクソっぷりがとどまるところを知らず、一つ解決してもまた次の仕掛けがあって、という展開はすげーなと思いました。
クソヤローなんですが、クロコダイルはなかなか嫌いではないです。
なんというか、勝つためなら手段を選ばないあたりのガチさ、汚さ、強さに驕らない感じはいいなって。
用意周到に何重にも策を仕掛けて、でもそれをルフィ達に突破されていくところがルフィ達視点だと爽快なんですよね。
ところどころに入るギャグもこのころが一番読みやすかった気がします。
私としては、アラバスタ編が一番ピークで、空島編から段々おもしろさが下降して、スリラーバーグ編でかなりダレて、ウォーターセブン編でちょっと持ち直したけどシャボンディ諸島からインペルダウンにかけてダレて、マリンフォード決戦でもはや最終回か、という感じがして、その後はもう長い余興みたいな感覚になってしまいました。
特にシャボンディ諸島で全員再会してから魚人島にかけての展開がものすごくつまらない。
せっかく全員強くなってきたのに、ほんの1シーンくらいしかお披露目が無くて、しかも再会してすぐまた別行動しまくりで、ようやく全員揃ったんだから全員で行動してよ、と思ってしまいました。
互いが互いの状況や居場所、現状を共有できてないというのが個人的に苦手で、そのことが気になって話が入ってこないんです。
だから空島も中盤をあまり覚えてない。
あと単純にキャラクター数が増えすぎて把握しきれない。
そういう意味でもアラバスタ編がベストだったんですよ、私の中では。
勢力図が複雑なのもダメで、アラバスタまでの「ルフィ達vs敵」という構図がよかったんですが、空島で急に「ルフィ達vsエネル一行vsゲリラvsガンフォール」というよくわからん構図になって混乱しました。
個人的に一番読んでておもしろくないと感じるのが、敵の首魁が戦わないことです。
その最たるものがウォーターセブン編のスパンダム。
なぜそれがおもしろくないかというと、圧倒的クズを圧倒的暴力で再起不能にするのが爽快だからです。
だからアラバスタ編が以下同文。
まぁ、首魁が戦わないってのは話の筋としては珍しくもないし、悪かないんでしょうけど、じゃぁせめて殺せ、と思うわけですよ。
のうのうと生き延びてるのが気に入らない。
そしてシャボンディ諸島以降、そんな展開がずっと続き、私の中ではどのエピソードも消化不良に。
そう、天竜人ですね。
こいつらを殺せ、と思ってしまうんですよ私は。
それしたら話終わってしまうんですが、もう本当に殺してほしい。できるだけ残虐な方法で殺してほしい。
それくらい嫌な奴を描けるのすげーなと思います。
なので、どんどん読んでて爽快感がなくなってくるんですよ、ワンピース。
そしてどんどん話が重くなる。
いや、まぁ重くなること自体はいいんです、物語の深部に向かってるんですから話が重くなるのは自然です。
おそらく、差別を主眼にした話になるんだろうなという予測はたつのですが、それ自体は悪くないです。
でも、ワンピースに求めてたのってそういうのじゃないんだよなぁ、という感想を抱いてしまうんですよ。
最初はグランドラインに向けて仲間を探しながら進んで、グランドラインに入ってからはログポースに沿いつつビビを助けながら進んでいったので、冒険活劇として読めてたんですが、全員分断されて以降、そういえばこのマンガは何をするマンガなんだ? という感じになってしまいました。
練られた話でしょうし、いろんなキャラのエピソードを回収する上で必要な話ばかりなんですが、それにしても冗長すぎると感じます。
勢力も多くなりすぎて、対立構造がもうわけわかんない。
1個解決する前に2個くらい懸念が増えて、それが解決する前に更にまた増える、という感じで、私の脳がキャパオーバーになってしまい、話の中身を覚えられなくなりました。
情報過多の状態なので、話の内容をしっかり理解できないまま話が進み、置いてけぼり状態になった感じですね。
でも物語の結末は大変気になります。
ひとつなぎの大秘宝とはなんなのか、ラフテルとはどんな島なのか、それは本当に楽しみ。
私の予想ですが、ひとつなぎの大秘宝とは「人をつなぐ世界の絆」ではないかと思っています。
だから「一つなぎ」ではなく「ひとつなぎ」と書くのではないかと。
おそらくラフテルには失われた空白の歴史があり、それを紐解き世界が知ることで人種差別や階級差別などのない世界になるのではなかろうか、と思ってます。
ワノ国編読んでないので最新の予想ではないですが、たぶんそうだろうなというのはルフィとエースの過去あたりから想像しました。
そんなわけでワンピースが段々おもしろくなくなってくる、という理由について考察しましたが、ワンピース自体は好きです。
もっとこう、暴力対暴力が見たいんですけどね、個人的には。